2014.04.09

輸入麻しんをひろげない!

このooyakeを書き始めた頃(H16)日本はまだ麻しん輸出国
のレッテルを貼られていました。
(H20「麻しん輸出国と呼ばれないためには」という記事も
あった)

しかしその後の政策展開により麻しんは激減し、現在は
輸入麻しんをいかに広げないかが焦点になっています。
(昨日のヤフーニュースによれば首都圏で昨年比1.5倍
の患者増加)

ナショナルセンターでも注意喚起中

そんななか、先日、沖縄でも1例麻しんがフィリピンから輸入
されましたが、全数把握のサーベイランスシステムと院内感染
対策、そして保健所の追跡調査によって、ひろがりを防げました
という記事がIASRに公表されました。

フィリピンからのB3型麻疹ウイルスによる輸入症例ー沖縄県

  • 受診した医療機関で麻しんを疑い個室に隔離
  • 麻しん疑い症例受診について保健所に連絡
  • 保健所は検体を衛生研究所に搬送し、疫学調査を開始
  • 病院職員の入職時のワクチン接種状況を確認
  • その後2週間は疑い患者の受診を想定しトリアージを強化
  • 保健所は家族同僚の有症状者がいないことを確認

これらの対応を「すみやかに」実施したことにより、単発事例
で終わらせることができました。最初の医療機関の対応がポイント
だったと思われます^^

詳しくは記事をお読み下さい

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2014.02.03

フィリピン帰りの発熱患者は◯◯○を疑え!

通常であれば

フィリピン帰りの発熱患者はデング熱を疑え!

となります(元?国立感染症研究所ウイルス第一部第2室HP)。

しかし、今の時期なら、麻しんmeasles の可能性の方が高いかも。

検疫所FORTH1月30日号でも

フィリピンでは、今年1月1日から1月11日までに
麻しんが疑われる患者は1,163人報告

されていると報じています。

沖縄県でも2009年9月以来のリアル麻しん患者の報告(PDF
されました。うり。

  • フィリピンで麻しん患者と接触
  • 1月23日フィリピンより帰国
  • 1月24日発熱
  • 1月28日発疹で受診して、検査診断に至る

現在保健所が接触者の健康観察中ですが、潜伏期間から考えると
そろそろ次の患者が熱を出す頃でしょうか。
はしかゼロプロジェクト委員会の先生方も緊張して見守っています。

感染研の麻しんウイルス分離・検出情報では、
B3型ウイルスが2013年12月〜2014年1月にかけて
フィリピンから全国各地に輸入されていることを示しています。

ちなみに、2009年9月に沖縄で報告された麻しん症例は、
わが国初のD8型(インド由来)でした。
懐かしい感じさえするね。

この時期、どうしてもフィリピンに行かねばならぬ人は

渡航する前には、母子健康手帳などで、予防接種歴を確認してください。麻しんにかかったことがない方で、麻しんの予防接種を受けたことがない方や1回しか接種していない方、または予防接種を受けたかどうかがわからない方は、渡航する前に、早めに医師に相談してください。

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2013.01.25

発表原稿(はしかゼロに向けた沖縄の現状)

昨日は沖縄で行われた公衆衛生情報研究協議会の中の
麻しん風しんに関するシンポジウムに招待され、お話する
機会がありました。聴衆が専門家の大物揃いという状況
でしたので、時間オーバーしないように原稿を書いて
しゃべりました。その内容のご紹介(スライドは14枚)



01


本プレゼンでは、沖縄県はしか“0”プロジェクト委員会を中心に行ってきた本県の麻しん対策の概要と、はしかゼロ宣言に向けた展望を紹介いたします。
スライドに紹介している本は平成17年に出版されました日本から麻しんがなくなる日です。この本でははしか“0”プロジェクト委員会のメンバーを中心に23人がそれぞれの立場で執筆されています。背表紙には二つの図が描かれていますが何を表しているかおわかりになるでしょうか。この青い丸は麻しんワクチンの接種者、赤い丸は未接種者を表しています。上の図では接種率が95%なので、麻しんは排除されますが、下のように接種率が80%程度だと麻しんは流行するということを表しています。




02


沖縄県では平成11年から13年にかけて麻しんが大流行し、流行が長期化した結果、乳児を含む9名が亡くなるという経験をしました。当時のワクチン接種率は全国平均からかなり低い60~70%台で推移しており、小児保健医療関係者は危機意識をもち、緊急な取り組みの必要性を痛感し、はしか“0”プロジェクト委員会を発足させました。




03


平成13年4月に沖縄県はしか“0”プロジェクト委員会は実施主体として、県医師会、日本小児科学会沖縄地方会、県小児科医会、小児保健協会、そして沖縄県で構成され、行政と民間が一体となる形で発足しました。事務局を沖縄県小児保健協会が担当し、5つの小委員会で課題を話し合い、行動計画を策定しました。




04


その行動計画は以下の通りです。接種勧奨では、はしかの予防接種キャンペーンを5月に制定すること、また未接種児対策としては、就学前健診の場を利用して接種を確認する、体制整備や研修、調査研究を行い、有効なサーベイランスシステムとして全例報告を行うことなどが計画され、実行に移されました。写真の右下にあるのは、沖縄県出身の歌手Kiroroが平成20年に国の麻しん対策委員に選任され、沖縄県の仲井眞知事を表敬したときのものです。このような啓発活動も行われました。




05


これは県内の麻しん予防接種率の推移を示したものです。まだまだ目標の95%や全国平均に達していない部分も残っており、この数値を確認しながら、はしか“0”プロジェクト委員会で接種率向上のための方策を検討しているところです。3期、4期は学校側にも協力を求めつつ取り組んでいるのですが、伸び悩んでいるのが現状です。




06


さて、本県の麻しん対策で特徴的な事業として、麻しんの全数把握を全国に先駆けて行ってきたことが挙げられると思いますので、ご紹介します。医療機関では疑い例を含めて、麻しんを診断した医師は直ちにFAXにて保健所に連絡をして、検体を確保します。連絡を受けた保健所はその検体を沖縄県環境衛生研究所(衛研)に輸送します。また患者や家族から発症状況や接触者についての情報収集を行います。衛生環境研究所では麻しんのPCR検査を実施し本庁が情報を取りまとめて関係機関に還元するという流れです。この制度が始まった平成15年当時、麻しんは感染症法では定点からの報告となっていましたが、全数を把握しなければ流行状況を正しく把握できず、感染拡大防止のための取り組みも後手後手になる等の理由から、診断した全ての医師が報告するように、県医師会にも協力を求めこの制度の周知を図りました。




07


体制図を示します。この図では、疑い例を含む麻しんが発生したという情報が、保健所や本庁を通して市町村やマスコミ、関係機関に提供されるというしくみがわかると思います。現在でも、どこどこ保健所管内で麻しんの疑い例が発生すると、年齢性別や発症日などの情報と共にすぐにメールが流れ関係者で共有されています。




08


これも全数把握体制のフローを示した図です。重複して恐縮ですが流れの説明をいたします。まず医療機関に患者が受診し、麻しんが疑われたら、検体を確保します。医師は保健所へ連絡し、保健所職員が検体を輸送、接触者の調査等を行います。県健康増進課ではその情報を関係機関に提供し、衛生環境研究所ではPCR検査が実施されます。結果が出るまでは6~8時間かかりますが、その結果が陰性であればその情報がまた還元されます。もし陽性であれば、マスコミを通じての注意喚起、保健所による追跡調査が行われ、その中から有症状者が出れば、また医療機関を受診して、麻しん疑いとして検査をするということが繰り返されます。




09


追跡調査の例をご紹介します。これはもし保育園で麻しんが出たらというテーマで保育所職員に提示したスライドです。麻しんは発熱の1日前から感染力を持つとも言われますので、火曜日に園児が発熱して早退、金曜日から発疹が出て麻しんと診断されたとすると、接触者の調査は月曜日に遡り行われます。このとき感受性者を把握する必要がありますので、園児の麻しんワクチンの接種状況を提出してもらいます。これは若い職員も含まれます。接触後3日以内であれば麻しんワクチンによる発症予防効果も期待できます。感受性者については約2週間健康観察(主に検温や風邪症状)を行い、保健所に報告してもらいます。この中で発熱した園児がいれば麻しんの可能性が高いですので、医療機関を受診して早めに診断することを目指します。




10


沖縄県では平成18年以降、ヤングアダルトを中心とした麻しんの集団感染事例をいくつか経験しました。いずれも、先に示したような対応により大流行にいたる前に鎮めています。北部保健所ではひとりの移入例から3次感染を含む12例の患者が発生、東京都の修学旅行生350名が麻しん患者4名を発症しながら沖縄本島を縦断した例、中部でも東京からの移入例から10例が発症し、基地内在住者も含む1400名以上を追跡。屋内でのライブコンサートについては次のスライドで紹介します。ビーチパーティという沖縄独特の宴会で拡がった事例では、自治体が29歳以下の住民に公費によるワクチン接種を呼びかけました。




11


ライブコンサートから感染が広がった事例を紹介します(略)
この事例では500名を超える観衆が接触者となったため、マスコミを通じて注意を呼びかけたこと、年度をまたいで対策をとり続けたこと、入学式のオリエンテーションで発症したため学校と協力して接触者調査を実施したことなど、さまざまなチャレンジがあったのですが、保健所、衛研、本庁等が連携して対応し、流行が終息しました。




12


大流行に至らなかったというお話をさせて頂きましたが、はしか“0”プロジェクト委員会では、発生状況により対応を整理したガイドラインを策定しています。レベル0は未発生ですが、関係機関はワクチン接種率向上のための取り組みを行い、レベル1は1例発生、レベル2では複数の患者が報告された段階としています。レベル2では保健所は積極的疫学調査を実施、0歳児へのワクチン接種は、6~12ヶ月児への公費による接種について市町村に助言するとなっています。そしてレベル2で疫学調査を実施しても患者間のリンクが
途切れ、どこで感染したかわからない状態(これを大流行といいますが)をレベル3と判断し、感受性者対策に切り替え、0歳児への接種を関係機関に働きかけるとしています。幸い、このガイドライン下では沖縄県はレベル3に達した事例はありません。




13


昨年12月に国は麻しんに関する特定予防指針を一部改正しました。それによるとここ数年で患者が減少したことを受けて、次の目標は平成27年までに麻しんの排除を目指すことになりました。その文書に示されている排除の基準は、診断例が1年間に人口100万人あたり1例未満。沖縄県では過去3年以上患者が確認されていません。またウイルス伝播が継続しない点についても先ほど説明したように、大きな流行には進展していません。さらに適切なサーベイランス制度が維持され3年間土着株による感染がないという記載については、何をもって適切なサーベイランス体制かということを確認する必要があります。




14


最後にお示しするスライドは沖縄県環境衛生研究所の平良勝也先生からご提供頂いたものを一部改変したものです。麻しん排除の基準には適切なサーベイランスの維持が必要ですが、WHOが示している基準と沖縄県の状況を照合した内容になっています。これによると4つの項目を満たしていることがわかります。ただし、同じWHOの基準には地域の免疫状況という項目もあり、血清疫学調査において2歳以上の年代で全ての年代の抗体保有率が95%以上、あるいはワクチン接種において2回の接種率がともに95%以上とあり、本県は先にお示しした通り、ワクチン接種率では95%は越えていない状況となっています。
今後もはしか0プロジェクト委員会において麻しん排除の指標について達成状況を確認し、改善に向けた取組みを行うことによって、国の掲げる目標を自治体としても達成できることを目指していきたいと思います。

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2012.02.29

トヨタに輸入された外国製マシンD8

タイトルが変換不足で失礼しました。

伝えたかったのは

豊田市で感染が広がっている麻しんウイルスはD8型で
海外から輸入された可能性が高い

ということ。

関連ニュース&引用

  • はしか発症 豊田に集中(読売)
    市保健所感染症予防課によると、県内での麻疹患者数は
    2010年が31人(豊田市内4人)、11年が32人(同1人)
    だったが、今年は既に20人(24日現在)に上り、うち
    豊田市内の医療機関で確認されたのが14人と全体の7割を占める。
    患者は1歳児から30歳代までいて、感染源や感染ルートは判明していない。

  • <速報>渡航歴の無い小児および家族内感染者からのD8型麻疹ウイルス検出―愛知県(IASR)
    患者1~7より採取された血液、尿、咽頭ぬぐい液を検体として、
    RT-nested PCR法およびVero/hSLAM細胞を用いたウイルス分離
    による実験室診断を試みた。(中略)

    患者由来N遺伝子の部分塩基配列(456bp)はすべて同一であり、
    系統樹解析の結果、D8型麻疹ウイルスに分類された(図は略)。
    この部分塩基配列は千葉県が成田空港内勤者から検出を報告した
    配列と100%の相同性を示した(以下略)。

ほんの5年前までは、リトルリーグの世界大会で麻しんを発症して
感染を広げたり、修学旅行先のカナダで麻しんを発症して搭乗拒否
されたりと、麻しん輸出国のレッテルを貼られていた日本。

しかしその後の麻しん排除計画等の対策強化により、国内発生例は
激減!今や輸入モノが国内の感受性者(罹る可能性がある人のこと)
のあいだで広がっている状況になっていることが推測されます。

D8ウイルスと言えば、沖縄県でも2009年の9月に確認されました
IASRで報告)。これが国内初のD8とのこと。
(沖縄県では、この症例を最後に、麻しんの確定例は出ていません!)

さて、解説者みたいな記事はここまでにして、現在も発生続く
豊田アウトブレイクで何をすべきか?

豊田市保健所「麻しんの流行について」
にあるように、予防接種(法定&任意)、症状が出た場合の対応を
呼びかけることがまず必要です。

参考になればいいんですが、沖縄県と沖縄県はしかゼロプロジェクト委員会
が発行したはしか対応ガイドライン(ホームページはこちら
このガイドライン上では、流行レベル2の対応になると思います。
その概要は↓

  • 保健所は追えなくなるまでは積極的疫学調査を実施。関係機関と対応協議
  • 市町村は、定期未接種者の把握と接種勧奨。1歳未満の児への接種検討
  • 保育所や学校関係では、保健所と協力して各施設のまん延防止に努め
  • 医療機関では、全数報告の徹底、院内感染防止対策強化(外来におけるトリアージ等)、そして麻しん患者の接触者に対する緊急ワクチン接種(72時間以内)の検討等。
  • 本庁(健康増進課)はマスコミ等へ情報提供し予防接種勧奨、啓発を行う
等。

豊田市の患者リストに1歳以下の児が2人いるのが心配です。

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2010.12.27

激減の中での小集団発生(麻しん)

  • 2008年:11005
  • 2009年:  741
  • 2010年:  434
これは過去3年間の麻しんの報告数。 ただし2010年は第49週までですが。

どうしてこんなに減ったのか。
麻しん排除計画が始まった2008年からワクチンを
中1・高3世代に接種するようになりました。彼らに
とって2度目の接種です。

これにより、集団発生を起こしやすい中高校生の中での
感受性者が減り、その結果、地域内での流行もピタッと
おさまったのではないかと考えます。

2008年→2009年の激減ぶりには、
新型インフルの影響??
などという話も出ていた気もしますが、
今年の数を見ると、これは一気に発生がおさまっていく
途中経過にあると考えた方がいいのでは。

ただし、これで麻しん排除でひと安心という話にはなりませぬ。
まだワクチンキャッチアップ期間は、あと2年以上残ってて、
平成20年当時、小学校3・4年生と中学校2・3年生だった
児童生徒は、まだ2回目ワクチンが済んでいない。

よって、全体の発生が減っていく中で、小さな集団発生を
繰り返していく可能性は残っていますね。

そんな中、見つけたのが、
岡崎市で小学生の集団発生というニュース

11月29日に10歳の女児の感染が報告された後、
今月上旬に2人、20~21日にさらに4人が報告された。
7人のうち2人は予防接種を受けたことがあるが、
5人は未接種か、不明

岡崎市保健所のホームページでも注意を呼びかけています。

きちんと排除できたかどうか確認するためにも、今後
検査診断(PCR)は重要。そういうジムレンも出されて
いるようです。

各地のノウハウを共有して、このまま麻しん退治の道を
進みましょう。


Mlflow

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2009.04.15

ムチベーション

本日の会議では、モチベーションという言葉がよく使われた。
市町村のモチベーションを上げるためには、ランキングを公表
して、低調なところに頑張ってもらいましょう(予防接種率の話ね)。

正しいことを正しいと主張することは正しいけれど、相手あっての
話なので、見せしめによってやる気を起こさせるべきというのは
ちょっと強引かなと思って聞いていた。

そもそもモチベーションってどういう意味だろうと思って、調べたら

意欲の源になる動機のことです

三省堂は教えてくれた。

動機を引き起こすには、飴とムチを上手に使い分けることが
大切。飴がなくて、ムチばっかりで、正しいからやりなさい
というのはバランスが悪い。だから、ムチベーションとする...

ムチベーションでは相手の意欲は低下するかも

親父ギャグはこのくらいにして、今日の会議資料で興味が深々わいたのが
麻しん排除国への海外研修・修学旅行(IASR2009年2月号)
ワムネットでこの資料を見ることができます(資料1資料2

一昨年東京都の私立高校がカナダを修学旅行中に生徒が
はしかを発症し、足止めを食ったいきさつが副校長先生の
レポートとしてなまなましく掲載されている。

現地での諸問題 ホテルの対応:パンフで行動規制後,ホテル従業員 のサービスが停止した。ベッドメイキング・部屋の片 付け(ゴミ出し)・食事の提供が無く,旅行会社の所 長・社員・ガイドを総動員して対処できた。食事(弁 当)の手配・部屋ごとの配達や片付け・差し入れ・連 絡・行程変更に伴う急な各種手配,血液検査時の橋渡 しなど,多岐にわたり行動してもらえたスタッフがい たことほ,大きな混乱を起こさずに済んだ最大の要因

この資料が使われた会議録によると

それから、6ページのところでは沖縄県におけるライブコンサート
を中心にして、若者たちの間に流行が及んだという話。
あるいは8ページのところには、海外研修、修学旅行
で発生した状況について、いかに学校側も苦労をしたか
といったことについて、これは医学関係ではなくて、
学校の先生からいただいた報告をまとめてあります。
非常に状況を克明に書いていただいたわけですけれども、
これは特定の学校に関する問題ということではないので
いろいろなところで、特に医療関係、保健関係、
学校関係の方に参考にしていただければと思います。

という内容です。

他の学校の管理者がこの女子高の話から、麻しん対策の
重要性を学び、頑張ろうという意欲の源になれば、
これはモチベーションとなる(はず)

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2009.04.05

鉄は熱いうちに打て!麻しんは中1のうちに打て!(那覇市の取組)

5年計画の2年目に突入した麻しん排除計画。

今年はまだ流行は見られないものの、4~6月は流行する時期。
3期(中1)への接種もさらに接種率を高める必要があります。

那覇市が中学校の新1年生に対して、入学式までに
接種を済ませることを勧め、医療機関で無料証明書を
発行するという沖縄タイムスのニュース(4月3日)

接種証明書は、中学1年生が市内病院で予防接種すると、
医師が無料で発行。生徒は取得した証明書を入学後に
学級担任へ提出し、接種状況を把握する仕組みだ。

こういうしくみ作りを見本にして広げていきたいところ。

学校で接種状況を把握する必要性については、現場の
意見はいろいろ聞こえてくるが、未接種生徒を常に把握
して、勧奨することができることと、万一、学校内で発症
した時に、どの生徒が感受性(かかる可能性がある)が
あるのか、調べる際に有用。

学校で麻しんが1例発症した場合、感受性者は濃厚に
マークして、感染が強く疑われれば出校停止にもできる。

昨年度は国立感染症研究所が作成した啓発DVDが
学校長の棚に置かれていた例もあったとか。このDVDを
一人でも多くの生徒に見せることが今年の目標の1つ。
国立感染症研究書の麻しんホームページ
からも見ることも求めることも可能です。

文部科学省からも対象者に接種を呼びかけるパンフ
が出されています。

という話ではなくて、重症化すると個人の命に関わり、
まん延すると学校運営やスポーツ行事にも打撃を及ぼす
麻しんは、学校の危機管理対策として重要ですという
管理者への呼びかけを進めていきましょう。

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2009.03.04

婦人の友ではしか予防

婦人の友2009年3月号で成人のはしかと題して
千葉県の太田文夫先生が記事を書いています。
「10~20代の流行の原因と対策」

  • はしかの特徴
    • 感染力が強い(1人が12~14人にうつす)
    • 初期は診断できず、うつしやすい(待合室に一緒にいる人たちにも感染)
    • 合併症が出る人が多い(命定め)

  • ワクチンの予防効果は減少する(流行が減ったことで免疫が強化されなくなった)
  • はしかにかかる年代の変化(特に15~19才が多い)
  • 接種2回で高い予防効果を(2回目を追加する定期予防接種制度が始まった)
  • 接種する際、気をつけること(かかりつけの内科または小児科医に相談を)

という内容ですが、その中に2006年沖縄での感染のひろがりを
紹介しています。説明文引用させていただきます。
Aさん(高校3年生)が東京ではしかに感染して沖縄に帰った後、
周囲に広がった様子。Bさん(家族)と病院の待合室に一緒にいた
5人(C~G)にうつり、そこからまた広がった。接触者調査は合計
1077名に行われた(当時沖縄で、はしかの流行がなかったため
調査可能だった)。この調査をして周りの人にワクチン接種や
発症者との接触を避ける対策をとったため、これ以上感染は
拡大せずにすんだ。
このことからも調査と拡大防御対策の重要性がわかる。

詳細はご購入して確認ください。

せっかくなので送られてきた雑誌に目を通してみた。
さすがに創刊106年の婦人誌(子どものころから家にあった)。
内容も生活に密着して多岐にわたる。その中でも
机の上が散らかる原因は?(1年かけて散らからない家に)
という記事を発見!

机の上が一杯で、収拾がつかないように見えますが、
入れる場所が決まっていないために、引出しが活用できずに
いました。ガラガラの引出しにきちんと収めると、きっと
使いやすい机になります。
内心打撲症。
解消のためのステップは
  1. すべての物を出して分類
  2. 使いやすく、出しやすく
  3. 引き出しの中。“見やすく、出し入れしやすい”で、“散らからない”が持続します。

詳細はご購入して確認ください。

さっそくトライしてみるよ。

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2008.10.29

沖縄旅行中にはしかを発症したら...

これ、よさんか
とつぶやきたくなるくらい予算ネタに追われる毎日。

そんななか、ここ数日でよく寄せられるのが
沖縄を修学旅行中にはしかを発症したらどうなるの?
という質問。

去年のカナダ修学旅行中にはしかを発症した女子高生集団は
現地で航空機に乗ることを拒否され、ホテルで健康観察された。
沖縄もそれと同じような対応になるんでしょうか?という質問。

これに関しては近く改定される麻しん発生時対応ガイドライン
でも言及しています(はしか0プロジェクトのホームページに載るかも)

基本的には発症して診断された生徒は、他の集団とは別に
隔離されます。病状にもよりますが、入院になったり、宿を
確保して(しかし他の人とは接触しないこと)、経過を観察
する方法がとられます。

残りの集団は、まず、誰が麻しんに感受性があるかを
チェックします。すなわち、未接種未り患の生徒が同じ
学校に何名くらいいるかリストを作成します。ぜひ、
普段から感受性者リストの把握に努めてください。

発生後は、次の麻しん患者発生がないかを確認しながら
(たとえば毎日1回検温して)発熱がないかをチェックしつつ
旅程をこなす。熱が38度とか37.5℃とかあがった時点で
早めに医療期間を受診して、必要なら麻しんPCRを提出。
その対応は宿泊先を管轄する保健所と連絡を取り合います。

さて、発症した生徒さんは、解熱して3日が過ぎるまでは
他の人に感染させる恐れがあるために、飛行機に乗る
ことは基本的にできません。これは航空会社の方針です
日本航空よくある質問をご覧ください)

通常修学旅行のスケジュールは2泊とか3泊になるので
発症した生徒はみんなといっしょに帰ることはできません。
かと言って一人見知らぬ土地で過ごすわけにもいかない
ため、親御さんを呼んで世話してもらうか、学校の先生が
延泊して面倒見るというパターン。どちらも結構大変。

以上のような通常対応となります。

海外でも同じような扱いとなる可能性もあるので
日本渡航医学会の

日本国内での麻疹流行にともなう海外渡航者への注意点 なども参考にどうぞ。

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2008.09.08

おとなのはしか対策

たった1例の移入麻しん例を起点に、県内でもまた感染が拡大しつつある。

1次感染を受けて合計7例が発症(10代1例、20代6例)し、それぞれの
接触者も多数いるため、宜野座村と金武町において全国でも例を見ない
29歳以下への公費負担によるワクチン接種
が行われている。

沖縄県はしか"0"プロジェクト委員会(ホームページはこちら)では
これまで、

感染拡大した地域における乳児無料接種について検討する

としてきたが、今回はそれを「おとな」向けにも拡大した対策となる。

今年に入ってわが国での麻しん患者は10677名を数える(8月27日現在)
国立感染症研究所感染症情報センターHPには年齢別発生状況があるが


Distribution









ピークは15-16歳にあるものの、19歳以上の患者数は3952例を数え
全体の37%を占める。このグループへの対策も今後の課題だろう。
おとなが接触者となって健康観察の対象となっても、外出自粛は
難しく、症状がない(あるいは軽い)場合は、仕事や学校に行って
そこでさらに感染を広げてしまう。これはある意味当然のこと。
(これは新型インフルでも同じこと)

だからこそ、今回のような地域全体を対象とした対策も並行して
行うべきかもしれない。

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