2008.09.08

おとなのはしか対策

たった1例の移入麻しん例を起点に、県内でもまた感染が拡大しつつある。

1次感染を受けて合計7例が発症(10代1例、20代6例)し、それぞれの
接触者も多数いるため、宜野座村と金武町において全国でも例を見ない
29歳以下への公費負担によるワクチン接種
が行われている。

沖縄県はしか"0"プロジェクト委員会(ホームページはこちら)では
これまで、

感染拡大した地域における乳児無料接種について検討する

としてきたが、今回はそれを「おとな」向けにも拡大した対策となる。

今年に入ってわが国での麻しん患者は10677名を数える(8月27日現在)
国立感染症研究所感染症情報センターHPには年齢別発生状況があるが


Distribution









ピークは15-16歳にあるものの、19歳以上の患者数は3952例を数え
全体の37%を占める。このグループへの対策も今後の課題だろう。
おとなが接触者となって健康観察の対象となっても、外出自粛は
難しく、症状がない(あるいは軽い)場合は、仕事や学校に行って
そこでさらに感染を広げてしまう。これはある意味当然のこと。
(これは新型インフルでも同じこと)

だからこそ、今回のような地域全体を対象とした対策も並行して
行うべきかもしれない。

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2008.08.03

麻しんに勝つインターハイ

熱戦続くインターハイ(全国高校総体)。今年は埼玉開催。

高校時代に運動系部活に燃えた経験のある人にとって
インターハイはあこがれの全国大会(実際成績の上でも
あこがれのままであった)。

毎年各都道府県が主管を持ち回り開催するパターンで
今年は埼玉。来年は奈良、そしてさ来年は沖縄開催が
決まっているらしい(全国高等学校体育連盟HP

すでに連日埼玉県内で各種競技が繰り広げられているが、
埼玉県「彩夏到来 08 埼玉総体」公式ホームページ
実行委員会が麻しん対策に力を入れているという
ニュースが報道されていた(医療介護CBニュース

実行委では「一人でも感染者がいると、抗体を持っていない 生徒たちみんなに広がる危険性がある」と警戒を強めている。
同大会では陸上競技、体操、水泳、バスケットボールなど 29種類の競技が行われる。8月20日までに選手・監督 合わせて約3万3000人、競技役員・補助員約2万8000人、 応援者は延べ約60万人が会場に集まるため、集団感染の 危険性も高くなる。
実行委員会が各都道府県の高体連に
  1. 大会期間中、毎朝の検温
  2. 発熱時の早期受診
  3. 罹患または予防接種の実施状況の確認
等厳重な健康管理を依頼したとある

インターハイが、感受性者(麻しんを発症する可能性がある者)
の祭典となってしまっては、文字通り「後の祭り」となってしまう
ので、特に3番目の事前対策が大事と思われます。

このような取り組みはぜひ麻しんに勝つのインターハイ」にする
ための運営心得として(麻しん排除に向けた取り組みとも絡めて)、
次の開催県に申し送ってほしいものです。がんばれぇ

Continue reading "麻しんに勝つインターハイ"

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2008.07.13

夏の中高生接種キャンペーン

夏休み目前の日曜日。おうちにいると各種キャンペーンの電話がかかってくる。

新聞にははしかの追加接種まだ2割 公費負担の13、18歳
いわゆる3期、4期として今年4月から導入された定期接種だが
打つ回数としては2回目となる。2割程度と低調に推移してる(らしい)

新聞記事には今年1月-6月の報告患者の年齢分布と接種歴があるが

患者9860名中、35%は12-18歳、その約半数は一度も
ワクチンを接種を受けたことがなく、約四分の一は幼児期に
接種したが、免疫がついていなかったか、低下していた

と解説している。夏休みに接種を呼びかけるキャンペーン。

先日のはしか0プロジェクトの会議でも、この議題が出された。
3期4期の接種率を上げるためにはどうしたらよいのか?についてフリーディスカッション

  • 教育サイドとの連携(ガイドライン=文科省HPどおりに進めてくださいと依頼する)
  • 集団の場を活用した接種の検討(宮古島市の実績=4月の時点で「3期8割、4期7割」を達成)
  • 地元紙を使っての啓発(論壇や特集記事など)、他の媒体も活用
  • Kiroroのように影響力を持つタレント等で花火を打ち上げる
  • 高校生だったら自分たちで仲間に訴えることも可能(ピアサポーターとかシンポジウム開催等)
  • 高校3年生が多く集まる「塾」へのアプローチ(受験対策の一環)
  • 大学入学時に麻しん接種(or抗体価)証明を求めている学校を示す(これも受験対策)
  • 医療機関で受診した中高生に接種を勧める草の根的勧奨
  • 沖縄県で2010年に開催されるインターハイ(美ら島沖縄総体2010)を成功させるためにも、地元中高生の接種率を高めておく必要があるんじゃない?
などなどアイデアが出されました。
ここも「巻き込み」がキーワードかなと思った。


あと、現状高3の接種率が低いと言っても降参せずに頑張ろう!と。
(失礼しました)

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2008.06.01

「県内のはしか流行終息」のニュース

沖縄県内の麻しん流行はようやく終息です(5月29日)。
琉球放送HPのニュース「その他」に掲載されていました
(もちろん放送でも流れた)
消えないうちにコピー引用させていただきます


ことし3月から県内で流行していたはしかについて、
新たな感染が4週間確認されていないことから、
県は、29日、はしかの流行が終息したと宣言しました。

県内では、ことし3月にうるま市で行われたライブイベントで、
はしかに感染した男性との接触をきっかけに
25人のはしか患者が相次いで発生しました。

また、先月には、はしかに感染した県外からの観光客らにより
病院で2次感染が発生するなど、県内では、ことしに入って、
去年1年間の患者数よりも8人多い30人のはしか患者が確認されています。

しかし、今月1日に判明したはしか患者を最後に、ウイルスの
潜伏期間を超えた4週間、新たな感染が確認されていないことから、
県の健康増進課は、29日付けで、はしかの流行が終息したと宣言しました。

ただ、県外では、現在もはしかが流行している地域があり、
今後、県内にはしかウイルスが持ち込まれる可能性もあることから、
県では、早めの予防接種をするなど感染予防に努めるよう呼びかけています。
◆ニュース映像


これでしばらく麻しんネタを書くことがなくなることを願いたい
(でもまた飛んでくるんだろうなぁ)

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2008.05.27

保育園(児)をはしかから守るために

保育園の園長先生向けにはしかに関する注意喚起をする
時間をいただいた。時間は15分(今日は10分)
テーマは

保育園(児)を麻しんから守るために

麻しん(はしか)ってどんな病気?
Measles


今日ははしかについてお話させていただきます。はしかは感染症で
はしかウイルスを病原体として、空気感染によって感染が拡がります。
ウイルスも当然目に見えませんし、空気感染の場合、たまたまその場に
居合わせただけで感染することも珍しくないので、保育園や学校等で
患者が出た場合は、一気に感染が拡がることが心配されます。

はしかの症状は最初は風邪と同じように咳や鼻水、熱が出て
その後、高熱と全身の発疹が現れるというのが典型的です。
感染を受けた場合には合併症として肺炎や脳炎を引き起こす
ことがあり、さらに重症化すると死亡することもあります。
だからはしかは罹って免疫をつけた方がいいという人もいますが
そうではなくて、予防接種で防ぐというのが基本的な考え方です。

沖縄県では平成10年から13年にかけてはしかが大流行して
定点医療機関だけで年間2000名あまり発生し、乳幼児9名の
幼い命が犠牲になりました。全員が予防接種をしていません
でしたが、そのうち4名は0歳児でした。

今年はこれまで30名の患者が出て、そのうち17名は社会人、
残りも小中高校生と乳幼児からの発生はありませんが、
過去の経験からも流行が拡大すると最後には乳幼児、特に
法律では予防接種をする年齢に達しない0歳児に感染が広がり
重症例が出ることが予想されるので、その前にワクチン
接種をして頂きたいと思っています。

Measles2


沖縄県はしか“0”プロジェクト委員会の活動

県内での大流行を受けて、平成14年より沖縄県はしか“0”
プロジェクト委員会が発足して、ワクチン接種率を引き上げるための
取り組みをしています。

まず1歳になったらできるだけ早い時点で接種する必要があると
いうことで、

1歳のお誕生日にはケーキとワクチンをプレゼント
という
運動を行いました。また5月にははしか“0”キャンペーン週間を
設けて、啓発活動や日曜日接種などを行っています。今年の
キャンペーン週間では、医学を学ぶ大学生らによるフォーラム
開催しました。

はしかの予防接種は平成18年度から2回接種方式に変わりました。
流行自体が少なくなって、これまでのように1回だけでは免疫を
持続することが難しくなったからです。実際、今年沖縄県内で
はしかを発症した約半分は過去にワクチン接種歴がありました。
もはや、

はしかは2回接種して免疫をつける
と考えましょう。
今年から中1と高3が接種の対象になったのも、2回目を打つための
5年間限定の措置のためです。

保育園児のうち、法律に基づいて(無料で)接種できるのは、
1歳児と幼稚園世代です。

小学校に上がる前に2回の接種を済ませておきましょう。

地域での流行を抑えるためにはワクチン接種率は95%必要と
言われていますが、平成18年度の1歳児の接種率は82%と
目標にはまだまだ及びません。

Measles3


保育園(児)をはしかから守るために...

はしかは空気感染して、1人の患者から12人が感染するなど
感染力が非常に強い病気です。感染力はインフルエンザの6倍とも
言われます。保育園でワクチン接種がされていない児がいると
一気に拡がる可能性もあります。

また、初期症状は風邪とよく似ているので、見分けがつきません。
しかしその時点で他の園児に感染させる力は十分あります。
症状だけで見分けることも難しい病気です。

保育園で乳児と幼児が同じ建物で生活している場合などは
乳児にも感染がおよんで、重症化する恐れがあります。

このような状況において園児をはしかから守るためには
結局ワクチンを接種して免疫を獲得する方法しかありません。

また最近のパターンで20代の大人で1回接種している人でも
はしかを発症することがあります。保育士さんなどがもし感染
したら、先生が感染源となって子どもたちに感染を拡げることも
心配されますので、任意接種となって費用はかかりますが、
先生方(特に1978年以降に生れた方)は、2回目の接種を受ける
ことを園としても検討をお願いします。


Measles4


はしかの予防接種率を高めるために

保育園のような集団の場で園児をはしかから守るのは
ワクチン接種しか方法がありませんが、接種率はいまだ低いです。
これを高めるための具体的な方法としては
  • 入園時に接種状況をチェックする
  • 毎月のお誕生日会で接種歴も確認する(特に1歳児)
  • 父母に対してはしかの情報を提供する
  • 接種がすんでいない方には接種をお勧めする
  • 定期の健康診断のときに園医から指導してもらう
などです。

1歳(Ⅰ期)と幼稚園世代(Ⅱ期)は無料で接種できますが、
1歳を過ぎてしまうと有料となってしまうので、1歳のうちに接種
することをお勧めします。

はしかにならない。はしかにさせない。

を合言葉に園(児)をはしかから守るために


今日はダブルヘッダー。

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2008.04.19

北の国から(麻しん編)

土曜日ですが、麻しん疑いの患者が出れば、保健所や地衛研では
接触者のリストアップ、医療機関への注意喚起、検体検査を粛々と
実施しています。さきほども報告がありました(お疲れ様です)。

これまで87例の疑い例が出て、約3割が確定患者(残りは除外)。
1例目が県外から持ち込まれ、それを起点にして計23例が発生。
感染源がはっきりしないのが2例。そして、こんな封じ込めをしてる
最中に別の観光客がウイルスを持ち込んだのが1例。さらに、もう
1例の疑い患者(北の国からの観光客)が報告されました。
アーアーアアアアアーアーとため息まじりのハミングが出た。

もし陽性だったら、また行動調査をして、新たに感染が広がらないか
観察することになります。接触者も多そう(涙)
大学合同入学式で麻しん広がった事件と関係あるのかしら?

沖縄は沖縄なりにがんばっていますが、沖縄だけの取り組みでは
限界があるということを思い知らされます。国全体で麻しん患者を
減らす(接種率を上げる、麻しん啓発する)ことをしないと、いつまで
たっても

麻しんウイルスが国内を飛び交い、海外にも輸出する国
という
レッテルを貼られっぱなしです。

それはさておき、沖縄でこれ以上感染が広がりになったら、どうなるのか。
火消し作業(保健所の追跡調査、曝露後のワクチン接種、健康観察等)は
行わなくなるでしょう。診断も医師による臨床診断がメインになるため、
患者数も3倍くらい急に増加します。

医療機関では麻しん専用の外来を設け、他の患者との接触を極力抑える
院内感染防止策の強化を求められます。これは新型インフルエンザ対策の
発熱外来と同じ考え方(参考記事はこちら
また患者や家族への説明も医療機関の大切な役割になります。

保健サイドは、周辺の人々への延焼対策(ワクチン接種勧奨)に力を注ぎます。
具体的には、もっとも守るべき乳幼児に対するワクチン接種の公費負担に
踏み切って(市町村の財政的な判断)、ワクチンを受けやすい環境整備を整えます。
そして市民へ接種を呼びかけますが、あくまでも接種は「勧奨」の域を超えることは
できないので、いかにしつこく勧奨するか、知恵を絞ることになります。

宮古島市が地域一体となって取り組んでいる休日一斉接種の取り組もうとしている例が今後の参考になるでしょう。

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2008.04.14

麻しんワールド

日曜日の朝、子どもはなぜか早く目覚める。
その理由の一つに、一連のテレビ番組を視るためというのも
あるんだろう。おかげでテレビの前に寝ている親父も起こされる。

寝ぼけながら聞こえてきたテレビのイケメンヒーロー君たちが

「麻しんワールドを叩き潰さなければ...」
と。
!と思って目が覚めて事情を聞いてみると
朝7時半からの炎神戦隊ゴーオンジャー
炎神たちが住む世界。
 ガイアークの侵略にさらされたが、炎神たちが見事退けた。
そのおよそ半年後、地球にガイアークが出現することとなる。
 ハイウェイが張り巡らされ、レザリアムに彩られている。
 なお、人間界は「ヒューマンワールド」と呼ばれている。
ゴーオンジャー大辞典より
これをマシンワールドというらしい。マシン違いだが、聞き取りは正確だった。

日本の麻しんワールドを叩き潰すためには、強い味方が必要です。
その一員が学校の先生たち。
キャッチアップキャンペーンの対象になる中学校1年生、高校3年生への
接種支援(調査、呼びかけ、報告)や、かかったら多くの人に感染させる
(結核でいうところのデインジャーグループ
に該当する学校教職員への接種勧奨など、大切な役割があります。

これらのことをわかりやすくまとめたガイドラインが出たというニュース。
学校のはしか対策「中1・高3に予防接種を」 感染研(朝日4/12)

ガイドラインは文部科学省と厚生労働省が監修。
4月中に全国の幼稚園から大学までの学校に配布する。

中高生に対して予防接種を受けるように勧めるのが中心。
はしかを予防するには2回の接種が必要なため、
就学前に1回受けたことを前提に、
中学1年生と高校3年生に2回目の接種を勧める。
中1については保護者に、高3は本人に、
できるだけ4~6月に予防接種を受けるように勧め、
年度末には全員が受けていることを目標に据えた。
PDFはこちら
現在の流行状況を見ても、(部員ではない)生徒から麻しんが一人出たので、高校野球出場辞退するなど、
学校生活もマシンワールドとは無縁ではない状況。
いっしょに叩き潰しましょう。

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2008.04.09

Kiroro来庁

県内のはしか患者が増加傾向にあり、はしか“0”プロジェクトが
緊急アピールを出す事態となっています。そんななか、Kiroroが
県庁にやってきました。目的は沖縄県はしか“0”プロジェクトの
広報活動(CM制作、ホームページ公表等)への協力のお知らせ。

午後1時すぎから知事表敬、2時から記者会見というスケジュール。
マスコミの関心もグッと引き寄せました。

web記事より。

RBC

QAB

OTV

県内では3月から18人のはしか患者が発生していることから、 はしか0プロジェクト委員会が、ワクチン接種などを呼びかけました。 これは8日、県庁で県はしか0プロジェクト委員会が会見して発表したものです。

県内では1999年に8人の子供がはしかで死亡し、2008年も
4月2日までにはしかの患者が18人に上り、流行が懸念される事から、
はしか0キャンペーンを実施し、はしかの怖さとワクチン接種を呼びかける
ことにしています。

会見には国のはしか対策推進委員になった歌手のkiroroの金城綾乃さんと
玉城千春さんが出席し、母親としてワクチン接種を呼びかけました。

玉城千春さんは「はしかの予防接種の重要さ、命の大切さ、守れるものを
守らなければいけない責任を、みんなでこのプロジェクトを通してやっていけたら」
と話していました。

またkiroroのふたりは委員会のメンバーと共に仲井真知事訪れ、
「はしかにならない、はしかにさせないことが大事。そのために役に立つ事を
やっていきたい」と決意を話しました。
仲井真知事は、「子供たちの命を守るためにみなさんの力を貸してください」と述べました。

「守れるものを守らなければいけない責任」をみんなで負わなければいけませんね。

お疲れ様でした->関係者各位。

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