2014.02.04

スマートウェルネスシティって何?

前々から職場で話題になっていた
SWCスマートウェルネスシティ(ホームページはこちら

首長研究会が沖縄で行われるという情報を得て
無理を言って参加してきました(一部ですが)
そのメモ


基調講演(筑波大学院 人間総合科学研究科 久野譜也教授)
「人口減・高齢社会の処方箋としてのSmart Wellness City」

  • これまでの健康政策が機能していなかったのは、規模が小さかったため
  • 例:人口41万人で運動教室に通い続けるのは300人程度。年間延べ1200-1400人程度→これで効果を出すのは困難だが、全国的にはこの程度。
  • 見附市は人口4万人で1400人が参加し、延べ43000人程度の規模で実施している(参加者の目標は2000人)
  • これだけ参加して「体力年齢」が若返ると、一人当たりの年間医療費も10万円下がる。
  • 高齢者が自宅から通える距離(10分500m)に拠点を多く作った
  • 科学的根拠というのは、同じプログラムを実施して「再現性」があるということ
  • 運動教室への参加意思の有無で2群に分けると、意思有りの群は無し群に比べて、すでに運動に取り組んでいたり、健康観が高い人が多い
  • 手上げ方式で教室を開催すると、すでに関心の高い人しか集まってこない
  • 7:3の法則(生活習慣病を予防できる運動レベルに達しているのが30%で、そうでない無関心層が70%)
  • 無関心層のうち、今後、運動する意思がないのが70%→全体の約50%がこの群
  • この50%は健康に関する情報を自ら取りに行ってないという特徴がある。
  • すなわち、「わかっているのに(運動が)できない」のではなく、「知らないからできない」と考えるべき
  • これまで行政から情報を提供する手段は何か?①広報紙②健康講演会③ホームページ…無関心層には情報が届いていないという認識が必要
  • もう1点は、無関心層が無関心のまま健康になれないかという視点
  • 例えば、車への依存度は、ヒトを糖尿病に近づける(社会環境因子が影響)
  • 沖縄県出身の学生の卒論で「自動車利用時間が長いほど肥満の発生に影響を及ぼす」という結果が示された
  • 現在の地方都市に良く見られる中心市街地シャッター街化現象も、経済政策から解決するだけではなく、健康政策の一環として総合的に検討すべき
  • ソーシャルキャピタルの概念とは、地域の人々のさりげない接触の総和(人と人とのつながりとか結とか)が健康に影響する
  • 街なかで、偶然知人と出会ってあいさつや会話をすることの積み重ねがソーシャルキャピタルの醸成につながる
  • 車社会では、このような偶然の出会いも期待できない!
  • だから歩いて暮らせる街づくりは、健康面だけでなくソーシャルキャピタルの面からも重要な施策である
  • ただし、自治体の規模(コンパクトかどうか)、公共交通網が整備されているかどうかがカギを握る
  • ドイツのフライブルグ市は40年前から中心市街地に車の乗り入れを止めLRTなどの公共交通機関に切り替えてきた
  • その結果、市街地には歩く市民が増え、商店街の売り上げも伸び、医療費も低い方のグループになった
  • これらは、首長の判断と自治体職員のイノベーション力(質問力、人脈力、観察力、実験力、関連づける力)を身につけることが必要
  • ある自治体では、中心市街地の道路を2車線から1車線に減少させる際に、担当職員(土木)が通りいっぺんの説明をしたら、商店街に猛反対された。
  • その後丁寧にワークショップを重ねた結果、現在は2店舗のみが反対するだけ
  • このまま行くと人口減少社会になるが、現在のように郊外型店舗が多い状況で人口が減ると、2040年には街が「スカスカ」状態になる。しかもそこに住むのは、車の運転ができない75歳以上の人口が増える。スーパーもコンビニも経営成り立たなくなる。
  • だから今のうちに歩いて生活できるように、街をコンパクトにしておく必要がある
  • また、どんなに立派な歩道(インフラ)を整備しても、それだけでは住民が歩くというわけでもない。あくまでもインフラの整備は必要条件。
  • これにソーシャルキャピタルとか住民のヘルスリテラシーという十分条件を整備して、住民は歩き出す。
  • 市民が便利さだけを追求しすぎない生活に変えること。それをサポートするために、社会参加(外出)できる場をつくり、賑わいづくり、快適な歩行空間整備、車依存から脱却するために公共交通の整備、街を歩いて生活できる規模にコンパクトにすること等が重要



車社会が(都会における)ソーシャルキャピタルを阻害するとか
シャッター通り対策に健康づくりの視点をミックスさせるとか
車中心のままだと2040年には街が「スカスカ」状態になるとか
便利さばかり追求することは健康によくないなど
参考になることが多くありました。

沖縄県からは南城市が加入していますが、会場には何人かの
首長さんも参加していました。

実際に施策化するには、自治体の規模によってバリエーション
が必要なのと、離島だったらどうなんだろうとか、いろいろ
考えながら聞いておりました。

ただ、会長をつとめる見附市長のお話で紹介された
首長、役所、議会、住民でじっくり話し合って
健康な(いや「健幸な」か)街づくりを進めて行く
姿勢が重要であると感じました。

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2013.12.06

生活習慣ビラ

ビラといっても、おしゃれなvillaのことではなく、
沖縄の言葉では「坂」を表します。

一躍有名になったのが先日走った尚巴志ハーフマラソンの
新里坂(しんざとビラ)←コースガイドはこちら

5km地点。距離1.2km、150mの高低差の新里坂は
多くのランナーを苦しめる「尚巴志ハーフマラソン」
最大の難所でもあり、人気のゆえん。

さて、

生活習慣ビラっていうのは、ヘルスプロモーション関連の
ポンチ絵でよく用いられる坂道の絵。予防のためには
正しい知識と技術を教え込んで好ましい習慣を身につける


Villa1_2

しかし、個人の努力だけではそれが継続できない
(特に沖縄は坂道の勾配が急なんだはず)
結果、

Villa2

そこで、

  • 坂道を押す力をアップさせるために個人をサポートする地域や職域のネットワークを充実させ
  • 坂道の傾斜そのものを低くするように環境整備を行う

Villa3


絵がごちゃごちゃしてきたけど、みんなが関わらないと
いけないということで説明しよう^^
このしくみを作ることで

Villa4


ということが期待されます。
長くかかるけど、長い間この体制を維持できるかがカギ。
例えば

  • わかりやすい(取組みやすい)タマ=行動指針
  • 後ろで押す人=職域も地域も含めた運動体(例:県民会議)
  • 傾斜を緩やかに=各部局で行う健康に資する政策


Villa5

絵に描いた坂(ビラ)にならないように

実際に動かすしくみを考えましょう。

参考サイト
ヘルスプロモーションについて(順天堂大学島内先生)

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2013.01.17

ヘルシーおにぎりプロモーション

略して、おにプロ


1月17日はおむすびの日。でも今日の沖縄タイムスコラム欄には
おにぎりの話題が載っていたので
おにぎりの日は6月18日らしいが)
八重山におけるヘルシーおにぎりプロモーションについて紹介。

長年続けている高校生のためのヘルシーメニューコンテスト
八重山では「朝食食べない学生を減らす」ことをターゲットに
しています。

  • 夏休み前に学校と調整(できれば夏休みの宿題にしてね)
  • 休みが明けたら正式に募集
  • 優秀作品を商品化することをコンビニと調整
  • 管内の食に関する団体に書類審査を依頼
  • 2次審査は試食もかねて、マスコミにも公開
  • 優秀作品の商品化について生徒、業者と複数回調整
  • 商品発売についてマスコミ発表(事前に撮影)
  • 販売促進のためのラジオCM放映及び番組出演
  • 職員や知り合いに口コミ攻撃

などという流れになっています。

今年は1月後半が発売日。
八重山管内のココストア全18店で売り出されます。

そのラジオCMのシナリオ。登場人物は於茂登カメと
その孫のけんぞう君


オモト家の健康劇場⑤ 高校生のアイデアおにぎり編
音楽♪(ビギンの国道508号線

けんぞう「(慌て気味に)ばあちゃん。おはよう。今日は時間ないから朝ごはん
食べないで行くよ!」

カメ「(きっぱり)まちなさい、ケンゾー。時間ないんだったら、これ持って行
きなさい。うり。」
          (商品名はゆっくりと)
けんぞう「これなに?「栄養たっぷり!ヘルシーおにぎり」って書いてるね」

カメ「高校生のアイデアおにぎりコンテストで最優秀に選ばれた作品なんだっ
て。コンビニで売ってたよ。」

けんぞう「石垣の高校生が考えたおにぎりがどうしてコンビニで売ってるの?」

カメ「朝ごはん抜きの学生が増えてるから、どうにかしようって皆で考えたん
だって。朝ごはん食べないと集中できないし元気も出ないでしょ。」

けんぞう「(508号線の替え歌)♪朝ごはん抜きはカラダにダメサイガ!」

カメ「何の歌ねぇ?ばあちゃんだったら『朝食食べない超ショック』っていうけ
どね。」

けんぞう「(あきれて)ははは。ところでアイデアおにぎりって他にもあるの?」

カメ「えっとね~、めんたいバターおにぎり、ぐっるくんおにぎり、それとう
め~ぶたっていうのがあるみたいよ。いろいろあって何を食べるか迷うね、けん
ぞう」

けんぞう「みんなおいしそうだね。また買ってきてね。じゃ、行ってきます」


~ナレーション(ここはまじめに)~
朝食食べない超ショックな学生が増えています。
八重山保健所ではそういう学生を減らす目的で
高校生を対象にヘルシーメニューコンテストを
実施しました。アイデアおにぎり部門で入賞した
4作品を、1月25日より石垣市内のココストア
全店で販売することになりました。
皆さんもこの機会に朝ごはんの大切さについて考えてみませんか。


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2013.01.07

コンドームの達人八重山初上陸!(告知)

地元新聞紙に投稿した講演会の告知文(リンク付き)です。


性の健康に関する講演会のお知らせ
~豊かに生きるために性と生を考える~


NPO法人Love Peer Priceやいまと、沖縄県八重山福祉保健所は
来る1月9日(水)午後6時から石垣市健康福祉センター1階
集団検診ホールにおいて、性の健康に関する講演会を開催します。

講師は(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究
センター長の岩室紳也先生です。
今回の講演会は、

「思春期を迎えている方から大人の方までを対象に、
自分と他者のセクシャルヘルスを考え、その中から
自らの人生や他人との関係性を考えるとともに、
HIV/AIDS等の性感染症や、性暴力など社会の様々な
(性に関する)問題
を考えるきっかけ作りとすること」

を目的としています。 

普段忙しい毎日を送っているなかで、なかなか性に関する
健康問題を考えることは少ないかと思いますが、例えば、

  • 自分の性徴(性ホルモンによる心身の変化)に悩んだり、
  • つき合ってる彼女が妊娠した(かもしれない)と心配したり、
  • デートで彼氏に性的な関係を強要されたりするなど、

性に関するトラブルは日常のあちこちに転がっているのも事実です。

このような問題が起こった場合、どう対処(指導)したら
いいのでしょうか。講師の岩室先生は、

「思春期という貴重な時期に、
自分の心と体の成長ときちんと向き合うことで、
人として大切なものは何か、
どうして友達や恋人を求めてしまうのか、
そして愛とは何なのかを、一度真剣に考えてもらうチャンスにして欲しい」

と述べています(紳也’s HomePageより)。

岩室先生は、Youtubeに投稿した「コンドームの正しい着け方」
160万アクセスを超え、
昨年7月にはNHK Eテレ
「オトナへのトビラ:ココだけの“性”のはなし」では、
よゐこ有吉弘行を相手に避妊について解説するなど、
メディアに多数出演するかたわら、全国各地の高校などで
年間200回以上の性教育の講演もこなしている泌尿器科のドクターです。

八重山地域での講演は今回が初めてとなります。
この機会に市民の皆様には是非お話を聞いていただき、
性と生について考える機会として欲しいと思います。



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2011.07.07

指標仕分け

21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)

見直しの時期を控え、今年から来年にかけては
この計画はどのくらい進んでいるんだろうか
という議論と、(○○な)国から調査モノが増えそうな予感がします。

健康日本21は、「指標を選定し目標値を設定した計画」として
国でも県でも市町村でも関係機関でも策定されてきました。

指標があるなら、それを調べれば評価できるんじゃないの?

そう考えるのが普通ですが、なかなか一筋縄ではいかない
ところもあるようです。

策定時には「これは大事よね」と盛り上がって選ばれた指標たちも
担当者やメンバーが入れ替わった今となっては

  • 何であなたが選ばれたの?
  • どこを調べればこの指標が得られるの?
  • もっと大事な指標が落ちてるんじゃないの?

というように、指標そのものの見直し作業が必要になってきます。

だから見直し作業の第一歩は指標に関する情報収集から
(これが結構時間かかるかも)となるでしょう。

流れはこんな感じ(中間評価的な見直しプランの場合)

  1. 指標に関する情報収集
  2. 指標の整理(仕分け)
  3. 課題の検討
  4. 項目の追加・削除
  5. 目標の再設定
  6. 必要な取り組みと役割分担の確認
  7. 委員会で承認
  8. 市民、関係機関へ周知

2の指標仕分けについては、各指標について

  1. 良くなっている
  2. 悪くなっている又は変わらない
  3. 評価が困難である
  4. 調査未実施

と整理する。AとBについては
  • 改善して目標値に達した
  • 改善したが目標値には達していない
  • 変わらない
  • 悪くなってる

と仕分けする方法のようです。(参照=健康日本21評価作業チームの資料)

でもこういう指標を扱う作業とは別に

あの時作った計画が推進されてる!

と実感できる感覚も大切。全国でどのくらいあるんだろう?

(おまけ)計画が推進されてる!というイメージとは

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2011.06.19

1年で5キロ太る島

男女とも日本一肥満比率が高い沖縄県

(個人的にはBMI25を肥満と定義するのは厳しすぎると思うが...)

石垣島に移住して来て、1年で5キロ太ったという人がいました。
特に健康や肥満を意識せずに「普通に」暮らしていたら
あっという間に太ってしまったとのこと。

地元の人でも、学生時代はやせていたのに、二十歳をこえた
あたりからブクブク太りだす人もよく見ます。

これを個人の生活習慣に原因があるとして、「あなたのような
生活を続けていると将来医療費がこんなにかかるのよ!」と
個別に保健指導しても、なかなか効果があがりません。むしろ

どうして太ったと思いますか?

とリサーチして、集団に分布する肥満のリスクを探るべきでしょう。

たとえば

  • 車にばかり乗って、歩かなくなった
  • 運動しようにも、暑くて外に出られない(影が少ない)
  • 運動したとしても、終わったら飲みに行く
  • 日常的に居酒屋に行く回数が増えた
  • しかも、遅い時間まで飲むようになった
  • 気軽に外食やファーストフードを利用するようになった
  • ボリュームのある弁当を食べている
  • 暑いからおやつはアイス
  • 冷蔵庫にはいつも清涼飲料水
  • 魚よりは肉料理が多くなった
  • 野菜はチャンプルーでとることが多い
  • 煮物や焼き物を食べなくなった
  • 行事のたびに親戚まわりで腹一杯ごちそうを食べている
などなど

特に意識することなく毎日を過ごせば、
そりゃ1年で5キロくらい簡単に太るよね。

もちろん上記のような生活環境でも、太らないことに意識すれば
健康的に生活することも可能です(そういう人もたくさんいます)

まずはしつこいほどの情報提供、そして環境を変えるための
関係者との調整をしつこく続けることでしょうか。

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2007.03.16

予防可能だった人工透析患者の話

も、聞けるんでしょうか?
講演のタイトルは「プライマリーから腎不全予防まで、一開業医の取り組み」
「2007march.pdf」をダウンロード
Ikiiki2006








セミナーを開催します。


平成18年度も慌しく過ぎ去ろうとしている今日この頃、会員の皆様におかれましては、それぞれのお立場で公衆衛生の向上に尽力されていることとお喜び申し上げます。そんな忙しい年度末ではありますが、ヘルスプロモーション九州ネットワーク沖縄県支部の平成18年度総会&研修会を下記のように開催しますので、お知らせいたします。 今回は「プライマリーから腎不全予防まで、一開業医の取り組み」というタイトルで、首里城下町クリニック院長の田名毅先生をお招きして講演を行います。田名先生は人工透析や高血圧、糖尿病に対する治療を行いながら、住民対象の無料講演会の開催、院内に「働く人健康支援室」を設置するなど、地域に根ざした活動を精力的に展開しています。また、生活習慣病予防を目的に昨年立ち上がった沖縄メタボリックワーキング(OMW)の世話人でもあります。講演で医療現場から地域へのメッセージをいただき、その後皆様と議論していきたいと思います。お誘い合わせのうえ、ご参加下さいますようお願い申し上げます。


  • 日時:平成19年3月25日(日曜日)
  • 午後2時(総会)
  • 午後2時半~研修会、ディスカッション

  • 場所:中央保健所3階会議室(那覇市与儀)


これからの地域医療はこうでなくっちゃという取り組みのお話が聞けると思います。 会員にはメーリングリストでも連絡。 会員以外の方もお気軽にいらっしゃいませ(有料ですが)。

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2006.03.28

セーフティ(安全の)プロモーション(推進)

アイススケート場でケガをして病院に運び込まれてくる人に対して
整形外科のドクターは「はやりやまい」と表現していた。

確かに荒川五輪以後、ここ南国沖縄でもアイススケート場は賑わっている。
(沖縄タイムスの1ヶ月前の記事ですが...)

今季の週末は平年より約五割増。多い日で約千二百人以上が利用し、
小学生の家族連れが多いという

ただ街で見かける外国人親子のローラーブレード姿と違って、日本では
(いや、もしかして沖縄だけ?)ほぼ無防備で滑ることが多いため、
転倒した際には直接硬い氷に叩きつけられることになってしまう(アガガガガ)

保健所の仕事はヘルス(健康の)プロモーション(推進)
主力となる武器は、個人への健康教育と環境整備
今日のテーマはセーフティ(安全の)プロモーション(推進)
主力武器は、やはり個人への健康教育(啓発)と環境整備(規制を含む)

例えばアイススケート場では

プロテクターをしないと転んだときに大ケガするよ!

という啓発の貼り紙でもして、かつ施設としても一定の防具着用を義務付ける
という規制をすれば、こういう類の事故は防げるだろう。

例えばこれから歓送迎会で賑わう居酒屋では

毎年必ず一気飲みで病院送りになる若者がいる!

という啓発の貼り紙を行い、「当店では一気飲み禁止です」ということを
店主が決める(するじなぁみたいに)とかすれば、急性アル中も予防できる(はず)。
酔って冷静な判断ができなくなっている人を説得するほど困難なものはないが、
黙して座視するよりは意見を言うべきだろう。

もちろん、バイクのヘルメットとか、自動車のシートベルトとか、安全が脅かされる
ことが明らかな場合は「違法行為」として法的が規制が必要。
でも、世の中には法律で決まっていないけれども、結構危険な行為は多い。

安全の基本として

  • ニアミスデータを蓄積するしくみを作る
  • その際には個人のエラーをシステムのエラーに転換して対策を講ずる
  • だからしくみを考える人たちがそのデータから改善策を検討する
  • なぜなら最も注意深い人のためのシステムは、そうでない多くの人には無意味
  • フールプルーフ(人間は過ちを犯しやすい存在という認識でシステムを設計する)
  • フェイルセーフ(誰かが過ちを犯したとしてもそれを二重、三重にカバーするしくみ)

医療安全も同じ理屈ですよね。だからスケート場でもやりましょう。

ヘルスの概念とセーフティは重なるが、いずれにしても専門家だけではなく
いろんな分野の人といっしょに議論して進めるものです。

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2006.01.20

老健と栄養士

講演レジュメ(本日しめきり)。本番は1週間後。
1週間前だと当然のことながら発表原稿はできていない。骨だけ。


  1. 老人保健事業はどこへ行く?
    • 経緯・年表
    • 果たしてきた役割
    • 課題(いらっしゃいませ老健食堂へ)
    • 介護予防事業との関係
    • 当面の見通し


  2. 生活習慣病対策の話題
    • 健康フロンティア戦略
    • メタボリックシンドローム&メタボリックドミノ
    • ポピュレーションアプローチ&ハイリスクアプローチ
    • 健康おきなわ2010の中間評価
    • 県民
      は太りつつあるのか?やせつつあるのか?



  3. これからの栄養士の「出番」
    • 総合調整機能が強化される県では…
    • 医療費適正化が命題となる市町村では…
    • 生活習慣病対策として
    • 老年症候群対策として
    • 保健指導を担うことになる民間では…
    • どこにいても変わらぬ視点で


最後はヘルスプロモーションの視点を忘れずにというところに落ち着くか?
県民は太りつつあるのか...についてはデータを収集しているところです(後日詳述)


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2005.12.13

溺れかける母親とそれに気づかない監視員

ある子育て系NPOを取材して教えてもらったたとえ話。

配役

  • 私たち=NPO
  • 溺れる人=子育て中の親子
  • 監視員=行政

溺れるお母さんとビーチの監視員の話

  • 私たちはビーチに泳ぎに来た
  • そこにはちゃんと監視員もいるビーチ
  • 泳いで遊ぼうと思ったら海で溺れかけている人が結構いる
  • 目の前にいるので助けてあげないといけない
  • 多くの人を助けるためには救助ボートを出さないと間に合わない
  • 大きなボートは監視員が持っている
  • 監視員にお願いした「ボート貸して下さい」
  • 監視員のところからはおぼれかけている人が見えない
  • だから貸してもらえない
  • 事情を話してみた
  • 聞いてもらえない→訴え続けた
  • でも聞いてもらえない
  • しょうがないので自分たちで助けることにした
  • 自分たちが感じている危機感が監視員には伝わらない
  • 本来はちゃんと船を出して監視員がやるべき仕事です

声(ニーズ)を形(施策)に結びつけるためには、「私たち」だけでも「監視員」だけでも無理
おたがいの役割を確認しつつ、責任をきちんと果たすことが協働の第一歩


これに続編を書くとすればこんな感じか。

遅れてきた船

  • 監視員は重い腰を上げて船を出すことにした(条件付きで)
  • 大型船が来て「助けて!」と声をあげている人を救い出した
  • 助けを申し出る人が減ってきたので船は引き上げた
  • でも本当に助けが必要な人は、別の場所に流されて沈みかけていた
  • もう潜水艦でなければ救えない状態
  • 潜水艦を出すには別の監視員にお願いをする必要があった

船の監視員と潜水艦の監視員が普段から連絡がとれているかどうかがカギ
こういう連携は日本中どこでも同じようになされるべきだろう

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