2007.10.08

「たらい回し」ではなく「玉突き」

最初に「たらい回し」とか「玉突き」とかいう表現が
妊婦を形容する言葉というのもいかがなものかと思います。
みなさん、マスコミ用語に感覚を麻痺させられてませんか?
さて、今朝の記事

中部病院、5割北部から
本日の琉球新報1面トップ(解説記事つき) どういうことかというと
  • 05年4月に県立北部病院の産科休止。
  • 06年度県立中部病院が受け入れた北部地域の妊婦は452人(休止前12人)
  • 06年度同NICUを利用した新生児127名のうち北部妊婦は約5割の59人
  • 北部受け入れに伴い中部地域の妊婦13人を南部医療センターが受け入れ
  • 中部病院の敷地のそばにいる妊婦が南部に通院
  • 今年の8月から10月まで中部から南部への受け入れは9人にのぼった
ただ超早産児そのものの出生が増えたわけではないとのコメントも。
沖縄では妊婦のたらい回しは起きていないものの 小さく生まれた赤ちゃんを受け入れるベッドは満杯で その危険性のある妊婦が玉突き状態で遠くの病院に通っている。

先日の記事では県内NICUが96床が満床になっていると
報道されたが、その原因が北部病院休止にあるかのような印象を与える。
でも本当にそれだけかしら。

紹介妊婦数の推移とか、ひとりあたりの在院日数とか、
NICU卒業後のルート(逆紹介?NB?)とか
調べてみる必要がありそうですね。

個人的には南部医療センターの病棟が救急経由等の患者でいつも
満床になって(満床にして?)いるため、リザーブ機能を亡くしている
ことも一因と考えます。

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2007.09.09

やりたい医療・できる医療・やるべき医療

産科医消えたらどうするべき?
などで関わっていたやんばるの周産期医療体制に変化あり。
沖縄タイムス(9月4日)
琉球新報(9月4日)
に報じられているように、将来の産婦人科、小児科開設に向けて
スタッフ確保等、体制整備を進めてきたが、採算性を理由に旗を降ろした。

前に県立病院の先輩から教えてもらった。
医療サービスを提供側の立場で医療を大きく分類すると

  1. やりたい医療
  2. できる医療
  3. やるべき医療
に分けられる。
1.やりたい医療
例えば北部医師会病院などの民間病院は採算性を加味した上で
1番に資源を投入できた(将来のユメのような構想も以前発表していた)。
が、企業としての判断でそれを縮小廃止せざるを得なくなった。
民間なので儲からないと判断すれば手を引くというのは、別に
表面上は問題とはならない。営利団体なのだから

2.できる医療

開業医や小規模な医院のレベルだと、自分達の守備範囲を守り
地域住民に医療サービスを提供している。すなわち2番に徹して
いる。でも無視して救急や往診などには手を出さない。これも
当然といえば当然。
国は診療報酬をいじって2番の内容をできるだけ3番に近づくように
操作する(在宅医療とか)。
3.やるべき医療
では公ooyakeの病院(私のことではない)はどうか。
税金を投入し運営をしているのだから、まずは3番を整備していくのが筋。
救急とか離島とか官的責任においてやるべき医療を行う基盤を作り、
その上で2番については地域の資源を確認しながら調整していく。

沖縄やんばる周産期医療の場合は、3番がはっきりしないままに
1番(民間病院構想)が発表され、それが取り下げられたという経緯。
開業医は2番を最大限に頑張っているという構図です。何を最初に
すべきかは明らかだと思うんだけど。

一方、沖縄県の県立病院の現実はどうか。
沖縄タイムス8月30日で指摘されているように
県立病院赤字最悪/経営改善策も及ばず

同年度の赤字の最大要因は、県立南部医療センター・こども医療センターの
開院に伴う減価償却費の増加。それに加え、医師不足による診療科の閉鎖や
法改正による医療費の患者負担増による全国的な患者減での収益減が
追い討ちをかけた。
一方、県立病院を支える県の財政も逼迫している。
医業収益に占める繰入金の割合は11・9%(〇六年度)と全国平均23・5%
に比べ少ないものの、県の財政規模に対する比率は1・34%で、
全国平均の0・97%を上回った。
繰入金は同年度、高度医療費、付属診療所費、へき地医療費、周産期医療費など
「政策医療」といわれる全項目で前年度に比べ増額している。
だが赤字を減らすことはできなかった。「経営改善策で必要といわれた項目は
すべて実行してきた」。県病院事業局の知念清局長は険しい表情を見せる。

いろいろ難しいことを書いているけど、沖縄の場合は県立病院の
規模が大きすぎるのが赤字の最大原因でしょう。

まずは2番は大幅に民間に譲歩(これはさすがに「辞~めた」と
投げ出されないはずだから)して、3番をきちんと検討する。
3番だけでも苦しいというのなら、民間の中でも公益性の高い
医療を展開する病院=社会医療法人
仲間にして3番の一翼を担ってもらう。

今年は保健医療計画改訂の年。

地域における保健医療体制の整備は保健所が中心となって行う
という岡班の結論PDFには賛成ですが、それを管理する本庁組織の
ことまで言及しないと、現場と大きく乖離してしまいます。
沖縄がそうなっている。

こんな正論ばっかり並べて、机上の空論だろうかとも思ってしまう。
セイロンティーでも飲みながら考えてみよう。

その前に宿題の山をどうにかしなければ...


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2007.02.01

やんばる母と子の命を守る勉強会2007年1月定例会

昨夜北部福祉保健所にて行われた定例会メモ
約15名が参加。


議題
1.来週にせまった名護市福祉祭りへの出典の件
2月10日11日に行われる名護市福祉祭りへ会として参加する
(1)展示ブース(10日午後1時~5時・11日午前10時~午後4時)
  • 会の案内パネル(目的や活動状況)
  • 妊婦の広場ホームページの紹介とメルマガ(その場で登録できるように)
  • 管内の産院からの妊婦さんへ向けてのPRパネル
  • 妊婦体験コーナーと赤ちゃん抱っこ体験(これはブース内でも可能)

(2)体験コーナー「ママっ子プラザ」(11日のみ)
  • 別会場(中央公民館1階茶室)で実施
  • 妊婦さんのための歯科健診&おっぱいケアを無料で行う
  • スタッフもボランティアで参加(歯科医師、助産師)
  • 案内チラシをメーリングリストで回して各々宣伝しましょう
  • メルマガでも臨時号を出してPR!(2月5日の食品添加物講演会と合わせて)

2.メルマガの進捗状況について
  • 1に関する臨時号を出す
  • 1月に妊婦特典を始めてから登録数が伸びている(効果アリ!)
  • 現在のところ、スタッフを除いた会員数は約50~60というところ
  • 年間出生の約5%
  • 2月号のQ&Aテーマは妊婦の栄養について「太り過ぎないため」
  • その他にも原稿を募集しています(メーリングリストにアップして!)
  • 経済的困難から未受診→飛び込み分娩となる例もある
  • 妊娠が発覚すると解雇される非正規雇用の女性の例
  • 助産制度についての情報をメルマガでも流す
  • 現在のところは県立中部まで行かないと適用できない
  • それでも活用した方が金銭的メリットは大きい
  • 市町村役場の窓口を調べてそれも合わせて3月号に案内しよう
  • 「助産」ということばはわかりにくいので、それもわかりやすいコピーで

3.次年度の活動について
  • 次年度も勉強会は継続して行う
  • メルマガによる情報発信、妊婦の広場ホームページ更新も継続する方向で
  • ただし編集者に過大な負担とならない工夫も必要
  • 今年度の成果をスポンサーにも報告しないといけない(ランニングコスト確保のためにも)
  • メルマガについては記事の紹介、登録数、会員からの反応など
  • ホームページアクセスは利用(アクセス)状況
  • 産業祭りや福祉祭りに出展した「実績」も
  • これらをまとめて報告書にする
  • 市町村議会との関係があるので、報告するのは4月になる見込み
  • 第3の柱に関しては行政と産院助産師とのネットワークが進んでいる
  • 未受診妊婦の情報を産院から早めに連絡してもらって、保健師が訪問
  • 数は少ないが次年度も継続する

  • 第1の柱「医師確保」問題の見通し→厳しい状況に変わりはない
  • 県立北部病院の5月以降の体制についてもよくわからない
  • 北部地区医師会病院では昨年11月の婦人科開設に続き、2月5日から助産師外来がスタート
  • 助産師による母子衛生活動(地域の保健、教育活動への参加も可能)
  • 「助産師外来」ということばもわかりにくいので、わかりやすいネーミングがいいね

  • 第2の柱「搬送問題」に関連して情報提供(産院から中部病院への紹介件数)
  • 平成18年4月からの10ヶ月で62件(うち救急搬送は9件)
  • その前の1年間が92件(救急21件)なので減少傾向
  • リスクを早めに回避する行動があるのではないか

次回の定例会は3月28日(水)午後6時半~北部福祉保健所にて行います。

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2006.10.28

妊婦へのクーポンを考える

いくらぜんざいの富士家のページを探しても
妊婦さん割引(ぜんざい50円引き)が見つからない。でも確かに食べた記憶がある...
きっと限定サービスだったのかもしれない。

子育て応援フリーマガジン「miku」より
会員への特典を羅列してみた(詳しくはホームページまでどうぞ)。
どういう種類の特典があるのか知りたくて。
これに妊婦たちの生の声を聞いて妊婦特典クーポンができたら
いいんですけど。商店街へのお願いが必要ですね。

  1. 飲食店系
    • ご飲食代 3 %OFF
    • 食後デザート人数分サービス
    • お会計より10%OFF
  2. 子ども服・マタニティ用品系
    • 5,250円以上お買い上げでオーガニックコットンキッチンタオルプレゼント
    • 5,000円以上お買上げでWWF(世界自然保護基金)ロゴ入り
    • お買上げより 5 %OFF
    • 先着20名さまオリジナル製品プレゼント
    • 先着100名限りオリジナルトートバッグプレゼント
    • 3,000円以上お買上げで10%OFF
    • 5,250円以上お買上げでノベルティ(靴下・ミトン・トートバッグの
    • 新規ご来店の方「○○を見た」で10%OFF
  3. レンタル&リサイクルショップ
    • レンタル1万円以上された方5 %OFF
    • 掲載写真のレンタル料20%OFF
    • リサイクル品1,000円以上お買上げで10%OFF
    • キッズマート川口店の無料会員登録していただいた方ポイントプレゼント 1,000円分(mikuカード提示)
    • お買上げより10%OFF( 買い取りは10%UP)
    • 全品消費税サービス (セール品も含む) 100円子供服有
  4. レジャー施設系
    • 入場料(通常料金より)10%OFF
    • 入園料20%OFF 大人1,100円→880円 小人600→480円
    • 和光堂のお菓子プレゼント
    • おもちゃ王国入園券プレゼント
    • お子様1時間 無料お試し
  5. 保育・ベビーシッター系
    • スポット(一時預かり)通常料金より20%OFF
    • 一時預かり登録料(通常5,000円)無 料
    • 入会金通常21,000円 →10,500円
    • 期間中、HASにご入会された方 秋の入会キャンペーン 入会金無料!(通常21,000円) または 2時間無料利用券プレゼント
  6. 美容&リラクゼーション系
    • カード提示で20%割引(ヘアーサロン)
    • カット料金 大人3,500円、小人2,700円→2,200円(初回1回限り)
    • 40分コース(通常 3,990円) 10%OFF(リフレクソロジーサロン)
  7. 写真館
    • お買上げ1万円以上 → 500円OFF, 2万円以上→1,000円OFF 3万円以上→1,500円OFF
    • 手札写真(フォトスタンド付)サービス
    • アルバムえほん 1,000円引
  8. 習い事系
    • こどもスクール体験(0~6歳)無 料
    • お問い合せいただいた方(先着30名様に)当教育オリジナル聞いて身につくお話CD
    • 資料請求していただいた方 「合格のヒントがつかめる小冊子」プレゼント
    • 入会金(通常 5,250円)無料(マタニティ&ベビースイミング)
    • 入会金半額(アートスクール)
    • 無料体験レッスン参加の方 『踊って覚える英語の歌CD』プレゼント

車でお出かけ→駐車→習い事(あるいは健診)→ランチ→お買い物→お帰り
という妊婦の行動パターンに沿って、きめ細かい「お得感」を提供できればいいね。
(ヤンニンクーポンへの道)


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2006.07.29

やんばる母と子の命を守る勉強会(7月メモ)

Yanbaru05
久しぶりにアップする気がするこのテーマ。
一年目の報告書を無事に発行し、関係機関に活動をPRしています。
配布先は図書館や病院、子育て支援センター、そしてマスコミなど。
今年度から隔月開催になり、7月の例会が先日行われました。
県立病院、医師会病院に赴任された産婦人科医師も参加して
みんなで「現状と対策」について話し合いました(熱く)。そのメモ。



7月25日(水) 午後6時半~
参加者は約25名

  1. まずは現状はどうか
    • 県立北部病院
      • 防衛医大から産婦人科医師が派遣されている
      • 4名の医師が1名づつ、2週間交代で
      • 8月には教授自らいらっしゃる予定
      • 防衛医大は国立では最も多くのお産を取り扱っている
      • 合併症妊娠などのハイリスク妊娠に対応している
      • 派遣が決まったいきさつは「高度な政治的判断」
      • 防衛医官ではないシビリアンの医師が派遣されている
      • 業務の内容は防衛庁と沖縄県との間に結ばれた協定に基づく
      • 内科や外科の症例に対して助言を行う
      • 休止前のように外来診療を行うという状況ではない
    • 北部地区医師会病院
      • 産婦人科医師が1名赴任した
      • 産婦人科開設の準備を行っている
      • すぐにでも(救急だけでも)始めたい気持ちはあるが設備やスタッフがまだ揃わない
      • 資金が必要である
      • 助産師を集めつつある
    • 現状認識のずれ
      • 北部病院の産婦人科外来が再開するものと思っている人もいる
      • 妊婦自身も妊娠に対して命がけであるという認識を持って欲しい
      • 教育が必要
      • 保健活動を徹底することで救われる人もいるのではないか
      • 救急車内分娩についても母児ともに元気ならば(死亡するよりはよい)という認識
    • 地域の現状
      • これで北部地区に4名の産科医師が揃ったことになる
      • しかし開業医と勤務医がすぐにいっしょにするという訳にもいかない
      • 確かに緊急避難的に施設を使用するという協定がある
      • しかし責任問題、支払い、事故時の対応等詰めなければならない問題も多い

  2. 今後取り組んでいく対策について
    • 「やんばる妊婦の広場(仮称)」構想の具体化に向けて
      • 資金確保のために市町村長会で説明した
      • 保健活動を充実させるためのツール
      • 県立北部病院の現状についても説明し、認識してもらった
      • 首長たちは引き続き医師の確保に努める役割があると言ってくれた
      • 第3の柱(保健活動)担当部課長会議でもう一度説明して了承してもらう
      • 内容をイメージしやすいように大城真理子先生がモデル案を作成
        携帯で自らホームページにアクセスして情報をゲット
           メールマガジンで定期的に情報がやってくる
          
      • この資料も部課長会議で説明しましょう
      • 市町村で母子健康手帳をもらうときに紹介してもらい登録する
      • 内容は編集委員会で検討する
      • 質問に対して誰が責任を持って答えるかという問題は残る
      • →編集委員会として答える
      • →あるいは編集委員会での議論の様子をそのまま載せるとか
      • 資金として「おぎゃー献金」は活用できないか
      • 他県ではこのような情報システム構築で活用できた例も(200万円?!)
      • ホームページにバナーなどを掲載してPRするとか

    • 緊急避難的措置を行った場合の詰められていない部分を詰める
      • まずはその必要性をこの勉強会から訴える
      • 胎盤早期剥離が発生したというシミュレーションを行って必要性を認識してもらう
      • 具体的に詰められていない部分
      • 誰が主治医か  
      • 患者に対する窓口はどこか(中部で指示した医師?北部で処置した医師?)
      • 診療報酬のこと  
      • 開業医の先生が病院で処置している間に開業産院で何かあったらどうする?など
      • これらのことについて問題提起を行いましょう

次回は幹事会が8月30日、定例会は9月27日


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2006.04.23

産科医来たらどうするべき?

「消えたらどうするべき」と議論を進めていたところ、
関係者の調整が実を結び、産科医師が来ることになりました。

新聞記事では歓迎の言葉が綴られているが、それと同じくらい
「呼び水」という表現が用いられている。

呼び水
ポンプの水を導き出すために別の水を注ぎ込んで水をつなぐこと。また、その水。
引き入れるきっかけを作ること(広辞苑)
期限付き(1年、しかもローテーション)派遣という条件の中で 継続的に医師を確保していくことが次の課題です。ここは 産科医が消えて難儀している全国の多くの自治体からも注視 されている。
産科医ひとりで来たらどうするべき?

記事に婦人会長が書いているように
社会全体で取り組まないと解決しないことはみんな認識している。

まずは周産期保健医療に関する話し合いの場(もちろん昼間の会議)を
開き、そこを核として輪を広げていくのが行政的な手法ですね。
それだけでうまく行くかどうか??
でも座視していては「ただの水」に終わってしまう...

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2006.04.21

産科医消えたらどうするべき?

昨日のタイムス、今日の新報に相次いで防衛医官の派遣決定の
ニュースが報じられています。今日正式発表するとのこと。

深刻な産婦人科医師不足の記事(アエラ)4月3日号を紹介して
もらいました(福島の産婦人科医師逮捕の関連記事もある)。


「3月いっぱいで閉鎖することになったので、ほかの病院に行って ください。紹介状を書きます」 昨年3月、妊娠4ヶ月だった沖縄県の前田瑞穂さん(31)は受診して いた市内の県立北部病院産婦人科医からそう切り出され、途方に暮 れた。病院に産婦人科医が3人いたが、退職や異動などでいなくな り、お産を取り扱えなくなってしまったのだ。  前田さんは血圧が高く妊娠中毒症の疑いがあったため、1ヶ月前 に民間の診療所から移ってきたばかりだった。同じような高度な医 療機能を備えた県立中部病院までは高速道路でも1時間半かかる。 不安なので、実家がある鹿児島での出産も考えたが、つわりがひど くて飛行機にも乗れそうもない。  結局、診察がある週2回夫に仕事を休んでもらって、病院まで車 で送迎してもらうしかなかった。翌5月、突然自宅で出血。病院に 運ばれ、帝王切開で男の子が生まれた。妊娠28週の早産だったた め、約1000グラムしかなかった。  前田さんが住む本島北部では毎年1000人の赤ちゃんが生まれ ている。県立北部病院の産婦人科休止以降、病院が遠いため妊婦が 救急車の中で出産したり、自宅で出産後に搬送されたりしたケース もあった。 「次は女の子を、という希望もありますが、このままでは、怖くて 妊娠できません」(前田さん)

1万人の「出産難民」

神奈川県産科婦人科医会が昨年、県内で分娩を取り扱っている病院 と診療所計184ヶ所に分娩中止の有無を調査したところ、10年後 には分娩を取り扱う施設が122ヶ所に減る見込みであることが判 明。その結果昨年約7万件あった分娩件数が、10年後には約6万件 しか扱えなくなり、1万人の妊婦が「出産難民」になるという推計 が出た。

三重県尾鷲市立総合病院は昨秋、年間報酬が他科の3倍以上にあた る5520万円で開業医を招き、話題になった。

記事には他に人口10万人あたりの産科医師数の全国マップがあり
沖縄県は9.8人で全国の中ではやや「多め」の県。人口10万の北部に
2人というのはやはり少ないんだなぁと思いながら見ていた。
まあ、単純に頭数で割る意義は?という気もするが。

やはり「偏在」「格差」がテーマになるだろうが、

それ以上に絶対数不足が深刻だ

原因や国レベルの対処案(あくまでも案だけ)はいろいろ示されるが
では、

「あなたの街から産科医が消えたら」
地域レベルでは
何すれば良いの?という処方箋は少ない。

産科医消えたらどうするべき(地域レベル)

  1. まずはアセスメントステージです。質的な面と量的な面から攻めてみましょう。
    • データを集める(死亡とか出生とかに関する)→変化があるか?
    • 実際の妊娠、出産はどのように行われているのか(体制のチェック)
    • 妊婦ライフの現状を知る(どういう苦労があるのか、声を集める)
    • 妊婦ライフの問題点を知る(これは専門家の視点で)

  2. 続いてマネジメントステージです。関係者で知恵を絞りましょう。
    • 関係者(自分が関係していると思う人で可)で集まる場を設定する
    • 問題点を整理して、それが解決したときの姿を目標とする
    • 対応策を考える(たくさん出す)
    • 重要性(緊急性)と実現可能性などで対策を分類する
    • できるところから取りかかる。できないところは誰がどうすべきか提言する
    • 自らの活動を外に向かってアピールすることも必要
    • 本当は活動計画と評価指標もあった方が良い(これは教科書的)

こういう風に報告書をまとめたら、人に配っても喜ばれるのではないかと
編集担当は思うのであった(溜)。


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2006.04.19

やんばる母と子の命を守る13

第13回目レポート
やんばる母と子の命を守る勉強会
2006年4月18日(火)午後6時半から北部福祉保健所健康増進室で行われました。
参加者6名

今後の会の運営について
・2年目に突入し開催日を第3火曜日夜にしようという話であった
・しかし福祉保健所の他の業務(家族会)との重なりもあり、最終週に戻したい
・産科外来休止後1年が経過し、情報の動きも少なくなってきた(話し合いのネタ)
・定例会の開催を隔月とし、その間に幹事会を持ってはどうか
・人の異動などもあるので、年度ごとにいったん締める形にした方がよい
(結論)
・今後は定例会(奇数月)、幹事会(偶数月)を交互に行うことにする
・開催日は毎月最終の水曜日午後6時半、場所はそのまま福祉保健所を借りる
・次回は5月31日(水)午後6時半より定例会を開催します

柱ごとの状況
・医師確保については、本土の新聞で防衛医官派遣が報じられたが、その後動きなし
・病院からの新たな情報も今のところないようだ
・未受診妊婦対策については、定例の集まりを続けている(できれば昼間に集まりたい)
・報告書は現在編集中(文字だらけだが)。お母さんたちの感想を組み込んで印刷へ。

妊婦さんたちの声を拾い上げるしくみを
・今や情報伝達の手段として、パソコンや携帯電話が主流になっている
・妊婦さんたちへのメールでの情報提供、掲示板でのやりとりなどができないか
・携帯やパソコンからアクセスできるサイトを立ち上げる(「やんばる妊婦の広場」=仮称)
・そこで妊婦生活の現状を拾い上げる
・出てきた意見を集約・整理して、会でも取り上げる
・必要な情報があればメールや掲示板を利用して提供する
・あくまでもクローズド、利用者を妊婦に限定、最初は期間も限定する
・年間出生1000件、そのうち5%が反応しても50名
・特に外から移住してきて情報が少ない人(アンテナ張ってる人)を対象に
・母子手帳交付時や産院で「お墨付きのサイト」として紹介する
・直接の問い合わせには「情報を伝える」というよりは「情報のありかを伝える」姿勢で
・ただし運営は大変なので運営委員+スーパーバイザーで管理
・スーパーバイザーの候補(北部で活動するIT系NPO=HICOなど)に打診する
・将来的に子育て支援センターや子育てサークルにも活用してもらうことを目指す
・当面はそれを立ち上げることを会の目標にしましょう
進捗状況についてはメーリングリストでお知らせします。

終了(午後8時すぎ)
・次回は5月31日午後6時半、北部福祉保健所健康増進室で定例会

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2006.04.10

北部に産科医がやってくる!

あまりにもタイミング良すぎて気味が悪いくらい。
産婦人科医師不在でいろいろ知恵を絞ってきたけど
こういう形の決着になると、わたしたちの手の届かない
レベルの話なんだなぁという気分。

医師不足で産婦人科が休診中、名護に防衛医官を派遣へ
2006年 4月 9日 (日) 03:03 yomiuri on line

政府は8日、産婦人科医がいないため2005年4月から休診している 沖縄県名護市の県立北部病院産婦人科に防衛医官1人を派遣する ことを決めた。同市の要請を受けたもので、防衛医科大学校の教官を 中心に人選し、4月中の派遣を目指す。 米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で、国と名護市が 基本合意に達したことを受け、移設への地元住民の理解を得る助け としたい考えだ。

読売の政治ニュースに分類されていました。
他の機関が食いついてこないのは、何か理由があるの?

またみんなで検討してみよう

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2006.03.02

やんばる母と子の命を守る 11

第11回目レポート
2月28日に行われたやんばる母と子の命を守る勉強会のメモ。

テーマは(「ハイリスク妊娠そのものを防ぐ」という柱に関連して)

「望まない妊娠を防ぐには」

レポート
まず中学1年生に対して行われた性教育の様子を養護教諭から報告。
現状1:保健所主催の地域エイズ対策連絡協議会でデータを収集
  • 複数のパートナーとのセックスを容認する傾向
  • 男性は風俗店利用で心配など
現状2:生徒への調査から見えてくる現状
  • 性は恥ずかしい、いやらしいものと考える中学生
  • 性交についても容認派がいる(軽く考えている?)
現状3:生徒たちとの会話でも…
  • 好きだったらセックスしてもよい
  • 高校生の彼氏がセックスしても大丈夫と行っている
  • できたら中絶すればよいなど
  • 一方で、図書館の本で学習する生徒もいる
目標:自分のことを大切にする、性、生命を素晴らしいものととらえる 授業では科学的な理解とともに妊娠出産育児は責任を伴うものことを伝える
構成:
  • 保健所医師による講話
  • 受精卵から胎児人形を使って命のつながりを実感させる
  • 育児休暇を取ったお父さんがゲストティーチャー
  • 夫婦で育児をすることの大切さを伝える
生徒たちの反応はよかった
ディスカッション
命を守る、命を大切にするための健康教育が必要   
誰に、どのように伝えるか
基本的な考え方   
  • PTAや学校職員を含め、地域全体が共通理解を持つ必要がある   
  • あらゆる機会を利用して地道に取り組むという姿勢で
誰に伝えるか   
  1. 学校での教育(集団を対象にした健康教育)   
    • 多くの生徒の心に響くような教育を、体系的に   
    • 実感できる話を   
    • 体験に基づいた話を聞く   
    • 年齢の近いピア(仲間)的アプローチも有効   
    • 地域のネットワークを活用して教育する   
    • 一部の性行動の活発な生徒の影響を受けやすいので、その前に

      

  2. 学校での教育(性やアルコール、たばこなどの問題が重なる一部の生徒への個別支援)
    • お酒を飲んで行動がコントロールできなくなることが多い
        
    • 不登校などのため学校だけでは対象生徒にアプローチできない
        
    • 保健、医療、福祉などでの接点がある可能性が高いので、連携が必要
        
    • 親の愛情を十分受けていない場合などは、心に響くまでに時間がかかる
        
    • 今、急ぎの支援を必要としている子どもたち
      

  3. 学校を卒業してからも必要(親、大人、妊婦などへの教育)
      
    • 命の大切さを妊婦さんたちにも伝えたい(感受性強い時期)
        
    • 避妊やハイリスク妊娠についても正確な情報を伝えなければ
        
    • 集団へのアプローチが難しい世代だが、接点がないわけではない
        
      • 乳幼児健診に来る親
          
      • ジャスコやサンエーのベビーコーナー
          
      • 保育園父母会、PTAなど

どのように伝えるか
  

  • パンフレット?→読まないんじゃないの
      
  • いのちの教育シリーズを20年間実践している方もいる
      
  • 演劇でアピールするのも県民性に合っているのでは
      
  • HIV人権ネットワークも人権教育を演劇で行っている
      
  • 沖縄市母子保健推進会「ひまわり会」の思春期劇も好評
      
  • 演劇に関するNPOも増えている(同好会なども含め)

まとめ

  • ハイリスク妊娠を防ぐための健康教育は、学校現場とも連携して長期的な視点で取り組む必要がある。
  • しかし産院の現場では、短期的に支援が必要な人もたくさん受診しているはずなので、次回は是非そのことについて話し合いたい

その他

  • 県立北部病院に赴任すると言われている防衛医官については情報が少ない
      
  • どのくらいのキャリアの医師が、何人、いつから来るのかなど
      
  • 県の頭越しに話が進んでいる印象
      
  • ただし赴任したら中部病院や地元産院との連携は必須
      
  • もちろん院内の受入れ体制も進めなければならないが...

報告書の執筆

役割分担
  
提出期限は3月14日

次回の勉強会は3月28日(火)となります。

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2006.02.28

2月勉強会へのご案内

メーリングリストで参加を呼びかけた本日の勉強会案内原稿。
載せる記事に困っているわけではないですが、資料っぽくなったので
そのまま掲載します。これを見ての参加も歓迎します(特典はないけど)。
100円(参加費)握り締めて会場へどうぞ。



みなさま、こんにちは。
本日(2/28)午後6時半より、やんばる母と子の命を守る勉強会を
北部福祉保健所1階健康増進室にて開催いたしますので、
奮ってご参加下さい。

今日は前回の話の流れを受けて「望まない妊娠を防ぐには」
というテーマで意見交換したいと思います。ゲストとして
教育現場で奮闘されている先生に声をかけてはいますが、
もし皆さんの人脈で参加呼びかけられそうな人がいれば、
積極的に誘ってみてください。

現在、ハイリスク妊娠を防ぐという柱に基づいて、助産師さん
や保健師さんが妊婦健診不定期受診者対策を話し合っていますが
妊娠する前からのハイリスク対策も必要ではないかという話に
なったと記憶しています。

(ここからは個人的な考えですが)具体的には、

  • 身体的リスク(帝王切開や中絶後すぐに妊娠する、中毒症の既往など)
  • 社会経済的リスク(生活能力がないのに妊娠する、10代前半の妊娠など)
  • なんくるないさ系(避妊方法を知らない、中絶すればいいさなど)
      →「誰かがどうにかしてくれるだろう」という態度のことです。

という類のハイリスクがあると思います(無理にまとめる必要はないですが)。

こういう人たちに正確な情報を流し、受け皿を準備して、リスクを減らして
妊娠出産生活を送って欲しいものです。
それぞれの立場で、どう関われるか意見交換しましょう。

最近、全国ニュースなどで「産めよ増やせよ」的報道が増えています
今朝見た新聞にも「子ども増えれば所得税減らす」という見出しが
ありました。全国的に産科小児科医師が不足し周産期医療がピンチと
いうのに、一方では近視眼的少子化対策が進められています。
こういう時勢の中だからこそ、現場からの情報発信が大切になると思います。

その他、八重山病院産婦人科派遣中止問題や、防衛医官による外来復活?の
報道に関する情報交換も行いたいと思います。報告書の話もね。
では夕方お会いしましょう。

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2006.02.04

やんばる母と子の命を守る10

第10回目レポート

10回目の報告
北部福祉保健所の健康増進室を借りて1月31日に開催された勉強会のメモです。
昨年4月から1年間会を重ねることで見えてきた課題について
柱ごとにまとめて報告書のような形にして記録を残しましょう
ということが決まりました(今年度末(3月)を目処に作業)。

報告書を刊行する目的は

  • 会としての活動を振り返る
  • 関係機関に会をPRする(提言もできる)
  • その結果、会の活動に理解を示す人が増える

報告書の内容としては

  • まず3本の柱ごとに課題とその解決のための提言をする
  • 1年間の勉強会のメモ(ホームページに掲載している分)
  • 勉強会で使った資料
  • 名護市の市報や新聞に掲載された記事など
  • 会員の感想
という構成になると思われます。

報告書刊行にあたって

  • 作業を分担する(柱ごとに)
  • 編集、印刷作業にかかる費用は会員で負担する(別途徴収)

肝心の柱ごとの現状と課題について
1.医師確保に関して
  • やはり県立八重山病院産科医師離任問題が浮上し、北部よりも状況が厳しい地域が出てきた。
  • ますます医師確保が難しい現状になった
  • たとえ(選挙公約通り)産科医師が配置されたとしても、一人だけでは厳しい
  • 後方支援している中部病院の充実に目を向けるべきでしょう
  • ただし状況は何も変わっていないので、アピールは続けるべき
  • すなわち北部地区に2次周産期救急医療体制を整備することは必要
  • さらに大学医学部に北部の自治体枠を設けたり、奨学金等を支給することにより、将来北部に戻ってくる医師を育成する必要もあるのでは

2.搬送体制について

  • 産科医師がいなくなった後どうなったかという視点で分析
  • 未熟児の呼吸管理をしながら搬送できるような高規格救急車+保育器の整備が必要
  • ただし要望書という形でターゲットを決めて提出することはしない
  • 先天性心疾患等の治療主体が子ども医療センターに移るとなるとなおさら搬送体制整備は必要

3.母子保健活動の充実について

  • 11月から産院助産婦と行政保健師で定期的に集まりを持っている
  • 「母子手帳交付時のハイリスク妊婦把握」「未受診妊婦のフォロー」「健康教育媒体の開発」が3つの柱
  • 現在は、検診を受診しなくなった妊婦のフォローを行うしくみを作っている
  • 連絡票を作って関係機関で連携する(母子保健推進員の活用も含めて)
  • 連絡票をデータベース化して分析する予定
  • 出産まで全くの未受診という妊婦は年間5、6例程度
  • 2回目以降に受診せず、医院からの呼びかけにも反応しない妊婦が対象(潜在的に多い)


3番目の柱に関連して、妊娠前のハイリスク対策、望まない妊娠についての発言が相次ぎました。

ハイリスク妊娠対策は妊娠前から必要である

  • 妊娠、出産、育児の大切さを次の世代に伝えるというが...現実は厳しい
  • 望まない妊娠で人工妊娠中絶をする人が現実には多い
  • 緊急避妊法への問い合わせも多い(高校生など)
  • 中絶後や帝王切開での出産後、すぐ妊娠する人もいる(これもハイリスク)
  • 過去の妊娠状況で妊娠中毒症、未熟児出生、胎盤早期剥離などがなかったかをチェックすべき
  • 避妊法については、正しい情報が伝わらず口コミ情報をもとに行動する人が多い
  • IUD(子宮内避妊器具=避妊リング)も避妊に効果あるのに、失敗事例の噂ばかり先行する
  • 避妊に関する情報が妊娠前に届いていない
  • 望まない妊娠対策もターゲットを絞る必要があり、例えば乳健前期(出産後3~4ヶ月)のお母さんたちには健診の場で避妊指導をすることもできる
  • 学生に対しては、性交を前提とした集団への性教育がやりにくい現状になっている


次回の勉強会では学校における性教育に関わっている養護教諭や関係者にも参加して意見交換してはという提案がありました。

次回は2月28日(火)午後6時半より北部福祉保健所健康増進室で行います。

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2006.01.08

4月からの再開に意欲

「4月に医師派遣」小池担当相診療再開へ意欲


琉球新報平成18年1月8日朝刊1面
>

小池百合子沖縄担当相は7日来県し昨年4月から休止している
県立北部病院の産婦人科について
「4月に医師を派遣したい」

と再開に意欲を見せた。
小池氏は
「新生児の死亡率が北部地区で2.8%、南部で0.7%。北部は南部の4倍も高い」

と指摘。
「北部の産婦人科・小児科の再開、充実が必要」

との認識を示した上で
「防衛医官の派遣をお願いし快諾を得た」

と述べ、4月に北部病院の産婦人科を再開させたい意思を示した。(後略)


「時期が時期だけに」という感じ。

情報の内容を吟味する必要があると思われます。
県とは調整ももちろん必須(待遇や勤務条件等)だが、
何人の医師が必要で、どのような働き方を期待するか
という点については、現場スタッフや関係者で詰める必要がある。

ちょうど45年前、当時医介輔ががんばっていた県内離島僻地に
本土医師が派遣され、現場で混乱が生じたというエピソード(会議録参照
を一瞬思い出してしまった。

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2005.12.29

やんばる母と子の命を守る9

12月26日(月)に行われた今年最後の勉強会。
月曜開催は週に1度コンサルトに訪れる中部の産婦人科ドクターが参加するため。
中部の実情などをレポートして頂いた。その要約メモ。


発言及び議論内容を柱ごとに整理


柱1 産科医師の確保

  • 医学部に地元産科枠を設けるなど、将来を見据えた人材育成の仕組みが必要
  • 自治医大のシステムを運用できればよいのだが
  • 臨床研修は前後期合わせて5年間(養成に5年かかるということ)
  • 配置するにしても長続きするような体制や待遇が必要
  • 全国的にも産科医療事情は良くない。県内でも八重山病院問題が浮上
  • 全国的な産婦人科医不足を背景に、他県での産婦人科医の給料・待遇が上昇し、
    沖縄県立病院での産婦人科医の給与(公務員給与は臨機応変に増額できない)
    は他県民間病院での「相場」を大きく下回っている可能性がある
  • 中部でも外来制限(紹介状付きのみ受付)を実施するくらい厳しい状況
  • 現状を維持してその質を確保することが当面のテーマ
  • 産科医師だけではなく看護師の確保も重要(慢性的に不足している)

柱2 搬送体制の整備

  • 北部病院小児科が逆紹介を受入れているので中部は助かっている
  • 逆紹介中の事故だけは避けるべき
  • そのためのハード面の整備は必要ではないか(専用高規格車輌、インキュベータ等)
  • 車内墜落分娩については距離の問題だけでなく予防可能な症例もある
  • 北部の患者で早く産まれそうな人は入院待機してもらっている
  • 中部の民間医療機関との妊婦については母体搬送が徹底されている
  • 予定帝王切開例を紹介する場合は早めに(34週頃に)紹介して欲しい(手術室の予約をとるために)

柱3 保健活動の充実

  • 産科医と地区の保健師が連携したらハイリスク(ヘリ搬送例)を防ぐことができた
  • 離島などは早めに本島(mainland)に出てくることが大切
  • 未受診妊婦は相変わらず多い沖縄(県民性?)
  • 地域の母子保健推進員なども活用できるのではないか
  • 小学校時代の性教育開始時から妊娠出産の大切さを教えるべきだと思う

その他

  • 琉大、中部、那覇の3病院がそれぞれ特色を生かす「方向性」を示すことが必要
  • 例)琉大は腫瘍、中部は救急と医師研修、那覇は特殊疾患というように
  • また、ガン患者のフォローなどでは民間医療機関との連携を築く必要がある
  • 医師はある程度集約して配置するほうが、体制を維持できる
  • 女性の医師については結婚、出産、育児なども考慮する必要がある(0.6人計算)

まとめ

  • 医師確保については見通しが厳しい状況なので、現状の医療水準の質を維持することが当面のテーマだろう
  • そのためにも中部の体制を維持することが重要という認識を持つ

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2005.10.26

やんばる母と子の命を守る 7

昨夜7回目の勉強会が行われ、具体的な提言案をまとめる作業が始まりました。


第7回目レポート

10月25日(火)午後6時半より、18名が参加。
テーマ:「これまでの活動の振り返りと今後に向けて」の意見交換

まずこれまでの6回の勉強会の概要が報告された後
この勉強会からの提言という形で、関係機関に情報発信してはどうかとの提案がなされた
提言は必要であるということで意見は一致した。

提言する内容

  • 目標と現状のずれ
  • 目標を達成するために必要な対策の具体的な案
  • これらを3つの柱に沿ってまとめる

提言することのメリット

  • 本庁に現場の声を届ける
  • 関係機関からの情報も得やすくなる
  • 関係機関(市町村など)も具体的に何をすればいいか見えてくる
  • 他地域の住民にも北部の現状を伝えて、問題認識のギャップを埋める   
    • 「南部病院委譲反対」の看板も地元以外の人には違和感あった
  • 県立病院2極化構想の結果生じる北部の現状を訴える   
    • 本当に県立病院がカバーしなければならない領域の問題提起

提言することの波及効果

  • マスコミ対応
  • 言葉は慎重に選んで提言すべき

提言先はどこになるの?

  • それぞれの提言をどこの機関に行うかも検討が必要
  • 本来ならこの問題に特化した検討委員会などがあってもいいはず   
    • そういう提言も必要なのか
  • 医療行政と県立病院管理のはざま
  • 県立病院の10年先のビジョンはどこに描かれているのか
    • 「保健医療計画」と「県立病院あり方委員会報告書」のどちらを重視?
  • これまでの要請はどういう流れで処理されたのかがわからない   
    • でも小池百合子さんまでは届いている
  • 地区保健医療協議会を通じて提言するのも1つのルートかもしれない

(その後具体的に必要な対策について意見交換が行われた

柱1「医師確保」について

  • 新聞報道等ではHPに応募してきた医師がいるという情報
  • 赴任した医師に対して歓迎のメッセージを送ることも大切
  • 給与厚遇?は無理としても保険に対する準備など
  • 今必要なのは中部に通うハイリスク妊婦の通院負担を緩和させるための外来
  • 保健指導も助産師が時間をかけて行うことができる
  • カルテの管理が難しそうだが...
  • 今後再開したとしてもこれまでとは違う体制で運営すべき
  • 開業産科との役割分担、ハイリスク妊婦の管理などを中心に
  • 10年先の県立病院のビジョンを提言することも必要かも

柱3「ハイリスク妊娠を減らす母子保健活動の充実」について

  • 産科で妊娠証明を発行して市町村で母子健康手帳を交付するという流れ
  • 産科でどのような説明を受けたのかがわからない(紹介理由なども)
  • ハイリスク妊婦であることを示すカードがあるといい
  • ハイリスクも肉体的(疾患)とかコンプライアンス悪いとか分類する   
    • 全妊婦の約20%が該当する
  • 市町村が優先的に訪問するとか、母親学級に参加呼びかけることが可能に   
    • 必要な人に濃厚に関わることができる
  • 産科での説明を繰り返して行うことができる
  • 同時に妊婦の持つ不満を受け止める場にもなり得る
  • カードを持つことで妊婦にもメリットがある?
    • 必要なケアを受けることができる(専門職から見たメリット)
    • 通院支援のための高速券発行などもあったらいい(患者にとってメリット)

それぞれ柱1と柱3グループに分かれて作業を続け、次回にはレポート提出
柱ごとのまとめも必要だが、全体を把握するためのシンポジウムも必要では?

  • それもメーリングリストで検討しましょう

次回は11月29日(火)です。

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2005.10.02

産婦人科休止関連記事に関して

9月29日、名護市民会館で北部病院産婦人科再開を求める住民決起大会が開かれた。
県内両紙とも大きく紙面を割いてこの様子を報じている
沖縄タイムスには当事者インタビューも掲載)。

実行委員会会長の岸本建男名護市長は「北部住民は緊急時の搬送体制など
大きな不安と危機感を持っている。
産婦人科の早期再開、子育て環境の確保、医療体制の充実の三つの大会スローガンを実現させよう」と呼び掛けた。

会の雰囲気からは「県の責任で医師確保を!」ということがメインテーマになってる風だが
ちゃんと3つのスローガンを立てているので、その中でおのおの果たすべき役割を考えるべき。

もちろん考えるのは、今後の作業になるでしょう(この決起大会からスタートですよね)
特に2番目の子育て環境の確保は市町村で今年から進められている次世代育成支援行動計画の範疇に入る部分です。

また、大会会場でも伝えられた地元産婦人科医師からのメッセージは

きちんと妊婦検診を受けてください

です。妊婦がある程度の緊張感を持って、ハイリスク妊娠にならないような予防行動を
(と言っても難しいことではなく、たばこを吸わないとか酒を飲まないとか検診受けるとか)
当たり前にとることが大切です。

気になるのは翌日の要請団の行動を伝えた琉球新報の記事。
「不安解消に努力」北部病院の産婦人科休止
副知事に要請文を手渡した実行委員長が

「搬送中の救急車の中で赤ちゃんが生まれる事態が起きている」
と書かれているが、こういう事態は初めて聞きました。
現在確認をとっているところです(こういう記事こそ署名入りにして欲しいね)。

翌日の琉球新報社説では

産婦人科休止・不安の除去は行政の使命

と行政(県だろうね)の責任を追及する内容となっている。
なんか既存記事のつぎはぎという感じもするが(社説ってみんなそうなのかしら)
医療に恵まれない地域ほど体制の充実を優先すべきだ。それが医療行政のあるべき姿だ。
という部分は的を射ていると思う。
不採算部門の最後の砦は行政がやるべき領域だが、それができないのは県立病院の経営健全化思想のおかげ。
この二つは両立し得ないのは明らか。じゃあどうするの?
最近母子保健の研究班での議論で
公(public)の領域の中で、民ではまかなえない領域が、官の仕事

という考え方がよく用いられるが、これにあわせると
広く住民に行われる医療のうち、民間病院ではまかなえない部門を県立(公立)病院が担う
ことになる。
産婦人科領域でも、周囲の民間病院でまかなえる機能は、県立病院からそぎ落とすべきでは?

これって人事課的思考なのかしらなどと考えながら週末送っていたら
さらに発見したこの記事(10月1日沖縄タイムス)。
パートの産婦人科医募集・那覇病院

全国的に産婦人科医が不足する中、県立那覇病院は六月から、結婚や出産を機に退職した女医が職場復帰しやすいよう、時間制を導入した医師募集を行っている。「最低で週に二回、午前または午後のみ」など、それぞれの事情にあわせて条件を選べるよう、複数の勤務体制を整備。県では初の試み...

女性医師の活用については、ここでも書いたように国の既成方針。
これを沖縄県の県立病院全体で取り組んだというのならまだしも、医療資源に恵まれた
都市地区の病院が積極的に活用するというものである。
(医師偏在の解消にはつながらないだろう)。

以前にE先生がおっしゃっていた

①やりたい医療、②できる医療、③やるべき医療

県立が優先的にやらなければならない医療はどれ?という問いかけを皆で受け止めたい。

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2005.09.29

やんばる母と子の命を守る 6

6回目の報告
北部福祉保健所の健康増進室を借りて6回目の報告会(約20名参加)
(ちょっと話の順番を変えています)

  1. ビデオをみんなで鑑賞   
    • 先日NHK「おはよう日本(九州沖縄編)で放映された伊江村の妊産婦に関する報告   
    • 県(病院管理部局)は自治体病院協議会や各大学医学部にアプローチ中   
    • しかし目処は立っていない   
    • 明後日、住民決起集会で決議(産婦人科医師確保)   
    • 「市町村会や北部地区として何ができるか」も必要な視点
  2. 産婦人科医師からのレポート   
    • 基本姿勢は「リスクを抱えない」
    • 早めに診断して早めに紹介する   
    • 県立中部病院への紹介症例(平成17年3月~9月)   
    • 合計59例(うち同乗搬送は13例)   
    • 産科症例でもっとも多いのは切迫早産   
    • 次いで子宮外妊娠、高血圧合併妊娠、前期破水、妊娠中毒症、頚管無力症など
    •    症例によっては5ヶ月以上も通院することもある   
    • 未受診や受診回数頻少もいれば妊娠分娩管理希望で紹介という例もいる   
    • 紹介患者は昨年までだったらすべて北部病院で対応できていた症例   
    • それよりも患者数が増えていることのほうがきつい   
    • 以外に多い婦人科系疾患   
    • 子宮がん検診の2次検診が施設で行われることになり紹介患者が増えた
    • 対応可能な医療機関は北部で3ヶ所のみ   
    • 検診センターや人間ドッグで婦人科検診(細胞疹)ができる人材がいればいいのだが   
    • 少しでも開業医の負担が減るような方法を考えましょう
  3. 当事者からの報告は夫の立場で       
    • 名護市在住   
    • 高血圧合併妊娠で約5ヶ月間中部病院の外来に通院
    •    前回妊娠も高血圧合併だった(北部病院で出産した)   
    • 夫も仕事(農業)休んで、片道約1時間ちょっとを運転
    • 上の子は保育園や親戚に預けて通院   
    • 妻にとっても通院の負担はあった(血圧の上昇など)   
    • 満床のため早めに入院して出産に備えることもできなかった   
    • 出産前日も定期受診していったん名護に帰るが夜から少量出血のため再受診
    •   血圧も160くらいまであがっていた   
    • そのまま入院、無事出産した
    • 病院で会う人は北部の人が多かった   
    • 北部に大きな病院があるのに婦人科がないのは不安である恥ずかしい
    •    個人病院だけでは対応に限界がある   
    • もう1度再開して欲しい
  4. 意見交換   
    • 現在妊娠中の方から「通院にかかる経済的負担が大きい」との意見も
    • 高速代+ガソリン代+病院駐車場代など
    •    その前に仕事を休まなければならないこと   
    • 児童福祉面など現在活用できる制度ももっと周知すべきだろう
    • 一時保育やファミリーサポートセンター事業など
    • 開業産院にパンフレットを置くようにしよう   
    • 当事者の声を聴き、どのようなニーズがあるのかまとめることが必要
    • それに対してどのような対策が考えられるのか
    • 例:高速の領収書を見せたら料金を補助するなど   
    • 医師募集広告にしても北部でホームページを持っている人も協力できるのではないか
    •    県だけに任せておいても見通しがつかない(県議会で答弁)     
    • 名護市の市民の広場で緊急特集を3回連続で組む(10月号から)

終了後の懇話にて
(そろそろ具体的な行動にうつす時期かもしれないね)

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2005.08.31

やんばる母と子の命を守る5

昨夜も勉強会が行われた。4月から数えて5回目。

県立病院産婦人科休止から早くも5ヶ月が経過した。

問題が何も起きていないわけではなく、情報がないのである。

妊産婦は不安を抱えながら(その不安をどこにぶつけたらよい
かわからないまま)生活している

開業の産科医もオーバーワークになっている。

不安をひとつづつ安心に変えていくためにはどうするべき?



昨夜は3人のスピーカーが発表した。

ひとりは産科休止の影響を受け、中部への通院を余儀なくされ
たお母さん。

  • 妊娠発覚平成16年12月/平成17年1月初診
  • 産婦
    人科外来存続の危機については情報を得ていた
  • 今回血圧が高く
    (妊娠中毒症)のため県立病院に紹介
  • 実家(本土)のそばに通うことも考えたが体調が許さなかった
  • 血圧コントロールで2週間に1回受診だった
  • (だんなさんはその都度休みをとった)
  • 突然出血したので入院→4人部屋はみんなやんばるの人だった
  • みんなの話題は北部病院の産婦人科閉鎖のこと
  • 6月に緊急帝王切開で出産、超未熟児のためNICUケア
  • 母だけ先に退院
  • 7月末にまで毎日中部に通った
  • 次の妊娠は(今のままでは)ためらってしまう
  • せめて検診だけでも北部でできないものか?



次のお母さんは、2年半前に北部から中部に母体搬送され、緊急帝
王切開で出産した経験を報告

  • 妊娠したが、頚管無力症のため途中安静入院
  • 22週入院中だったが夜中に陣痛
  • 中部病院に緊急搬送され帝王切開で700g台の児を出産
  • NICU入院し交換輸血も行った
  • 700g台の子どもが生まれたら親戚は「おめでとう」ではな
    く「お見舞い」袋を渡した
  • 生まれたことを祝福しようと思った→日記に想いを綴った
  • 中部のNICUへの通院は片道2時間半かかった
  • 通院が大変というより面会時間が削られることが苦痛だった
  • 往復5時間かけて運転して2時間しか面会できなかった
  • 1700gくらいになって北部に転院できた  
  • 何か起きたときにすぐに駆けよれるという安心感を得た


妊婦、出産に関してさまざまな不安を抱えていることがわ
かった

  • 産婦人科再開の見通しがつかないことへの不安
  • もちろん母子の健康への不安
  • 通院に関する不安
  • 夫が仕事を休んで通院することも心配(前回の勉強会では夫が
    体調を崩したことが報告されたし)
  • そして、出産後の生活への不安
  • 誰が子どもの世話をするのか

不安をひとつでも「安心」に変えていくべきで、そのためには
情報の共有が必要です(見通しがつくだけでも不安は軽減する)

会(団体)としていろんな機関と情報交換しましょうというこ
とになった。

北部市町村会からのお知らせ

県立北部病院産婦人科の再開・存続を求め、北部地域住民の
安心安全な生活環境を確保する目的で

9月29日午後6時より名護市民会館にて「沖縄
県立北部病院の産婦人科再開・存続を求める北部12市町村総決起大会

を開催します。

みんなで目標達成に向けての役割が確認できるような大会にな
ればいいと願う

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2005.07.27

やんばる母と子の命4

第4回北部地区の周産期医療を考える勉強会が昨夜開かれた。
(今回からは毎月最終火曜日夜6時半の定例開催となる)
(追記7/28)早速その様子が昨日の沖縄タイムス朝刊に掲載された
産婦人科の早急な再開を/地元医師らが勉強会 北部病院休止問題

県立北部病院の産婦人科が四月から休止している問題で、 北部地区の小児科や産婦人科医、保健士らによる四回目の勉強会が 二十六日、北部保健所で開かれた。
(保健士ではなく保健師が正しい)
記事は各方面に反響を呼んでいる...

4月に県立病院産婦人科外来が休止になって以降の現状について
2名の方に報告をお願いした。
まず、消防の立場から

  • 4月以降転院も含めて32例を県立中部病院に搬送した
  • 1度搬送すると往復2時間かかり、その間の体制に影響しかねかい
  • 搬送マニュアルはできているが、運用面ではまだまだ改善の余地がある
    • 院内での連絡が不調で電話終了まで8分あまりかかった例も
    • 2例同時に重なった場合は対応が困難だった
  • 墜落産(自宅のトイレで出産)のケースも経験した
  • 他の救急事例へのしわ寄せが出てくる恐れもあり
早急に県立病院への産科医師の確保が必要
と訴えた。

次に実際にやんばるから中部病院への通院を経験された方の立場から

  • 4月から病院産科が休止になることは知っていたが、実感はなかった
  • 北部開業医から中部へ紹介され出産後、児は緊急手術(NICU入院)
  • 母親(報告者の妻)はベッドコントロールのため、先に退院した
  • 毎日、面会と授乳のための通院生活がはじまった
  • 実際に自分が中部に通うようになってから不安が増大した
  • 仕事が終わってから妻といっしょに約100分かけて通院(帰りは深夜)
  • そのしわ寄せとして、体調を崩したので妻の実家の両親にも沖縄に来てもらった
  • 現在、児は退院して毎週中部病院に通院中であるが、
早く北部病院で安心してお産ができる状況になって欲しい
と訴えた。

その後の意見交換でも各方面にしわ寄せが生じていることが報告

  • 病院外来休止に伴い開業医での外来患者が急増
  • その中からハイリスクを見つけて紹介したり実際搬送に付き添う
  • 体力的にも厳しい状況である

  • 県立中部病院の方も北部からの患者が増加して対応が精一杯な状況
  • そのしわ寄せが出つつあるという声も聞こえる

今実際に困っているのは妊婦さんたちであり、市町村ではその声を直接聞く機会が多い
いつになったら外来が再開するのか
という質問も多い。
しかし、現時点では目途が立っていない...としか答えられない
医師確保に関する情報もなかなか伝わってこないので、いつかレポートをお願いする

今後とるべき行動として

  • 現実に起こっているいろいろな困りごとを声としてあげていかなければならない
  • 妊婦さんたちにも、もっとこの現状を認識してもらう必要がある(実感持っていない人も多い)
  • 搬送マニュアルなどの運用改善については中部病院に申し入れる

今回当事者(家族)に、実際の通院してみての不安や生活上の不都合を報告してもらった。
こういう声を集約していく(直接聞いたり代弁したり)必要を強く感じた勉強会であった。

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2005.06.29

やんばる母と子の命3

北部地区周産期医療を考える勉強会が昨夜開催された。21名が参加。

第3回目の勉強会メモ

報告その1「県立北部病院産婦人科休止に伴う現状」
中部病院総合周産期母子医療センターの状況などを調査。

  • 産婦人科に紹介される数は3月より増加している
  • NICUに入院する北部地域からの児の割合も増加
  • 全入院児の約4割を占めることもある
  • 3月から5月にかけて「病床過剰状態」をきたした
  • でも中部から南部へ搬送された患者が増えたというわけでもない
やはり北部休止のしわ寄せが中部へ
  • 中部で状態が落ち着いた児は北部へ「逆搬送」される
  • しかし現在は北部NICUも万床なので空床待ち状態
中部で出産し児がNICU入院となった症例の抱える問題点として
  • 母親の退院後の通院が難しい→母子関係の構築に支障?
  • 母乳の搬送も難しい→母乳栄養への障壁?
  • 地域との連携が取りにくいなど
ここにも影響が

4月5月とNICU入院数が増えているが今後もモニターする必要がある

報告その2「伊江村における産婦人科問題の実情報告」
年間出生数は45名以上をキープしている
救急患者については急患搬送船で対応

  • これまで=海路20分+陸路(本部港~北部病院)20分
  • 今後=さらに中部病院までの搬送時間が加わる
  • 本今消防が搬送
  • 島内には次の出産をためらう声も
    「安心して子どもを産めない状況」になっている
  • 次世代育成支援行動計画を策定したばかりなのに
  • 議会でも北部病院産科外来再開の要望決議を行った
  • これまでの症例や現在島にいるハイリスク妊婦についても報告(保健師)

ディスカッション

  • 胎盤早期剥離のような緊急を要する疾患については中部に搬送しては間に合わない  
    搬送に関して取り決めを再確認する必要がある
  • 産科外来休止と未熟児増加の関係については今後もデータを収集する必要がある
    一概には言えない、でも 早めに中部に紹介するようになったのは確か
  • ハイリスク妊婦の管理について勉強会の場で検討も可能
    そのためには助産制度などのサービスを知る必要もあるね
  • 離島診療所の医師に何らかの影響も出ているのでは
  • 消防の搬送基準と現状について確認が必要  
    次は消防関係者を招いてレポートしてもらおう
  • 実際に出産した家族の声はあがってこないの?  
  • 声を出したいけど出し方が分からない人がいると思う  
    この場で報告してくれそうな人がいればお願いする
  • 勉強会の運営について  
    • ホームページやメーリングリストでの情報交換  
    • ただし資料が「一人歩き」しないように注意する  
    • 質問などは原則として資料提供した人に直接問い合わせてもらう  
    • 現在は情報やデータを収集する時期  
    • 発信の方法についてはその後で検討しましょう  
    • 開催は毎月最終火曜日午後6時半:北部福祉保健所にて  
    • 運営方針案を出す

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2005.06.25

7日でできるホームページ

半信半疑で取り組んでみたら、本当にできたよ。
7日でできる!タグ打ちホームページ
(まだ5日目ですが...)

難しい説明は避け、
キーワードは太字にし、
予備知識については「補講」を行い、
必ず毎日「前日のおさらい」をする
などの工夫も凝らしてあります。
一見の価値はあるかと思います(^-^)
とある通り、丁寧でわかりやすい説明でステップアップしていくやり方。
ホームページを自力で(しかもタグ打ちで)作りたいんだけど、
ちゃんと学習する時間がない人にはピッタリの机上IT講習です。
あくまで無料にこだわる姿勢もgoodでした。


で、何を作ったかというと、こちらでも数回お知らせした

沖縄県北部地域の周産期医療を考える勉強会のウェブサイト
URLはこちら
img2937

(バナーはこちらで作成しました。
クールなサイトですね)


情報の整理と発信がテーマだけにホームページは是非試みたかった。

できた!と言ってもようやく容れ物ができただけで、中味をどうするかは

これからの課題ですね。興味ある方どんどん書き込んでください。

ホームページは更新が命だけに、いつも持ち歩くPDA(jornada君)を使って

書き込もうと思います。jornada720


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2005.05.26

やんばる母と子の命2

地域の中核病院の産婦人科外来が閉鎖して、たった2人の開業医で
周産期医療を支える事態になってから、1ヶ月半が過ぎようとしている。

「やんばる母と子の命」で発足した勉強会の2回目が
昨夜行われた(@北部福祉保健所)。参加者は約20名

体系図の説明(ML事務局)
前回の会議やMLでの議論から大きく分けて3本の柱(目標)があることを確認

  1. 周産期医療の質を低下させない(北部病院産婦人科外来の再開)
  2. ハイリスク妊婦が安心して分娩できる(搬送体制の確保)
  3. ハイリスク妊娠そのものを減らす(母子保健活動の充実)

続いて現状報告

4月以降の救急搬送体制の詳細について情報提供(県立病院小児科)

  • 院内で産婦人科患者の救急搬送マニュアルを策定した
  • 産婦人科的主訴の診察希望者へは、中部病院や開業医での受診を勧める
  • 救急車搬送は救急隊がまず中部病院へ連絡を取り指示を仰ぐ。
  • 産婦人科疾患への対応は中部の産婦人科に電話でコンサルトして方針を決定
  • 中部への搬送が間に合わない症例については北部に搬送(ショック、緊急分娩等)
  • 緊急の救命のためには北部病院で手術を行うこともあり得る
  • 特に胎盤早期剥離の症例のときには一刻を争うので中部の医師の到着を待てないだろう
    • (緊急事態のための)特別な対応マニュアルが必要になるのでは
  • 4月以降(4/1-5/19)の産婦人科症例の紹介
    • 意外に婦人科系疾患(下腹部痛→黄体出血など)が多い
    • 県立中部病院からの情報では救急車搬送は13例(産科7婦人科6)
    • 分娩数は21(うち帝王切開14)
    • 子癇の症例を経験した!

子癇の症例について(開業産婦人科医)

  • ハイリスク妊婦でもなく妊娠経過も順調で38週で破水
  • 子宮口も開き児頭も降りてきて、分娩が近いという時に、急に血圧上昇→痙攣
  • 母は呼吸抑制、児の脈拍も落ちてきて北部に救急搬送
  • 手術室の準備をして緊急手術。執刀は開業医が行った
  • 手術が終わった頃に中部病院からの応援医師が到着したので引継ぎ
  • 日勤帯だったので、窓口(小児科医師)から他医師への連絡がスムースだった
  • 連絡はマニュアル通り進んだが、応援医師の到着を待てる状態ではなかった
  • 今後もこのような「綱渡り的」症例は必ず出るであろう(胎盤早期剥離など)。必ず。

市町村における母子保健事業の紹介(保健所保健師)

  • 平成15年には北部9市町村で計1030名の命が誕生!
  • 外国人の母親(中国やフィリピンなど)が増えてきた
  • 母子健康手帳交付時に全例が保健指導を受けているわけではない
  • 優先的に訪問したり指導する基準は決まっていない(全例はできない)
  • 母親学級(パパママ教室)を行っているのは4市町村(9つのうち)
  • 離島(伊平屋村や伊是名村)は中南部で出産を迎えるケースが多い
  • 産院での生活指導が厳しくなってきたとの声(ハイリスク妊婦にならないように)

    ディスカッション

    • 中部病院も北部からの患者が多く病棟運営の負担に?
      →次回は中部病院の現状についてスピーカーを招こう
    • 1つめの柱(医師確保)の現状についての情報も細かく伝わってこないね
    • 本当はやんばるでお産したかったのに中部に運ばれた母親の声も
      →当事者を招く
    • 飛び込み出産(中部病院で)となった症例に北部の妊婦がいるみたい
      →情報をまとめる
    • これらの情報をまとめて発信するためのツールを(例;ホームページ作成とか)
    • 市民に対する周知は必要
      →キャンペーンのように集中的に周知(そのためのチラシ作成とか)

    次回の開催日程は未定。でも開始時間は午後6時半から。
    会の名称も引き続き募集します。(終了8時)

    こういう緊急症例の話を聞くと、

    母と子の命を守るためには、やはり1日も早く北部病院に産科医師の赴任が必要!
    と思った。この状態に慣れてしまうことが一番いけないよね。
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    2005.04.14

    やんばるの母と子の命

    クイナではなく、人間の話。
    2ヶ月に1例程度の割合で、搬送から1時間以内に緊急分娩となる症例 (今後は救えなくなるかもしれない命)が発生するというデータが紹介された。


    北部病院産婦人科休診に伴う問題点に関する勉強会メモ

    趣旨説明

    • 自由な集まり
    • 情報交換会から生まれた勉強会
    • マスメディアからしか情報が得られない現状
    • それをみたそれぞれの立場で判断
    • 実際に現場で働いてる先生方の報告を聞く
    • これらにずれがないか確認するためにあつまった

    小児科からの報告(母体搬送状況)
    ○北部12万人の人口
    ○年間出生1000〜1200名
    ○産婦人科医師は開業医2件のみとなってしまった

    過去3年11ヶ月に母体搬送となった妊婦のうち22週以降に分娩した人が分析対象
    ○母体搬送率は32.4%(82/253)
    ○そのうち救急車搬送年平均5.6例

    搬送から出産が24時間以内のケースが43%
    ○2時間以内に出産した例が18%

    飛びこみ分娩・自宅分娩した人たちの傾向
    ○経済的に苦しい
    ○分娩に慣れている(常習?)
    ○あるいは、若年で誰にも相談できずというパターン

    開業医の立場としてはリスクは追わない方針
    ○早い時期から中部病院に紹介している
    ○それだけ合併症を抱える妊婦が多いということ
    ○どうしても早めに送るという傾向になりやすい?

    大目標は北部地区の周産期医療のレベルを低下させない

    • 目標1
      ○県立北部病院における産婦人科医の確保
      ○県立病院における医師偏在の解消
      ○説得させるためのデータ
    • これが達成できない場合
      ○ハイリスクを減らす
      ○妊婦への啓発・健康教育
      ○健診をきちんと受けるとか
      ○早期に母子手帳交付するとか
      ○あるいは交付時にしっかり情報を伝える(パンフなどで)とか
      ○生活習慣の改善
      ○きっちり情報を届ける
    • ハイリスク妊娠の管理の徹底
      ○未受診者の洗いだし
      ○未受診妊婦への地域での受診勧告
    • ハイリスク分娩に際して速やかに搬送する
      ○ある程度の取り決め
      ○多機関で調整する(県立中部も含めて)
      ○どの段階で、どのように搬送するのかなど、いくつかのパターンを想定
      ○紹介された患者が本当に受診したかの確認をする体制など

    産婦人科が再開されたとしてもやるべきことがいっぱいあるねという確認もできた

    4月15日追記
    沖縄タイムスにて会の様子が報じられましたのでご参照ください。
    県立北部病院産婦人科存続求め勉強会

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