2015.07.31

HANS症候群

子宮頸がんワクチン接種後の副反応に関する講演会でフロアから

今日の毎日新聞も読んでみてください

と言われたので、検索してヒットしたのがこれ。

くらしナビ・医療・健康:子宮頸がんワクチン勧奨中止から2年 
横田俊平・前日本小児科学会長に聞く(2015年7月30日毎日
 

Q 患者の症状は?

 A 10人はいずれもワクチン接種を受けるまで精神・運動機能が正常でした。ところが接種後は姿勢を保てなくなり車椅子生活を余儀なくされた子や登校できなくなった子もいます。症状は多様ですが共通するのは▽全身の痛み▽だるさ▽起床時からの頭痛▽生理不順−−など。記憶の障害などが起きるケースもあります。私たちの研究チームは「ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)」という新しい病気と考えています。

HANS症候群については、横田先生は今年1月の日本医師会・
日本医学会の合同シンポジウムの場でも指定発言している。

指定発言「多発するHPVワクチン副反応例の臨床的解析」  横田俊平国際医療福祉大学熱海病院長/小児科教授は,HANS症候群を新たな病態として,「接種者を対象にした全国調査」「治験・研究センターの設置」「第三者による予防接種全般の副反応調査・解析機構の設置」を提案した.

主な症状としては

  • 運動系障害(歩行できない、バランスが取れない、けいれんなど)

  • 感覚系障害(手足が痛い、光がまぶしいなど)

  • 自律神経・内分泌系障害(日中眠い、過食、生理不順など)

  • 認知・情動系障害(無気力、顔が覚えられないなど)

とのこと。

昨日の講演会では症例報告のレベルではなく疫学的に証明できるか
どうかなどについて議論がありました

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2012.11.01

併用が認められていない発達障害の薬

日本脳炎ワクチン接種後に死亡した2事例について報道した記事
死亡2例、因果関係認めず=日本脳炎予防接種−厚労省小委(jiji)

専門家からは男児が発達障害で3種類の薬を服用し、
うち2種類が併用を認められていなかったことや
肝機能障害が見られたこと、注射自体が与えたショック
の影響が否定できないとの意見が出された。

という結論。

PMDAの日本脳炎ワクチンの添付文書pdfを見ても
ワクチンとの併用を禁止されている薬剤の記載はない。 ん?

記事をよく読むと、併用が認められていないのはワクチン
ではなく、薬同士のことであった。

厚労省のサイトはこちら
その中の資料に詳しく書いています(資料1-1PDF)。

  1. アリピプラゾール:副作用に心電図異常。本剤における治療中原因不明の突然死が報告されてい る。
  2. ピモジド製剤:SSRI との併用禁忌。本剤による治療中、原因不明の突然死が報告されている。 心電図異常に続く突然死も報告されているので、特に QT 部分の変化があれば中止すること。
  3. 塩酸セルトラリン(SSRI):オーラップ投与中の患者には、QT 延長を引き起こすことがあるの で、投与禁忌であり併用禁忌。

子どもの発達障害の薬物療法のことは詳しく勉強して
いませんでしたが、日本小児神経学会HPにあるように
多くの種類の薬剤を使って症状をコントロールしている
ようなので、併用禁忌についての情報も重要。

ということで

「ワクチンの危険性が高まったとはいえず、
ただちに接種を中止する必要はない」との判断を示した。

となりました。

議事録を見てみないとわからないけど、この小委員会は
子どもの死亡とワクチンの因果関係に焦点を絞った議論
だけをしている。(まあ、そういう役割だからね)

これらの事例から得た教訓を今後に生かせるような議論の
広がりも期待したいですね。

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2011.02.18

ランドセルとMRワクチン

今年はランドセルがいろいろ話題になっているから
2期の接種を呼びかけるには「旬」だと思いますが。

ランドセルに名前を 母子健康手帳にワクチンを
(国立感染症研究所麻しんのホームページより)

というわけで地元紙にアピール(予定)



3月1日から7日は、こども予防接種普及週間です。
ワクチンで予防できる病気はいろいろありますが、
新入学シーズンを控えたこの時期は、麻しんと風しんの
混合ワクチン(MRワクチン)の接種をお勧めします。

麻しんは別名「はしか」と呼ばれ、強い感染力を持ちます。
肺炎などの合併症で入院したり重症化することもあり、
今から約10年前に沖縄全体で大流行したときには
9名の幼い命が失われました。

その頃の県内の予防接種率は60%台で、そのため麻しんが
一気に流行し、それが長期化した結果、まだワクチンを接種す
ることができなかった0歳児が死亡するという悲しい経験をしました。

この教訓から、県内には「沖縄県はしかゼロプロジェクト委員会」が発足し、
1歳児の予防接種率向上や発生時のガイドラインを作って、
感染が広がらないための対策を練り続けています。

麻しんを予防するためには、ワクチンを2回接種すること
が必要です。平成18年以降は、1回目は1歳のうちに、
2回目は小学校に入学する前の1年間に接種するという
やり方になっています。

この期間であれば原則無料で接種ができますが、この期間を
過ぎての接種は自費(約1万円)になりますので、
この春に新1年生になるお子さんで、まだMRワクチンの
2回目を受けていない方は、3月31日までに医療機関で
接種するようにしましょう。

新入生へランドセルをプレゼントするのと同じように、
MRワクチンを打って、麻しんや風しんにかからないような
免疫をプレゼントすることも、健やかな成長のためには大切です。

また、国の麻しん排除計画のもとに平成20〜24年までの間は
MRワクチンの2回目を受けていない児童生徒のために、
中学校1年生(第3期)、高校3年生(第4期)に対しても
接種の機会が設けられています。これについても、公費が
認められるのは3月31日までですので、医療機関で接種を
受けるようにしましょう。

一方、風しんは、別名「3日はしか」とも呼ばれ、
発熱、発疹とリンパ節の腫れ等の症状が出ますが、
「はしか」に比べると症状は軽く、発病する期間も
短くすみます。

しかし、妊娠中の女性が風しんにかかると、赤ちゃんが
生まれつきの心臓病や難聴になってしまうことがあります
先天風しん症候群)。沖縄県では今から約45年前に
風しんが大流行して、400人以上の聴覚障害を持つ
赤ちゃんが生まれるという経験をしています。1978〜
1983年の6年間だけ存在した県立北城ろう学校は、
この子どもたちの教育のために設立されました。
風疹ワクチンも2回きちんと接種しておくことが大切です。


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2010.08.01

ホメオパシーと養護教諭(@沖縄)

助産師が、本来行われるべき投薬(ビタミンK)を行わずに、
自らが傾倒する代替療法(レメディ投与)を行ったために、
結果として患者が死亡したという事件の裁判が始まるようです。

最初の報道記事はこちら
「ビタミンK与えず乳児死亡」母親が助産師提訴

母親によると、助産師は最初の2回、ビタミンKを投与せずに
錠剤を与え、母親にこれを伝えていなかった。
3回目の時に「ビタミンKの代わりに(錠剤を)飲ませる」
と説明したという。

昨日の読売新聞に解説記事が出ているようです。
よみドクター
[解説]「ビタミンK与えず乳児死亡」提訴

助産師の一部が代替医療、命への責任再認識を

  • 来月始まる裁判は、助産師の行った代替医療が注目点
  • 死亡乳児への療法は、効果が疑問視されている
  • 助産師は、医療従事者の基本に立ち返る必要がある

ホメオパシーという団体名も出ているので、気になったのが
この記事

沖縄県では養護教諭研究会員がホメオパシー的アプローチを
勉強して、

予防接種に含まれる水銀、アルミニウム、歯科治療で使用されるフッ素が人間に沈積し、体を毒するだけでなく性格まで変えてしまうことを知り、本当に驚きました。社会は、予防接種や水道水にフッ素を入れることを推奨していますが、この動きを阻止しなくてはいけないと思いました。

などの感想を持って、学校現場に戻っている人もいます。

個人的にどういう代替療法に興味を持つかは自由なので
それを妨げる事はできませんが、それはあくまでも個人の
関心の範囲。

今回の助産師事件のように、資格を利用して
本来の専門職として行うべきことをせずに
(あるいは意図的に医療から遠ざけて)、
代替療法の錠剤を処方したり啓発したりするのは
反則だと思います。

なぜなら専門職という資格は、学校の教科書を勉強して、
先生たちからも習って、試験にパスして得たもので、
それによって就職したり人の信用を得たりしているんだから。
その資格に代替療法は含まれてないでしょ。

どうしても代替療法をやりたいんだったら、資格によって
得られた仕事とは関係ないところで、個人として、堂々と
看板を掲げてそれだけやればいいと思う。

まさか、保健だよりに「予防接種は毒」とか「そのせいで
発達障害が増えている」とか書いたり、保健室で子どもに
レメディ出したりする先生はいないと信じてるけど。

生徒や親御さんに近い位置で仕事する立場なので
ちょっとシワしてます。

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2010.01.31

資料づくり(サンデーマック)

本日は、予防接種に関する最近の動向をお知らせします。
その項目としては、

  • 日本脳炎のワクチン接種勧奨再開への向けた動き
  • 新型インフルエンザの発生動向とワクチン接種の状況
  • 麻しん風しん(MR)ワクチンの接種状況&インターハイ(美ら島総体2010)に向けた前倒し

です。

このうち日本脳炎ワクチンについては、

感染を防ぐにはワクチンの接種が有効とされていますが、
6年前に接種を受けた中学生に副作用が出て、
重い障害が残ったことから、その翌年から定期的な
ワクチンの接種が事実上、中断されていました。(NHK)

平成17年からの接種数は落ち込み、ワクチン接種を受けてない
子どもが日本脳炎を発症する例(熊本)
報告されていました。

今回、国の厚生科学審議会の小委員会で接種勧奨を再開することは
決まったが、誰を対象に接種を行うかの具体的な結論は先送りと
なったらしい(ロハスメディカルに詳報

1期の免疫を付け損なった児童の誰にどういう順番で接種するかも課題になっている。

新型インフルエンザの発生動向については、
第3週目の定点あたり報告数は、沖縄県はかなり減少しましたが
まだ警報は発令中です(24週連続!)。
全国的では下げ止まりなのか、前週より増加するところが
増えているようです(インフルエンザ流行レベルマップ

県内ではこれまでA人の患者が発生したと想定され、
そのうちB人が入院。C人が重症ケアとなりました。
(A,B,Cの数は当日示します)

ワクチン接種については、現時点でもこれまでに配布された
国内産ワクチンが医療機関や卸売販売業者に残っている状況です。

また輸入ワクチンは今月「承認」される見こみですが、
全国的にも3カ所の医療機関から希望が出されているだけ
なっています。

麻しん風しん接種に関しては、
那覇市が美ら島総体に向けて、接種前倒しを決定しました
沖縄タイムスニュース

7月開幕の「美ら島沖縄総体」で、6競技7種目の会場となる那覇市は来月1日から、はしか感染の予防接種を従来の高校3年生から高校1年生と中学3年生に前倒しする。対象は7344人。大会成功に向けて接種率向上を図る。

…県はしかゼロプロジェクト委員会(知念正雄委員長)が各市町村に要請していた。

接種は3月31日まで。医療機関の個別接種か3月の毎週日曜日に那覇市立病院である集団接種かを選べる。無料。原則は保護者同伴。母子手帳持参でも可。従来の接種時期を迎える高校3年生、中学1年生も同様の要領で受けられる。

ちなみにインターハイで沖縄を訪れる人数(見込み)は

  • 選手・監督  : 約 34,000人
  • 競技役員・補助員  : 約 25,000人
  • 応援者(延べ数)  : 約540,000人

となっています(総体HPより)


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2009.09.30

オシラセすれどもオススメせず

新型インフルエンザのワクチン接種に向けたニュースが増えています。

今回のワクチンは予防接種法には基づかない国主体の接種事業。
なので、予防接種でよく目にする「勧奨」という文字は、なかなか
見つけられない。その代わり、みんなで事業の「周知」は図る。

あくまでも被接種者またはその保護者の自発的な意思に基づく
接種となります。

接種目的は、感染予防ではなく個人の重症化防止(+そのための
医療体制の確保)。なので、これを打てばかからないというのは誤解。
これを打てば軽く済むという程度の認識で。

国が国内外のメーカーからワクチンを直接買い上げて、国と直接
契約をした医療機関で接種。県はその流通調整をして、市町村も
医療機関や住民への周知でお手伝いするという話だったはずだが
ここへ来て、接種費用負担のニュース。

低所得者ワクチン接種費用軽減へ 国が600億円負担、厚労省(47news

新型インフルエンザ用ワクチン接種について、
生活保護世帯と市町村民税の非課税世帯を対象に、
接種費用を軽減する方向で厚生労働省が検討している
ことが29日、分かった。国が約600億円を負担する。
生活保護世帯の無料化など具体的な軽減策は
市町村ごとに決めるという。

「新型」接種費用、低所得者に国が600億円負担読売では
同省は、生活保護世帯や市町村民税の非課税世帯に対する
無料化を含めた軽減策を、自治体ごとに策定してもらう。
軽減に必要な費用は約1200億円で、国が半額の
約600億円を負担する。
残りも、国は地方交付税措置で補充する方針。

すかさず反応する全国知事会(聞いてないけど)
ワクチン接種費用、低所得者向けは国で全額負担を 知事会(日経
事務負担や財政負担が生じる制度を定める際には地方自治体と十分に協議することも求めた
19年の肝炎治療費、20年のタミフル追加備蓄騒動を想い出す。
今後は10月1日に政府の新型インフルエンザ対策本部会議で決定して
翌日自治体には内容が知らされることになる予定。

気になったコメント
季節性インフルエンザの副作用に関する記事(毎日

08年度に使われた季節性インフルエンザワクチンの副作用報告が、
死亡2例を含め121例あったと発表した。
推計約4900万人が接種し、副作用が起きる率は100万人に約2.5人。

ギランバレーも3例いたらしい

厚労省は

「新型インフルエンザの国産ワクチンも危険はほぼ同じ」
と説明している(毎日.jp記事より

ところで(夜中に更新すると記事がダラダラ長くなるのをお許しください)
これからきっと新型インフルエンザが本格流行を迎えますが、
同時にワクチン接種のために健康な幼児や親なども医療機関を
受診します。例年の2倍のインフル患者+受託接種業務で
パンクしないか(そして感染が広がらないか)心配じゃないすか。

患者を分散させる必要がある医療体制とワクチン接種事業が
連携して検討されることが必要でしょう。

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2009.02.15

はしかの集団(的な場を利用した)接種@うるま市

昨日のNHK沖縄ニュースより。
ニュース中の「集団接種」=「集団的な場を利用した接種」のこと(同じ?)

はしかの感染や流行を防ごうと、予防接種率が低迷している
うるま市で14日中学1年生と高校3年生を対象に集団での
無料予防接種が行われました。

うるま市では、去年12月末現在で、
はしかの予防接種を受けたのが中学1年生で64%、
高校3年生で49点2%と低迷しています。

このためうるま市は、予防接種の受ける人を増やそうと14日、
健康福祉センターで集団での無料予防接種を行い、市内の
中学1年生と高校3年生あわせて、およそ190人が
予防接種を受けました。

去年、県内で41人がはしかに感染したほか、
ことしも今月に入り、宮古島市で初めての
はしかの患者が確認されています。

このため、沖縄県は各市町村での集団接種をすすめています。

予防接種を行った知念正雄医師は、(ちねん・まさお)
「はしかの感染を予防するため友達どうし誘い合って集団接種に
くるなどして対象者みんなが予防接種を受けて欲しい」
と話していました。

県内では宮古島市、石垣市、に次いで3市目か。
定期接種は個別で診療所で行うということが原則だが
麻しんに関する特定感染症予防指針
また、定期の予防接種は、原則、診療所等で個別に行うもの
とするが、国が、応急治療措置、救急搬送措置等について
安全面で遵守すべき事項を別途定め、学校医等と連携をとる
ことにより、中学校及び高等学校等で定期の予防接種を
実施することも可能である

とあるように集団的に学校で行うことも可能。

茨城県内ではこれを最初っから取り入れている(すごいね)

市町村にとってみれば年度途中で急きょ接種方式を変更する
ことは、委託契約や会場運営など「とんでもない」レベルの
話であったかもしれない(だったら最初から集団的な場を
活用して接種しなさいと書いて欲しかったという声もある)

だからうるま市職員や接種に協力した医師会など関係者は
相当骨を折ったはず。でもこれで追加接種せずに、
感受性者として中学高校インターハイ等に参加する生徒が減った
のだから、功績は大きいと思います。

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2009.02.08

MR最後の追い込みを

麻しんワクチン接種率が3期4期で伸び悩み。
一部の集団の場を利用した個別接種を取り入れた
自治体をのぞいて、なかなか目標の95%に近づかない。

今年度は残り2ヶ月を切って、まさにラストスパート。
いや、ラストスパートというのは先頭集団が後続を引き離す
というイメージがあるので、競馬的にはミスターシービー
並みの最後の追い込みが必要。

啓発用のファイル作ってみましたので、
ご自由に。(パワーポイントとPDF)
「mrorikou.ppt」をダウンロード
「mrorikou.pdf」をダウンロード

三期(中1)は親に連れられて、四期は自分で必要性を感じて
接種するというパターンが多い。学校での積極的に勧奨して
スタートダッシュを期待した保健関係者も多かったが、やはり
馬場は重かった(不良馬場

MRに関するCBニュース(おー、これぞミスターシービー)
はしかワクチンの接種徹底で文科省に協力要請-厚労省
(いつもタイムリーなニュース提供に感謝)

今年度から5年間に限り、はしかワクチンの2回目定期接種の対象になった
中学1年生と高校3年生の接種率が低迷しているのを受け、
厚生労働省は2月4日付で、文部科学省学校健康教育課などに対し、
年度内接種を勧奨するよう協力を求める通知を出した。

通知では、都道府県教育委員会を通じて未接種者に働き掛けるとともに、
高3生については、大学などが入学手続きの際に接種を勧めるよう要請。
このほか、学校から都道府県麻しん対策会議への接種状況の報告も求めている。

馬場のせいにするのではなく、最後の追い込みを!(自分にムチ)

Mrbrother_2

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2008.07.27

水たまり+10円玉→日脳対策

日本脳炎が気になる季節がやってきた。(注意報に関するニュース)
厚生労働省からは今年も防蚊対策についてのポスターが出された。
PDFで直接リンクしています)(印象深いデザインです)

夏です。蚊の多い季節がやってきました。
日本脳炎ウイルスはブタの体内で増殖し
蚊(コガタアカイエカ)を媒介して人に感染します。

例年、日本脳炎ウイルスを保有するブタが
西日本を中心に確認されていますので
特に西日本地域(中国、四国、九州等)でブタの多い場所や
(コガタアカイエカの発生する)水田、沼地の周辺の屋外では
蚊に刺されないよう注意しましょう。

夕方から夜にかけて、蚊の活動が活発になります。
お子さんが蚊に刺されないよう注意しましょう。

日本脳炎のワクチンは副作用が問題になった2005年以降
現在では生産が中止されており、残り170万本となってて
今年度100万本、次年度70万本で枯渇するとのこと。(日経

2005年以前は毎年400万~500万本接種していた(産経記事

副作用の少ないといわれる新製法のワクチンが供給されるのが
次年度以降らしいが、できるだけスムーズに新ワクチンに移行
できるかどうかがカギ。さらに空白世代に対する追加接種や
地域によって優先順位をつけることを理解してもらう作業も必要
(最初はワクチンが不足するため)

気になる記事としては、時事ドットコムに載っている

厚労省は、ウイルスを持つ豚が多い中・四国や九州など
感染リスクが高い地域に住み、1度も接種を受けていない
3~6歳児は接種を検討するよう呼び掛けた

とあるが厚労省がそこまで踏み込んで発言したのかなぁと。
感染研の専門家の立場ならわかるけど。

ちなみにポスターは

日本脳炎ワクチンの接種についてはお住まいの市町村にご相談ください。
とある。

と、いつも日本脳炎の話題になると運天港みたいな(運を天に任せる)
不安でモヤモヤした記事(そういう気分)になることを反省して
防蚊対策について検索してみた。

  • 夏休みの宿題実験にもなりそうなブログの記事を発見(はっしんの実験さま)
  • 東京新聞にも「蚊の発生源を絶つ・10円玉の活用」
    蚊が卵を産むのは 代表的な場所が雨水ますや廃タイヤが積まれたところ、そしてお墓。 見落としがちなのが、昨今ウッドデッキのある家も増えるが、その下に バケツなどが置いてある場合や、植木の鉢受け。
    ガーデニングなどで、水をためておく必要がある場合は、十円玉など 銅を入れておこう。蚊の発生を防ぐことが日本銅センター(東京)の調査で 明らかになっている。理由は解明されていないが、ボウフラを飼った実験では、 ガラス製容器で八割が羽化したのに対し、銅製では全滅した。
    情報源の日本銅センターHPにも関連する内容をいくつか見ることができます。

どうでしょう(これは余計)

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2008.07.10

超台帳主義

国立感染症研究所のIASRに掲載された
<速報>福井県の高いMR第2期接種率はどのようにして達成されたか?

これは面白い。

予防接種台帳を徹底管理して、接種率をモニターしていくということ このようなシステムを県全体で確立しているのは福井県だけのようであるが、 このシステムはなにも特別なものではない。定期の予防接種実施要領に 明記された予防接種台帳の整備と管理をコンピュータ等で地道に正確に やっているだけである。

当たり前のことをやっているだけと紹介しているが、
それをきちんと対策に生かしている。
同論文の図を見ると(転載して皆さんに紹介させていただきます)
Pf34151





さまざまな勧奨チラシ、教育活動、マスコミを使った広報活動などは
大切なものであり、一定の効果がある。しかし、このような不特定多数に
向けた勧奨の効果には限界があり、さらに高い接種率を目指すには
「のんびり」組や「うっかり」組に対する個別勧奨が不可欠であることがわかる

このシステム
ではたとえばB市の3歳児でMR第1期をまだ受けていない人は何人いるか、それはどこの誰か、ということが随時わかるということであり、未接種者に対して郵送や電話などで個別勧奨することが可能

となる。もっと台帳を上手に活用しなくちゃとたくさん教えられました。

悩ましい予防接種率の算定の仕方も台帳を活用する方向に転換。

Mr_rate






課題は「どこの市町村でも簡単に出せる(持続可能)」ということ。
大雑把に言えば縦の矢印で
分母=2年前の出生数
分子=1年間の接種数
でもよいんだけど、台帳を標準的に使えることもねらって横矢印でいこう

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