2007.10.08

「たらい回し」ではなく「玉突き」

最初に「たらい回し」とか「玉突き」とかいう表現が
妊婦を形容する言葉というのもいかがなものかと思います。
みなさん、マスコミ用語に感覚を麻痺させられてませんか?
さて、今朝の記事

中部病院、5割北部から
本日の琉球新報1面トップ(解説記事つき) どういうことかというと
  • 05年4月に県立北部病院の産科休止。
  • 06年度県立中部病院が受け入れた北部地域の妊婦は452人(休止前12人)
  • 06年度同NICUを利用した新生児127名のうち北部妊婦は約5割の59人
  • 北部受け入れに伴い中部地域の妊婦13人を南部医療センターが受け入れ
  • 中部病院の敷地のそばにいる妊婦が南部に通院
  • 今年の8月から10月まで中部から南部への受け入れは9人にのぼった
ただ超早産児そのものの出生が増えたわけではないとのコメントも。
沖縄では妊婦のたらい回しは起きていないものの 小さく生まれた赤ちゃんを受け入れるベッドは満杯で その危険性のある妊婦が玉突き状態で遠くの病院に通っている。

先日の記事では県内NICUが96床が満床になっていると
報道されたが、その原因が北部病院休止にあるかのような印象を与える。
でも本当にそれだけかしら。

紹介妊婦数の推移とか、ひとりあたりの在院日数とか、
NICU卒業後のルート(逆紹介?NB?)とか
調べてみる必要がありそうですね。

個人的には南部医療センターの病棟が救急経由等の患者でいつも
満床になって(満床にして?)いるため、リザーブ機能を亡くしている
ことも一因と考えます。

| | Comments (1)

2007.09.09

やりたい医療・できる医療・やるべき医療

産科医消えたらどうするべき?
などで関わっていたやんばるの周産期医療体制に変化あり。
沖縄タイムス(9月4日)
琉球新報(9月4日)
に報じられているように、将来の産婦人科、小児科開設に向けて
スタッフ確保等、体制整備を進めてきたが、採算性を理由に旗を降ろした。

前に県立病院の先輩から教えてもらった。
医療サービスを提供側の立場で医療を大きく分類すると

  1. やりたい医療
  2. できる医療
  3. やるべき医療
に分けられる。
1.やりたい医療
例えば北部医師会病院などの民間病院は採算性を加味した上で
1番に資源を投入できた(将来のユメのような構想も以前発表していた)。
が、企業としての判断でそれを縮小廃止せざるを得なくなった。
民間なので儲からないと判断すれば手を引くというのは、別に
表面上は問題とはならない。営利団体なのだから

2.できる医療

開業医や小規模な医院のレベルだと、自分達の守備範囲を守り
地域住民に医療サービスを提供している。すなわち2番に徹して
いる。でも無視して救急や往診などには手を出さない。これも
当然といえば当然。
国は診療報酬をいじって2番の内容をできるだけ3番に近づくように
操作する(在宅医療とか)。
3.やるべき医療
では公ooyakeの病院(私のことではない)はどうか。
税金を投入し運営をしているのだから、まずは3番を整備していくのが筋。
救急とか離島とか官的責任においてやるべき医療を行う基盤を作り、
その上で2番については地域の資源を確認しながら調整していく。

沖縄やんばる周産期医療の場合は、3番がはっきりしないままに
1番(民間病院構想)が発表され、それが取り下げられたという経緯。
開業医は2番を最大限に頑張っているという構図です。何を最初に
すべきかは明らかだと思うんだけど。

一方、沖縄県の県立病院の現実はどうか。
沖縄タイムス8月30日で指摘されているように
県立病院赤字最悪/経営改善策も及ばず

同年度の赤字の最大要因は、県立南部医療センター・こども医療センターの
開院に伴う減価償却費の増加。それに加え、医師不足による診療科の閉鎖や
法改正による医療費の患者負担増による全国的な患者減での収益減が
追い討ちをかけた。
一方、県立病院を支える県の財政も逼迫している。
医業収益に占める繰入金の割合は11・9%(〇六年度)と全国平均23・5%
に比べ少ないものの、県の財政規模に対する比率は1・34%で、
全国平均の0・97%を上回った。
繰入金は同年度、高度医療費、付属診療所費、へき地医療費、周産期医療費など
「政策医療」といわれる全項目で前年度に比べ増額している。
だが赤字を減らすことはできなかった。「経営改善策で必要といわれた項目は
すべて実行してきた」。県病院事業局の知念清局長は険しい表情を見せる。

いろいろ難しいことを書いているけど、沖縄の場合は県立病院の
規模が大きすぎるのが赤字の最大原因でしょう。

まずは2番は大幅に民間に譲歩(これはさすがに「辞~めた」と
投げ出されないはずだから)して、3番をきちんと検討する。
3番だけでも苦しいというのなら、民間の中でも公益性の高い
医療を展開する病院=社会医療法人
仲間にして3番の一翼を担ってもらう。

今年は保健医療計画改訂の年。

地域における保健医療体制の整備は保健所が中心となって行う
という岡班の結論PDFには賛成ですが、それを管理する本庁組織の
ことまで言及しないと、現場と大きく乖離してしまいます。
沖縄がそうなっている。

こんな正論ばっかり並べて、机上の空論だろうかとも思ってしまう。
セイロンティーでも飲みながら考えてみよう。

その前に宿題の山をどうにかしなければ...


| | Comments (0)

2007.02.01

やんばる母と子の命を守る勉強会2007年1月定例会

昨夜北部福祉保健所にて行われた定例会メモ
約15名が参加。


議題
1.来週にせまった名護市福祉祭りへの出典の件
2月10日11日に行われる名護市福祉祭りへ会として参加する
(1)展示ブース(10日午後1時~5時・11日午前10時~午後4時)
  • 会の案内パネル(目的や活動状況)
  • 妊婦の広場ホームページの紹介とメルマガ(その場で登録できるように)
  • 管内の産院からの妊婦さんへ向けてのPRパネル
  • 妊婦体験コーナーと赤ちゃん抱っこ体験(これはブース内でも可能)

(2)体験コーナー「ママっ子プラザ」(11日のみ)
  • 別会場(中央公民館1階茶室)で実施
  • 妊婦さんのための歯科健診&おっぱいケアを無料で行う
  • スタッフもボランティアで参加(歯科医師、助産師)
  • 案内チラシをメーリングリストで回して各々宣伝しましょう
  • メルマガでも臨時号を出してPR!(2月5日の食品添加物講演会と合わせて)

2.メルマガの進捗状況について
  • 1に関する臨時号を出す
  • 1月に妊婦特典を始めてから登録数が伸びている(効果アリ!)
  • 現在のところ、スタッフを除いた会員数は約50~60というところ
  • 年間出生の約5%
  • 2月号のQ&Aテーマは妊婦の栄養について「太り過ぎないため」
  • その他にも原稿を募集しています(メーリングリストにアップして!)
  • 経済的困難から未受診→飛び込み分娩となる例もある
  • 妊娠が発覚すると解雇される非正規雇用の女性の例
  • 助産制度についての情報をメルマガでも流す
  • 現在のところは県立中部まで行かないと適用できない
  • それでも活用した方が金銭的メリットは大きい
  • 市町村役場の窓口を調べてそれも合わせて3月号に案内しよう
  • 「助産」ということばはわかりにくいので、それもわかりやすいコピーで

3.次年度の活動について
  • 次年度も勉強会は継続して行う
  • メルマガによる情報発信、妊婦の広場ホームページ更新も継続する方向で
  • ただし編集者に過大な負担とならない工夫も必要
  • 今年度の成果をスポンサーにも報告しないといけない(ランニングコスト確保のためにも)
  • メルマガについては記事の紹介、登録数、会員からの反応など
  • ホームページアクセスは利用(アクセス)状況
  • 産業祭りや福祉祭りに出展した「実績」も
  • これらをまとめて報告書にする
  • 市町村議会との関係があるので、報告するのは4月になる見込み
  • 第3の柱に関しては行政と産院助産師とのネットワークが進んでいる
  • 未受診妊婦の情報を産院から早めに連絡してもらって、保健師が訪問
  • 数は少ないが次年度も継続する

  • 第1の柱「医師確保」問題の見通し→厳しい状況に変わりはない
  • 県立北部病院の5月以降の体制についてもよくわからない
  • 北部地区医師会病院では昨年11月の婦人科開設に続き、2月5日から助産師外来がスタート
  • 助産師による母子衛生活動(地域の保健、教育活動への参加も可能)
  • 「助産師外来」ということばもわかりにくいので、わかりやすいネーミングがいいね

  • 第2の柱「搬送問題」に関連して情報提供(産院から中部病院への紹介件数)
  • 平成18年4月からの10ヶ月で62件(うち救急搬送は9件)
  • その前の1年間が92件(救急21件)なので減少傾向
  • リスクを早めに回避する行動があるのではないか

次回の定例会は3月28日(水)午後6時半~北部福祉保健所にて行います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.10.28

妊婦へのクーポンを考える

いくらぜんざいの富士家のページを探しても
妊婦さん割引(ぜんざい50円引き)が見つからない。でも確かに食べた記憶がある...
きっと限定サービスだったのかもしれない。

子育て応援フリーマガジン「miku」より
会員への特典を羅列してみた(詳しくはホームページまでどうぞ)。
どういう種類の特典があるのか知りたくて。
これに妊婦たちの生の声を聞いて妊婦特典クーポンができたら
いいんですけど。商店街へのお願いが必要ですね。

  1. 飲食店系
    • ご飲食代 3 %OFF
    • 食後デザート人数分サービス
    • お会計より10%OFF
  2. 子ども服・マタニティ用品系
    • 5,250円以上お買い上げでオーガニックコットンキッチンタオルプレゼント
    • 5,000円以上お買上げでWWF(世界自然保護基金)ロゴ入り
    • お買上げより 5 %OFF
    • 先着20名さまオリジナル製品プレゼント
    • 先着100名限りオリジナルトートバッグプレゼント
    • 3,000円以上お買上げで10%OFF
    • 5,250円以上お買上げでノベルティ(靴下・ミトン・トートバッグの
    • 新規ご来店の方「○○を見た」で10%OFF
  3. レンタル&リサイクルショップ
    • レンタル1万円以上された方5 %OFF
    • 掲載写真のレンタル料20%OFF
    • リサイクル品1,000円以上お買上げで10%OFF
    • キッズマート川口店の無料会員登録していただいた方ポイントプレゼント 1,000円分(mikuカード提示)
    • お買上げより10%OFF( 買い取りは10%UP)
    • 全品消費税サービス (セール品も含む) 100円子供服有
  4. レジャー施設系
    • 入場料(通常料金より)10%OFF
    • 入園料20%OFF 大人1,100円→880円 小人600→480円
    • 和光堂のお菓子プレゼント
    • おもちゃ王国入園券プレゼント
    • お子様1時間 無料お試し
  5. 保育・ベビーシッター系
    • スポット(一時預かり)通常料金より20%OFF
    • 一時預かり登録料(通常5,000円)無 料
    • 入会金通常21,000円 →10,500円
    • 期間中、HASにご入会された方 秋の入会キャンペーン 入会金無料!(通常21,000円) または 2時間無料利用券プレゼント
  6. 美容&リラクゼーション系
    • カード提示で20%割引(ヘアーサロン)
    • カット料金 大人3,500円、小人2,700円→2,200円(初回1回限り)
    • 40分コース(通常 3,990円) 10%OFF(リフレクソロジーサロン)
  7. 写真館
    • お買上げ1万円以上 → 500円OFF, 2万円以上→1,000円OFF 3万円以上→1,500円OFF
    • 手札写真(フォトスタンド付)サービス
    • アルバムえほん 1,000円引
  8. 習い事系
    • こどもスクール体験(0~6歳)無 料
    • お問い合せいただいた方(先着30名様に)当教育オリジナル聞いて身につくお話CD
    • 資料請求していただいた方 「合格のヒントがつかめる小冊子」プレゼント
    • 入会金(通常 5,250円)無料(マタニティ&ベビースイミング)
    • 入会金半額(アートスクール)
    • 無料体験レッスン参加の方 『踊って覚える英語の歌CD』プレゼント

車でお出かけ→駐車→習い事(あるいは健診)→ランチ→お買い物→お帰り
という妊婦の行動パターンに沿って、きめ細かい「お得感」を提供できればいいね。
(ヤンニンクーポンへの道)


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.07.29

やんばる母と子の命を守る勉強会(7月メモ)

Yanbaru05
久しぶりにアップする気がするこのテーマ。
一年目の報告書を無事に発行し、関係機関に活動をPRしています。
配布先は図書館や病院、子育て支援センター、そしてマスコミなど。
今年度から隔月開催になり、7月の例会が先日行われました。
県立病院、医師会病院に赴任された産婦人科医師も参加して
みんなで「現状と対策」について話し合いました(熱く)。そのメモ。



7月25日(水) 午後6時半~
参加者は約25名

  1. まずは現状はどうか
    • 県立北部病院
      • 防衛医大から産婦人科医師が派遣されている
      • 4名の医師が1名づつ、2週間交代で
      • 8月には教授自らいらっしゃる予定
      • 防衛医大は国立では最も多くのお産を取り扱っている
      • 合併症妊娠などのハイリスク妊娠に対応している
      • 派遣が決まったいきさつは「高度な政治的判断」
      • 防衛医官ではないシビリアンの医師が派遣されている
      • 業務の内容は防衛庁と沖縄県との間に結ばれた協定に基づく
      • 内科や外科の症例に対して助言を行う
      • 休止前のように外来診療を行うという状況ではない
    • 北部地区医師会病院
      • 産婦人科医師が1名赴任した
      • 産婦人科開設の準備を行っている
      • すぐにでも(救急だけでも)始めたい気持ちはあるが設備やスタッフがまだ揃わない
      • 資金が必要である
      • 助産師を集めつつある
    • 現状認識のずれ
      • 北部病院の産婦人科外来が再開するものと思っている人もいる
      • 妊婦自身も妊娠に対して命がけであるという認識を持って欲しい
      • 教育が必要
      • 保健活動を徹底することで救われる人もいるのではないか
      • 救急車内分娩についても母児ともに元気ならば(死亡するよりはよい)という認識
    • 地域の現状
      • これで北部地区に4名の産科医師が揃ったことになる
      • しかし開業医と勤務医がすぐにいっしょにするという訳にもいかない
      • 確かに緊急避難的に施設を使用するという協定がある
      • しかし責任問題、支払い、事故時の対応等詰めなければならない問題も多い

  2. 今後取り組んでいく対策について
    • 「やんばる妊婦の広場(仮称)」構想の具体化に向けて
      • 資金確保のために市町村長会で説明した
      • 保健活動を充実させるためのツール
      • 県立北部病院の現状についても説明し、認識してもらった
      • 首長たちは引き続き医師の確保に努める役割があると言ってくれた
      • 第3の柱(保健活動)担当部課長会議でもう一度説明して了承してもらう
      • 内容をイメージしやすいように大城真理子先生がモデル案を作成
        携帯で自らホームページにアクセスして情報をゲット
           メールマガジンで定期的に情報がやってくる
          
      • この資料も部課長会議で説明しましょう
      • 市町村で母子健康手帳をもらうときに紹介してもらい登録する
      • 内容は編集委員会で検討する
      • 質問に対して誰が責任を持って答えるかという問題は残る
      • →編集委員会として答える
      • →あるいは編集委員会での議論の様子をそのまま載せるとか
      • 資金として「おぎゃー献金」は活用できないか
      • 他県ではこのような情報システム構築で活用できた例も(200万円?!)
      • ホームページにバナーなどを掲載してPRするとか

    • 緊急避難的措置を行った場合の詰められていない部分を詰める
      • まずはその必要性をこの勉強会から訴える
      • 胎盤早期剥離が発生したというシミュレーションを行って必要性を認識してもらう
      • 具体的に詰められていない部分
      • 誰が主治医か  
      • 患者に対する窓口はどこか(中部で指示した医師?北部で処置した医師?)
      • 診療報酬のこと  
      • 開業医の先生が病院で処置している間に開業産院で何かあったらどうする?など
      • これらのことについて問題提起を行いましょう

次回は幹事会が8月30日、定例会は9月27日


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.04.23

産科医来たらどうするべき?

「消えたらどうするべき」と議論を進めていたところ、
関係者の調整が実を結び、産科医師が来ることになりました。

新聞記事では歓迎の言葉が綴られているが、それと同じくらい
「呼び水」という表現が用いられている。

呼び水
ポンプの水を導き出すために別の水を注ぎ込んで水をつなぐこと。また、その水。
引き入れるきっかけを作ること(広辞苑)
期限付き(1年、しかもローテーション)派遣という条件の中で 継続的に医師を確保していくことが次の課題です。ここは 産科医が消えて難儀している全国の多くの自治体からも注視 されている。
産科医ひとりで来たらどうするべき?

記事に婦人会長が書いているように
社会全体で取り組まないと解決しないことはみんな認識している。

まずは周産期保健医療に関する話し合いの場(もちろん昼間の会議)を
開き、そこを核として輪を広げていくのが行政的な手法ですね。
それだけでうまく行くかどうか??
でも座視していては「ただの水」に終わってしまう...

| | TrackBack (0)

2006.04.21

産科医消えたらどうするべき?

昨日のタイムス、今日の新報に相次いで防衛医官の派遣決定の
ニュースが報じられています。今日正式発表するとのこと。

深刻な産婦人科医師不足の記事(アエラ)4月3日号を紹介して
もらいました(福島の産婦人科医師逮捕の関連記事もある)。


「3月いっぱいで閉鎖することになったので、ほかの病院に行って ください。紹介状を書きます」 昨年3月、妊娠4ヶ月だった沖縄県の前田瑞穂さん(31)は受診して いた市内の県立北部病院産婦人科医からそう切り出され、途方に暮 れた。病院に産婦人科医が3人いたが、退職や異動などでいなくな り、お産を取り扱えなくなってしまったのだ。  前田さんは血圧が高く妊娠中毒症の疑いがあったため、1ヶ月前 に民間の診療所から移ってきたばかりだった。同じような高度な医 療機能を備えた県立中部病院までは高速道路でも1時間半かかる。 不安なので、実家がある鹿児島での出産も考えたが、つわりがひど くて飛行機にも乗れそうもない。  結局、診察がある週2回夫に仕事を休んでもらって、病院まで車 で送迎してもらうしかなかった。翌5月、突然自宅で出血。病院に 運ばれ、帝王切開で男の子が生まれた。妊娠28週の早産だったた め、約1000グラムしかなかった。  前田さんが住む本島北部では毎年1000人の赤ちゃんが生まれ ている。県立北部病院の産婦人科休止以降、病院が遠いため妊婦が 救急車の中で出産したり、自宅で出産後に搬送されたりしたケース もあった。 「次は女の子を、という希望もありますが、このままでは、怖くて 妊娠できません」(前田さん)

1万人の「出産難民」

神奈川県産科婦人科医会が昨年、県内で分娩を取り扱っている病院 と診療所計184ヶ所に分娩中止の有無を調査したところ、10年後 には分娩を取り扱う施設が122ヶ所に減る見込みであることが判 明。その結果昨年約7万件あった分娩件数が、10年後には約6万件 しか扱えなくなり、1万人の妊婦が「出産難民」になるという推計 が出た。

三重県尾鷲市立総合病院は昨秋、年間報酬が他科の3倍以上にあた る5520万円で開業医を招き、話題になった。

記事には他に人口10万人あたりの産科医師数の全国マップがあり
沖縄県は9.8人で全国の中ではやや「多め」の県。人口10万の北部に
2人というのはやはり少ないんだなぁと思いながら見ていた。
まあ、単純に頭数で割る意義は?という気もするが。

やはり「偏在」「格差」がテーマになるだろうが、

それ以上に絶対数不足が深刻だ

原因や国レベルの対処案(あくまでも案だけ)はいろいろ示されるが
では、

「あなたの街から産科医が消えたら」
地域レベルでは
何すれば良いの?という処方箋は少ない。

産科医消えたらどうするべき(地域レベル)

  1. まずはアセスメントステージです。質的な面と量的な面から攻めてみましょう。
    • データを集める(死亡とか出生とかに関する)→変化があるか?
    • 実際の妊娠、出産はどのように行われているのか(体制のチェック)
    • 妊婦ライフの現状を知る(どういう苦労があるのか、声を集める)
    • 妊婦ライフの問題点を知る(これは専門家の視点で)

  2. 続いてマネジメントステージです。関係者で知恵を絞りましょう。
    • 関係者(自分が関係していると思う人で可)で集まる場を設定する
    • 問題点を整理して、それが解決したときの姿を目標とする
    • 対応策を考える(たくさん出す)
    • 重要性(緊急性)と実現可能性などで対策を分類する
    • できるところから取りかかる。できないところは誰がどうすべきか提言する
    • 自らの活動を外に向かってアピールすることも必要
    • 本当は活動計画と評価指標もあった方が良い(これは教科書的)

こういう風に報告書をまとめたら、人に配っても喜ばれるのではないかと
編集担当は思うのであった(溜)。


| | TrackBack (0)

2006.04.19

やんばる母と子の命を守る13

第13回目レポート
やんばる母と子の命を守る勉強会
2006年4月18日(火)午後6時半から北部福祉保健所健康増進室で行われました。
参加者6名

今後の会の運営について
・2年目に突入し開催日を第3火曜日夜にしようという話であった
・しかし福祉保健所の他の業務(家族会)との重なりもあり、最終週に戻したい
・産科外来休止後1年が経過し、情報の動きも少なくなってきた(話し合いのネタ)
・定例会の開催を隔月とし、その間に幹事会を持ってはどうか
・人の異動などもあるので、年度ごとにいったん締める形にした方がよい
(結論)
・今後は定例会(奇数月)、幹事会(偶数月)を交互に行うことにする
・開催日は毎月最終の水曜日午後6時半、場所はそのまま福祉保健所を借りる
・次回は5月31日(水)午後6時半より定例会を開催します

柱ごとの状況
・医師確保については、本土の新聞で防衛医官派遣が報じられたが、その後動きなし
・病院からの新たな情報も今のところないようだ
・未受診妊婦対策については、定例の集まりを続けている(できれば昼間に集まりたい)
・報告書は現在編集中(文字だらけだが)。お母さんたちの感想を組み込んで印刷へ。

妊婦さんたちの声を拾い上げるしくみを
・今や情報伝達の手段として、パソコンや携帯電話が主流になっている
・妊婦さんたちへのメールでの情報提供、掲示板でのやりとりなどができないか
・携帯やパソコンからアクセスできるサイトを立ち上げる(「やんばる妊婦の広場」=仮称)
・そこで妊婦生活の現状を拾い上げる
・出てきた意見を集約・整理して、会でも取り上げる
・必要な情報があればメールや掲示板を利用して提供する
・あくまでもクローズド、利用者を妊婦に限定、最初は期間も限定する
・年間出生1000件、そのうち5%が反応しても50名
・特に外から移住してきて情報が少ない人(アンテナ張ってる人)を対象に
・母子手帳交付時や産院で「お墨付きのサイト」として紹介する
・直接の問い合わせには「情報を伝える」というよりは「情報のありかを伝える」姿勢で
・ただし運営は大変なので運営委員+スーパーバイザーで管理
・スーパーバイザーの候補(北部で活動するIT系NPO=HICOなど)に打診する
・将来的に子育て支援センターや子育てサークルにも活用してもらうことを目指す
・当面はそれを立ち上げることを会の目標にしましょう
進捗状況についてはメーリングリストでお知らせします。

終了(午後8時すぎ)
・次回は5月31日午後6時半、北部福祉保健所健康増進室で定例会

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.04.10

北部に産科医がやってくる!

あまりにもタイミング良すぎて気味が悪いくらい。
産婦人科医師不在でいろいろ知恵を絞ってきたけど
こういう形の決着になると、わたしたちの手の届かない
レベルの話なんだなぁという気分。

医師不足で産婦人科が休診中、名護に防衛医官を派遣へ
2006年 4月 9日 (日) 03:03 yomiuri on line

政府は8日、産婦人科医がいないため2005年4月から休診している 沖縄県名護市の県立北部病院産婦人科に防衛医官1人を派遣する ことを決めた。同市の要請を受けたもので、防衛医科大学校の教官を 中心に人選し、4月中の派遣を目指す。 米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で、国と名護市が 基本合意に達したことを受け、移設への地元住民の理解を得る助け としたい考えだ。

読売の政治ニュースに分類されていました。
他の機関が食いついてこないのは、何か理由があるの?

またみんなで検討してみよう

| | Comments (3) | TrackBack (0)

2006.03.02

やんばる母と子の命を守る 11

第11回目レポート
2月28日に行われたやんばる母と子の命を守る勉強会のメモ。

テーマは(「ハイリスク妊娠そのものを防ぐ」という柱に関連して)

「望まない妊娠を防ぐには」

レポート
まず中学1年生に対して行われた性教育の様子を養護教諭から報告。
現状1:保健所主催の地域エイズ対策連絡協議会でデータを収集
  • 複数のパートナーとのセックスを容認する傾向
  • 男性は風俗店利用で心配など
現状2:生徒への調査から見えてくる現状
  • 性は恥ずかしい、いやらしいものと考える中学生
  • 性交についても容認派がいる(軽く考えている?)
現状3:生徒たちとの会話でも…
  • 好きだったらセックスしてもよい
  • 高校生の彼氏がセックスしても大丈夫と行っている
  • できたら中絶すればよいなど
  • 一方で、図書館の本で学習する生徒もいる
目標:自分のことを大切にする、性、生命を素晴らしいものととらえる 授業では科学的な理解とともに妊娠出産育児は責任を伴うものことを伝える
構成:
  • 保健所医師による講話
  • 受精卵から胎児人形を使って命のつながりを実感させる
  • 育児休暇を取ったお父さんがゲストティーチャー
  • 夫婦で育児をすることの大切さを伝える
生徒たちの反応はよかった
ディスカッション
命を守る、命を大切にするための健康教育が必要   
誰に、どのように伝えるか
基本的な考え方   
  • PTAや学校職員を含め、地域全体が共通理解を持つ必要がある   
  • あらゆる機会を利用して地道に取り組むという姿勢で
誰に伝えるか   
  1. 学校での教育(集団を対象にした健康教育)   
    • 多くの生徒の心に響くような教育を、体系的に   
    • 実感できる話を   
    • 体験に基づいた話を聞く   
    • 年齢の近いピア(仲間)的アプローチも有効   
    • 地域のネットワークを活用して教育する   
    • 一部の性行動の活発な生徒の影響を受けやすいので、その前に

      

  2. 学校での教育(性やアルコール、たばこなどの問題が重なる一部の生徒への個別支援)
    • お酒を飲んで行動がコントロールできなくなることが多い
        
    • 不登校などのため学校だけでは対象生徒にアプローチできない
        
    • 保健、医療、福祉などでの接点がある可能性が高いので、連携が必要
        
    • 親の愛情を十分受けていない場合などは、心に響くまでに時間がかかる
        
    • 今、急ぎの支援を必要としている子どもたち
      

  3. 学校を卒業してからも必要(親、大人、妊婦などへの教育)
      
    • 命の大切さを妊婦さんたちにも伝えたい(感受性強い時期)
        
    • 避妊やハイリスク妊娠についても正確な情報を伝えなければ
        
    • 集団へのアプローチが難しい世代だが、接点がないわけではない
        
      • 乳幼児健診に来る親
          
      • ジャスコやサンエーのベビーコーナー
          
      • 保育園父母会、PTAなど

どのように伝えるか
  

  • パンフレット?→読まないんじゃないの
      
  • いのちの教育シリーズを20年間実践している方もいる
      
  • 演劇でアピールするのも県民性に合っているのでは
      
  • HIV人権ネットワークも人権教育を演劇で行っている
      
  • 沖縄市母子保健推進会「ひまわり会」の思春期劇も好評
      
  • 演劇に関するNPOも増えている(同好会なども含め)

まとめ

  • ハイリスク妊娠を防ぐための健康教育は、学校現場とも連携して長期的な視点で取り組む必要がある。
  • しかし産院の現場では、短期的に支援が必要な人もたくさん受診しているはずなので、次回は是非そのことについて話し合いたい

その他

  • 県立北部病院に赴任すると言われている防衛医官については情報が少ない
      
  • どのくらいのキャリアの医師が、何人、いつから来るのかなど
      
  • 県の頭越しに話が進んでいる印象
      
  • ただし赴任したら中部病院や地元産院との連携は必須
      
  • もちろん院内の受入れ体制も進めなければならないが...

報告書の執筆

役割分担
  
提出期限は3月14日

次回の勉強会は3月28日(火)となります。

| | Comments (0) | TrackBack (0)