2007.06.26

国際保健規則IHR2005発効

NIKKEI国際ニュースより

 世界保健機関(WHO)が2005年5月の年次総会で採択した
改正国際保健規則が15日発効した。新型インフルエンザなど
四つの感染症についてWHOへの早期通報やウイルスの検体
提供を義務づける内容だ。
WHOは発効に先立ち、各国に自発的な対応を求めてきたが、
中国やインドネシアは十分なウイルス提供に応じておらず、
世界の感染症対策の落とし穴になりかねない。

6月15日に発効したこの規則は加盟国193国に対して
感染症や潜在的な国際的な公衆衛生上の問題となる他の緊急
事態に、サーベイランス、情報提供および対応を含め、どう対処
するかに関する多国間の法的な枠組みを提示している。
厚生労働省検疫所ProMED情報より
通告すべき疾病としては
  • 天然痘
  • 野生型ポリオウイルスに起因する小児マヒ
  • 新種の亜型を原因とするヒトインフルエンザ
  • 重症急性呼吸器症候群(SARS)

または
  • 未知の原因もしくは源泉及び潜在的に国際的な公衆衛生の保健上の懸念を生じるすべての事象
または
  • コレラ
  • 肺ペスト
  • 黄熱病
  • ウイルス性出血熱
  • 西ナイル熱
  • デング熱、リフトバレー熱、髄膜炎菌性病など

これらの事象のほとんどは感染症だが、間に挟まれる「他の緊急事態」には
バイオテロや化学、研究所事故が含まれているとのこと。
加盟国であればこれらの情報が早期に察知できるということになる。

これは健康危機管理対策ですね。

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2007.04.23

宮古島トライアスロン医療救護部IT班(1)

第23回宮古島トライアスロン大会の医療救護部IT班の様子。
まずは写真を。

  • Hotel2007
    スイム会場の東急ホテルを案内して
    もらったときのTrack
    (GarminGPS60+goolge earth)




  • Img130
    来間大橋




  • Img131
    来間島から会場をのぞむ




  • Img132
    病院ロビーには臨時簡易ベッド
    カルテ用紙や点滴セットも準備







  • Img136当日朝のスイム会場(開始前)
    救急車が3台が医療班入り口付近に配備。
    青いネットの内側が担架専用の通り道
    (写真手前側にビーチがある)
    担架が上がる前にトリアージ指示(担当医が)







  • Img138普段はバーベキューハウスを改造
    医療用テント。テントリーダーはナース。
    ここにベッド(重症用+軽症用)配置。
    奥のカーテンは重症or女性患者用。




  • Img137メディカルノート(簡易カルテ)
    重症度や症状をコード化
    記入するのは医療スタッフ。
    IT班が携帯で入力(入退所時)
    医療本部に送信されリアルタイムで集計







  • Img140スイムの選手が戻ってくる
    3キロを泳ぎきって次々上陸
    (お疲れ様でした)
    医療救護スタッフが様子をチェック





  • Img143ゴール横にある体育館
    手前左に医療本部テントを設置。
    救急車もスイム会場からここに移動。
    体育館には医療班+マッサージ班






  • Img141医療本部テント内の全体地図
    コースと予測通過時間が示されている
    番号札は救急車の現在位置






  • Img146体育館テントのベッド
    搬送後まずはここで診察。
    必要があれば病院へ搬送(救急車)
    重症でなければそのまま経過観察
    (この項つづく)

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2006.07.13

H5N1インフルエンザへの備え

Tori060712
来週は管内健康危機管理対策連絡会議。
考えられる「健康危機」、今回は高病原性インフルエンザ対策
いつものように事例を想定して、役割を確認しましょう。


事例の想定と関係機関の役割の確認( プレゼン20分 + 議論20分 )

養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生した!

高病原性インフルエンザが野鳥Xを介して養鶏場の鶏に感染してしまった。 産卵状況や活力がないことに気づいた農家が家畜保健衛生所に通報。 検査の結果、高病原性鳥インフルエンザであることが判明した。
以下は取り組みの骨(文章化は週末)
  1. 鳥への感染防止対策
  2. 鳥の殺処分とそれに関わるヒトの健康管理
    • 例の鳥を取り巻く図で説明

処分に関わった人が発熱して、医療機関を受診(保健所にも連絡)。
検査の結果、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)であることが判明した。
→鳥からヒトへのインフルエンザ(H5N1)感染がみられた!

以下は取り組みの骨(文章化は週末)
番号は図(あくまで私案の段階!)に対応している

  1. 鶏の殺処分従事者や養鶏業者が患畜との接触後に発熱をする
  2. モニタリングの対象である場合は保健所にあらかじめ連絡がある
    2’あらかじめ保健所に連絡がないまま、一般医療機関を受診する場合もある
  3. 指定医療機関に要観察例を搬送する
    • 症例定義を明確に伝えること

  4. 問診、診察により要観察例に該当する場合医療機関から保健所に連絡が入る
  5. 保健所は、医療機関で採取された検体を地方衛生環境研究所に搬送する
  6. 要観察例の患者は医療機関に任意入院し、タミフル等による治療を行う
  7. 病原体検査により疑似症患者、患者であることが確認される
  8. 感染症法の指定感染症としての対応、措置が行われる
    • SARSの頃を思い出して、行動制限の例を示すこと

それぞれの想定事例における各機関の役割を確認しましょう(そして課題も)

  • 土木事務所
  • 消防
  • 警察
  • 市町村保健担当
  • 医師会
  • 県立病院
  • 歯科医師会
  • 薬剤師会
  • 教育事務所
などなど
この想定だと、家畜保健衛生所、環境衛生研究所、そして本庁も加わった方がいいね。

一応国が占めす報告基準も参考に。
届出の基準(厚生労働省)

感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について

 インフルエンザ(H5N1)

(1) 定義
 A/H5N1型インフルエンザウイルスのヒトへの感染症である。

(2) 臨床的特徴
 潜伏期間は概ね2~8日である。症例の初期症状の多くが、高熱と急性呼吸器症状を主とするインフルエンザ様疾患の症状を呈する。下気道症状は早期に発現し、呼吸窮迫、頻呼吸、呼吸時の異常音がよく認められ、臨床的に明らかな肺炎が多く見られる。
 呼吸不全が進行した例ではびまん性のスリガラス様陰影が両肺に認められ、急性窮迫性呼吸症候群(ARDS)の臨床症状を呈する。
 死亡例は発症から平均9~10日(範囲6~30日)目に発生し、進行性の呼吸不全による死亡が多く見られる。

(3) 届出基準
 患者(確定例)
 医師は、(2)の臨床的特徴を有する者のうち、38℃以上の発熱及び急性呼吸器症状のある者を診察した結果、症状や所見からインフルエンザ(H5N1)が疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、インフルエンザ(H5N1)と診断した場合には、インフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令(平成18年政令第 208号)第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
 この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
検査方法 検査材料
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液
分離・同定による病原体の検出
 疑似症患者  医師は、(2)の臨床的特徴を有する者のうち、38℃以上の発熱及び急性呼吸器症状のある者を診察した結果、症状や所見からインフルエンザ(H5N1)が疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、H5亜型が検出された場合には、疑似症患者としてインフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
 この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
検査方法 検査材料
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液
 感染症死亡者の死体  医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体を検案した結果、症状や所見から、インフルエンザ(H5N1)を疑われ、かつ、次の表の左欄に掲げる検査方法により、インフルエンザ(H5N1)により死亡したと判断した場合には、インフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
 この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
検査方法 検査材料
検体から直接のPCR法による病原体の遺伝子の検出 咽頭拭い液、肺胞洗浄液、剖検材料、鼻腔吸引液、鼻腔拭い液
分離・同定による病原体の検出

 感染症死亡疑い者の死体
 医師は、(2)の臨床的特徴を有する死体を検案した結果、症状や所見から、インフルエンザ(H5N1)により死亡したと疑われる場合には、インフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。

(4) 注意事項
 インフルエンザ(H5N1)については、第5 四類感染症 10高病原性鳥インフルエンザの基準に従い、法第12条第1項の規定による届出を行わなければならない。この場合においては、法第12条第1項の規定による届出とインフルエンザ(H5N1)を指定感染症として定める等の政令第2条において準用する法第12条第1項の規定による届出とを併せて、別記様式57の2により行うものとする。

届出票(PDF:84KB)

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2006.03.17

報告書の季節2006年版

やはり去年も同じ時期は報告書で苦しんでいた。

報告書の季節(2005年3月11日の記事)

今年もまだ苦しんでいます(おかげで更新遅延)。
原点に返るわけではないが、出す目的から考えてみた。

災害弱者を守る事業に関する報告書のまとめ方(案)

報告書の活用方法を考えよう

作成する目的

  • 「地域のネットワークで災害弱者を守る」を現実に近づける
  • 地域で災害弱者への認識が高まる
  • 災害弱者の「備え」に資する

誰が使うか

  • 自治体防災担当者
  • 自治体保健及び福祉部局
  • 地域自治会のリーダーたち

どのように使うか

  • 災害弱者の掘り起こし
  • 災害(弱者)対策を話し合う際に(職場で、地域で)
  • 実際に災害が起きた時に活用できる

いつ使うか

  • 主には災害前(つまり平時)
  • 研修とか会議のときに
  • 災害時にも取り出して使えるようになれば上等
  • もちろん災害後のテキストとしても活用されると良い

どこで使う(どこに配るべき?)

  • 名護市と屋部公民館(モデルということで)
  • 名護市は防災担当と保健福祉担当(保健師?)
  • 市町村役場(防災担当and/or保健福祉担当)
  • 保健所、本庁、新潟県、厚生労働省も?

何書く?(構成も含めて)

  • マニュアルの構成と概要より
    • はじめに
    • ねらい
    • 災害弱者の定義とは
    • 地域のネットワークづくりについて
    • 普段からすべきこと
    • 災害直後にすべきこと
    • 避難後にすべきこと

  • (追加するとすれば)公民館で行うときの手順と資料
    • 今回使った資料の並べ替え
    • 関係者(役人とか専門職)の役割
    • 取り組みの過程(もろもろの特対資料など)
    • 研修会の模様も
    • ここで地区健康危機管理対策連絡会議も紹介
    • 連絡先一覧表も

  • 編集後記

こうやって議論しているうちに、報告書の目的に

災害に強く、弱者にやさしい地域づくり

というキャッチフレーズと
災害弱者を守る地域ネットワークづくりのための10のステップ

(近日リンク貼ります)が産み出されました。

考え方(太字)は他の報告書検討するときにも参考になるかなぁって。
去年よりはましになってるかなぁって書き残します。

来年もやんばるで頑張ります!(残留決定

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2006.02.20

中越からのメッセージ

2月17日の午後に健康危機管理研修会を開催した。テーマは

地域のつながりで災害弱者を守る

講師として川口町住民代表当時の総代(=区長さんのような立場)と
川口町で働く保健師のお二人をお招きした。

お二人とも忙しいこの時期に沖縄まで飛んできてくれて
震災当時のことや、その後の復興の過程を「生の声」として伝え、
意義深い研修会となった。どうもありがとうございました。

講演のキーワードは
総代のキーワード

  1. マイコンメーター
  2. となり近所で安否確認
  3. 略奪
  4. 地域の連携
  5. 食料、水、トイレ
  6. 情報収集
  7. 情報発信
  8. 炊きだし
  9. 支援物質
  10. ボランティア

地震発生からの時系列に沿って、次々と地域で生じる問題をキーワードに
どういう問題が起こって、地域でどう解決していったか
をレポートして頂いた。明るくわかりやすくユーモアも交えての講演であったが、
当時はまさに戦争のような状態で、地域のつながりと生きる力で乗り越えて
きたことが感じられた。
それぞれの地域が独立国みたいだった

と後でおっしゃっていたが、当時の状況をよく言い表しているんだと思った。


行政保健師のキーワード

  1. 住民が安全に安心して住むための防災対策の整備が急務である
  2. 健康づくり対策の充実が必要。重要課題は労働世代の健康づくり
  3. うつ病、アルコール依存症などの予防対策が重要
  4. 見通しがもてない層への対策が必要である
  5. 「地域のつながりの場」の確保を新たな自助組織構築の検討が必要である
  6. 関連機関・スタッフとの関係づくりが必要である

総代を中心とする地区のつながりが強かったからこそ、被災当時の多くの問題を
乗り越えられたこと報告した。行政保健師としては、特に避難後から復興にかけて
顕在化してきた健康問題、そして住民間格差への対応を行っている。
住民のなかに
「心の病気は誰でもなる」ということがわかったり、
精神の家族会活動が充実した面も出てきた
一方で、
世代を経ていくうちに地域のつながりが弱まっていくのではないかという懸念も
あると報告していた(これは沖縄でも同じこと)。

ここからは個人的な感想。
震災のおこった時、我が家では子どもの誕生パーティを開いている最中だった。
テレビのニュースを見ながら「大変だなぁ」と言う話をしたが、正直それっきり
心を寄せることがなかった。しかしそのときを境に、中越地方ではまるで
戦争のような状態が繰り広げられ多くの人が傷つきながらも、励ましあって
復興への道を歩んできた。

被災地から車で1時間も行けば、いつもと変わらない日常生活が行われている
(ましてや遠く離れた地域の多くの住民には震災は無関係に時が流れる)。

そういうギャップを痛感し、考えさせられたという意味でも、今回の研修は
インパクトが大きかった。

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2006.02.12

地震と雪からの復興

研修会のお知らせです。

新潟中越地震被災地からのメッセージ


北部福祉保健所健康危機管理対策の一環として開催します。
  • 2月17日(金)午後2時~4時半
  • 名護市名護出雲殿
  • 報告「地域における災害弱者対策ネットワークづくり」(福祉保健所)
  • 講演「被災地からのメッセージ(行政保健師の立場から)」
  • 講演「被災地からのメッセージ(住民代表者の立場から)」
  • フロアとの意見交換


これまで福祉保健所は名護市や関係機関と協力して
jakusha
図のマスを埋めるべく意見交換してきた。
地域で生活する災害弱者を守るためには、
特に共助(地域ネットワーク)が重要である

との視点で(もちろん仮説ではない)作業してきた。
しかし、いずれも机上演習だけであったし、
「被災のリアリティ」を実感できないまま
作業を進めてきた感が否めない。

そこで、実際に被災された地域から講師をお招きして復興の過程を学ぶ。
沖縄に住んでいては、地震や雪のイメージしにくいテーマかもしれない。
でも、肝心なのは
  • 災害に遭った方々の生活、地域住民の動き、行政の対応、ボランティアや支援物質などをめぐる調整
  • その中で「災害弱者」と呼ばれる人々がどう支援されていたのか

を学びたいと思う。

特に住民代表としてお話していただく川口町の広井さんは

などで復興の記録を生々しく書き綴っている。
多忙の中、沖縄まで飛んできていただけることに感謝しつつ
研修会を盛り上げて行きたい。

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2005.12.11

日中戦争と爆発赤痢問題

大牟田の図書館で仕入れた資料より(抜粋)


大牟田市役所裏手にあるsasapark笹林公園には、sasahi爆発赤痢碑がたっています。
正しくは爆発赤痢によって死亡したものの「慰霊碑」であります。
「昭和十二年九月二十五日恰モ支那事変勃発シテ三月全市ヲ挙ゲテ銃後任務ノ遂行に邁進セル秋、青天の霹靂ノ如ク突如トシテ我ガ十二万市民ハ古今ヲ絶スル悪疫ノ魔手ニトラハレタリ」と書き出す「慰霊碑」であります。この罹患者数は1万数千人を数え、内712人が死亡しました。大牟田市民の一割以上のものが罹患したという大惨事でありました。この「慰霊碑」は昭和14年8月に大牟田市(市長田中修)により建立されたものでありました。
この時期は日中戦争がたたかわれていたときでありました。
(中略)
爆発赤痢が発生した翌30日には、久留米憲兵隊より5名の憲兵が派遣され、さっそく市役所内に憲兵分駐所が設置され、ものものしい警戒体制の中で、内務省より特派の防疫官によって、「赤痢菌が地下水に混入した」とする発生原因は水道であると発表しました。ために当時の水道課長・塚本久光は引責辞職することとなりました。
 ところが塚本久光は、この水道原因説を否定し、「水道水を罹患原因と認めざる理由」を一冊のメモに残して世を去ってしまいます。この「塚本メモ」は大牟田市水道局の金庫の中に永年「極秘文書」といて秘蔵されていました。水道課長塚本久光は同記録の中で「瓦斯爆発ニ関スル調査報告」として

九月二十五日午後六時一回及二十六日午前零時一回三井三池染料工業所N工場ニ爆発事件アリ、尚聞及ブ所ニ依レバ二十三日モ爆発セル由ニシテ種々調査セルニ二十六日午前零時二十分ノ爆発は市消防組駆付ケタルモ工業所は之ガ入所ヲ拒否セリト
とのべています。
(以後略)

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2005.12.07

やんばる版災害弱者対策マニュアルの骨

 災害弱者対策マニュアルの構成と概要(12月8日現在)

はじめに

保健所としてのねらいは、健康危機管理連絡会議のネットワークを生かして、災害弱者に関する地域の公的機関の役割を確認すること。また、地域住民が災害弱者に対する支援を考える場を提供することで、いわゆる住民力が高まることを目指す。

マニュアルのねらい

  • 災害弱者を守る地域のネットワークづくりに資する
  • 地域住民の防災意識を高める
  • 特に「普段からすべきこと」を進めることを目的とする

災害弱者とは

災害弱者についての共通認識を持つ

災害弱者とは、国によると「危険情報を察知できない人やたとえ情報が届いても自力では避難できることができない人」と定義されている。このような人たちが同じ地域で生活しているという認識が必要です。
今回の話し合いでは以下のような人が地域の災害弱者として挙げられました。
  • 一人暮らし老人
  • 高齢者のみの世帯
  • 在宅療養中の人
  • 寝たきりの方
  • 認知症
  • 足の悪い人
  • 車イスの人
  • 一人で移動できない人
  • 身体障害者
  • 精神障害者
  • アルコール依存症
  • 知的障害者
  • ひきこもり
  • 地域とのつながりがない人
  • 外国人
  • 赤ちゃんを抱えている人(妊婦も)
  • 昼間家族がいない人

身近な災害弱者に目を向けよう

同じ地域に住む住民として、あるいは仕事として上記の方々に関わっている人は、普段から災害弱者としてとらえ、目を向ける必要があります。


災害弱者を守る地域のネットワークづくりについて
災害とは

災害はいつ発生するかわかりません。ここでいう災害とは一般的に自然災害を指すことが多いですが、災害の種類にかかわらず、多くの住民に健康被害を及ぼす事態もこの範疇に含まれます。

自助・共助・公助の考え方

災害対策活動には自助・互助・公助の3要素があることが以前より言われてきました(この場合の「公助」は消防や役所など公的機関が行う活動のことを指す)。しかし、一般的に被災直後は公助は十分に機能しないため、住民は自助あるいは共助により身を守らないとされています。
 
時系列で整理

本マニュアルでは、災害対策の流れを時系列で整理しています。まず、災害発生前、すなわち普段からすべきこと、災害発生直後にすべきこと、そして災害発生からしばらくたって避難後にやるべきことというように分けて、それぞれの立場でできることを検討しています。


(以下は項目のみ)

普段からすべきこと

○弱者を支援する人々ができること
  • 把握する
  • 声かけする
  • 学習する/訓練する
  • 地域のネットワークを作る
    • 役割と連絡体制の確認
    • 物資備蓄

○弱者自身ができること

災害直後(72時間以内)にすべきこと

○弱者を支援する人々ができること
  • 避難誘導
  • 安否確認
  • 情報提供
  • 急患搬送

○弱者自身ができること

避難後にすべきこと

○弱者を支援する人々ができること
  • 声をかけ励まし合う
  • 弱者の方の手助け
  • ライフラインの確保
  • 医薬品の安定供給
  • 生活物質等の確保

○弱者自身ができること

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2005.07.14

災害弱者を救えるか(シナリオ)

200X年8月、沖縄に大型台風が近づいていた。

台風銀座と呼ばれ、台風対策には慣れっこの沖縄であるが、今回は事情が違っていた。 その前の月の7月中旬から断続的に雨が続き、8月に入っても再び前線の活動が活発になって豪雨の日が続いていた。雨は特に北部地区で強く降った。 沖縄気象台からは「北部地区は過去10年間でもっとも土砂崩れが起こりやすい状態」との情報が発表され、一部地域では住民が自主的に避難する動きもすでに見られた。 そんななかでの大型台風接近となったため、住民もいつにない緊張と不安を抱えて台風に備えた。

 台風接近の緊張が高まるなか、アクシデントが発生した。停電である。原因は解明されていないが、北部地区全般にわたり停電が続いた。復旧の目処は立たず、おそらくは1週間以上停電期間が続くことが予想された。停電と悪天候が地域に混乱をきたしている。

このままのペースで台風が進むと2日後の朝には沖縄県北部は暴風域に入り、暴風域の半径が広いうえ、そのスピードが遅いため、長時間暴風にさらされる恐れがあった。住民は不安な暗い夜を過ごした。雨は以前降り続き、朝が来た。台風接近まであと1日。

場面1:災害が徐々に近づきつつあり、停電で地域は混乱をきたしつつある。このような場面で、各機関はどのような対応をとりますか

 台風は進路を変えずに沖縄本島北部に近づき、風雨は徐々に強まってきた。これまでの雨で地盤がゆるんでいることや、停電のこともあいまって、地域住民を避難させる必要性が出てきた。住民への周知は、防災無線やラジオ放送などで行われた。多くの住民は、その情報を察知し自らの力で避難行動をとった。しかし、地域には、そういう危険情報が届かないものや、たとえ情報が届いていても、避難するときに他人の力を必要とする人が住んでいるのも事実である。彼らは災害弱者と定義されている。  

場面2:地域に住んでいる災害弱者にはどのような人がいますか。また、災害弱者に対する避難は、誰がどのように行うべきだと思いますか

 台風直撃。公的機関では災害救助のための対策本部が立ち上げられることになったが、職員の参集や物資の確保など、実質的な活動が開始されるには、2,3日を要すると見こまれた。予想を越える激しい風雨の中、住民を避難させる作業とそれを確認する(見回る)必要があった。

場面3:実際の確認作業は誰が、どのように行うか決めていますか

住民のネットワークにより、災害弱者たちも無事に避難することができた。 豪雨による土砂災害と道路のダメージのため、当分の間は避難所での集団生活を送ることを余儀なくされた。

場面4:災害弱者もいっしょに避難所で生活する際に必要な支援は何でしょう

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2005.07.03

災害弱者を守る地域ネットワーク

○○公民館区長会の皆さん、こんにちは。

今日は、災害弱者を守る地域のネットワークづくりに関して
ご説明に参りました。保健所で健康危機管理という部門を担当
する△△と申します。


昨年から日本や世界各地で地震や津波などが起きて、被災した住民

の姿が報道されています。私たちが住んでいるこの地域も、いつそ

のような自然災害に襲われるかわかりません。


自然災害に限らず、多くの住民の皆さんの健康に悪い影響が出るよ

うな事態に備えて、私たち保健所は普段から活動をしています。

食中毒や感染症、環境汚染などは毎日の仕事がその予防や監視に直接

結びついていますが、自然災害に関しては市の防災担当の方が日頃

備えを行っています。だから今日は市の担当の方にも同席してもら

いました。


では今回お願いに来た本題についてご説明いたします。

今回は災害弱者を守る地域のネットワークづくりのモデル地区として
○○地区の皆さんにご協力を頂きたいと思います。具体的には、
皆さんのように地域のリーダーとして活動されているグループを対
象にして、紙上での演習を行うという計画です。


そのグループは地域のリーダー的な存在の方々、すなわち区長さん

の集まり、婦人会長の集まり、そして老人会長の集まり等を予定し

ています。それぞれのグループに各1回づつ行い、最終的に市の関

係者も交えて全体発表会を行いたいと思います。


ですから皆さんには、その演習への参加と、他の団体の方への呼び

かけをお願いしたいと思います。


具体的に演習で何を話しあうかという説明をします。今回は地域が

急な災害に見舞われて、住民の方々が被害に遭うかもしれないとい

うことを想定します。災害の種類としては、沖縄としては台風が一

般的なんですが、それも急速に発達して予想しないような大型台風

に襲われ、豪雨や強風のために水や電気といったライフラインが途

絶して、さらに住民の避難が必要という事態を想定します。


皆さんに話し合っていただきたいのは、その災害が発生した直後に

いわゆる災害弱者と呼ばれる地域の住民をいかに守るかということ

です。災害弱者とは、災害が発生してそれが近づいていることを認

知できない、あるいは、ひとりの力だけでは避難することができな

い方々、例えば一人暮らしの高齢者、何らかの疾患を抱えて在宅で

医療や介護を受けている人などです。


自力では災害から身を守ることができない人々を、地域のネットワ

ークでいかに守るかをいっしょに考えることがこの演習の目的です。


一般的に災害の時には役所の体制が固まって、公のサービスが始ま

るのは災害がたって72時間後と言われています。もちろんそれが早

ければ早い方がいいのですが、発生直後というのは自分で身を守る

(自助)の時間帯です。そこに互助がいかに働くかがカギです。


その時に誰が連絡をして、誰が確認をするか、どのように避難の手
助けをするのかということなどを話しあっていただきたいと思いま
す。そして災害発生直後の対応を考えると、災害発生前、すなわち
普段から私たちがどのような備えをしなければならないかというと
ころまで考えることになると思います。


このような取組みをしておくことで、いろんな立場の人が災害につ

いての意識を高め、結果的に災害弱者の方々にとって、暮らしやす

い地域になることを期待しています。


どうぞ趣旨をご理解のうえ、ご協力をお願いいたします。質問があ

るかたはどうぞ。


明日朝のシナリオ。うまく行くかなぁ。

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