2012.02.10

都道府県別入浴死数って?

見慣れない統計指標があるなぁと思って調べてみたら

山形県庄内保健所が進めている
高齢者の入浴中の死亡を減らすための啓発活動の
報告書に解説があった(PDF直リンク)。

実態は

都道府県別の平成 20 年不慮の溺死・溺水標準化死亡比(SMR)の集計結果

厚労省の平成21年不慮の事故死亡統計によれば
溺死・溺水は、高齢者に多く、家庭内で発症しているため
「入浴死」という表現になったのであろう(了解可能^^)

庄内保健所では

  • 庄内41℃ふろ(よいふろ)キャラバン
  • youtube庄内保健所チャンネルによる啓発
  • 消防署と協力した入浴事故実態調査(そして報告書作成)

と冬場の入浴事故防止に向けて、精力的に取り組んでいます(GJ!)

入浴事故防止については、熊本県庁も呼びかけています

入浴中の死亡事故は、全国でも年間約14,000人と推計され、
交通事故による死亡より多く、特に12月~2月と冬場に集中しています。

交通事故より多いという事実は意外と知られていないかも。
14,000人に関する記述は、鈴木晃先生も書いています
高齢者の入浴中の急死に関する地方性

お風呂と言えば、冬でもシャワー浴ですますことが多いと
言われている沖縄県民。最近公表されたウェザーニュース調査
でも

「湯船にどれくらい浸かりますか?」との質問をし、
“5分以内”“10分くらい”“15分くらい”“20分くらい”
“30分くらい”“45分くらい”“1時間以上”から回答して
もらいました。

その結果、日本人が湯船に浸かる平均時間は15分08秒で、 入浴時間の半分の時間は湯船に浸かっていることがわかりました。 この結果を都道府県別にみると、最も湯船に浸かる時間が長いのは 山梨県で18分09秒、2位が熊本県で16分25秒(中略) 一方、45位は島根県で12分28秒、46位は鹿児島県で12分22秒、 47位は沖縄県で11分10秒となり、 暖かいエリアではシャワーで済ます人が多いのかもしれません
調査に届いた回答を見ると 「沖縄は湯船につかる習慣が無いので、最低気温が10℃近くに ならない限り真冬でもシャワーで済ませます」 と言った内容が多く寄せられたようです

沖縄県は、風呂につかる時間が短く、入浴死が少ない。
ちなみに、富山県、福岡県、福井県は
風呂につかる時間も全国上位で、入浴死も多い県となっています。
関連するのかなぁ

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2011.06.10

本当に統計史上最速の梅雨明けか?!

統計史上最も早い梅雨明けというニュース
沖縄タイムス「沖縄地方が梅雨明け 統計史上最も早く」
琉球新報「沖縄地方梅雨明け 統計開始後、最も早く」

平年の23日より14日早く、昨年の6月19日より10日早い。
1951年の統計開始以降、最も早い梅雨明けとなった。

たしかに。
気象庁のサイトで見ると、これまでの記録は
1971年と1980年と1996年の6月10日。

しかし。

先週末は、県内各地でハーリーが行われ、県民の多くは

そろそろ梅雨明けヤッサーと思ってたはず。

史上最速という感じがしないなー(暦がおかしいんじゃないの?)
と思って、暦を調べてみた。

カシオ関連サイトにある旧暦カレンダー(高精度計算サイト)
信用して、さきほどの気象庁データを過去20年ほどあてはめてみた(暇)。

 年   新暦 (旧暦)   の順に並びます

  • 2011年 6月9日 (5月8日)
  • 2010年 6月19日 (5月8日)
  • 2009年 7月6日 (5月14日)
  • 2008年 6月17日 (5月14日)
  • 2007年 6月21日 (5月7日)
  • 2006年 6月20日 (5月25日)
  • 2005年 6月27日 (5月21日)
  • 2004年 6月23日 (5月6日)
  • 2003年 6月20日 (5月21日)
  • 2002年 6月21日 (5月11日)
  • 2001年 6月21日 (5月1日)
  • 2000年 6月20日 (5月19日)
  • 1999年 6月23日 (5月10日)
  • 1998年 6月18日 (5月24日)
  • 1997年 6月20日 (5月16日)
  • 1996年 6月10日 (4月25日)
  • 1995年 7月 1日 (6月4日)
  • 1994年 6月23日 (5月15日)
  • 1993年 6月23日 (5月4日)
  • 1992年 6月26日 (5月26日)


  • 1980年 6月10日 (4月28日)


  • 1971年 6月10日 (5月18日)

うり。

というわけで、旧暦で見ると今年は去年と同じで
過去20年のうち6番目の速さ
となります。ユッカヌヒー(旧暦5月4日)が来る前に明けたのは
数えるくらいしかありませんね(宣言しにくいかもne)

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2011.06.04

そろそろ熱中症

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明日は旧暦5月4日(ユッカヌヒー)で、県内各地でハーリーが開催されます。
ハーリー鉦が鳴る頃は「梅雨明けも近い」と言われています。
今朝の石垣の空も日差しもそれを感じさせるものでした。

ハーリーと言えば、梅雨明け。
梅雨明けと言えば、そう、熱中症。
今年もそろそろ熱中症に注意する季節がやってきました。

昨年度は前年比4倍の報告数(42例)だった八重山の熱中症。
特徴をおさらいしてみましょう。

  • 93%は男性、最も多い年代は40代
  • 石垣市在住者が最も多く(83%)、県外の方は7%
  • 発生要因として最も多いのは、作業中(19例)、次いで運動(14例)
  • 屋外での発生が64%。その特徴は...
    • 日光曝露後、2時間以上経過した例が多い
    • 要因別では作業中が17例と、もっとも多かった
    • うち13例は就労中に発生している
    • 10時~20時にかけて発症。12時代にピーク
    • 運動による発生は7例であった
    • テニス、野球、ハーリーなどの運動により発生
    • 10歳未満1、10代2例、20代2例、30代2例
    • 運動は全員男性
  • 屋内での発生は36%(その前の年は0だった!)。その特徴は...
    • 運動中の発生が7例と、もっとも多かった
    • レスリング、バスケット、バドミントン、ハンドボール
    • 10代2例、20代4例、40代1例で、やはり全員男性
    • 就労中は2例(屋内建設工事、工場内)
    • 運動、就労以外の発症要因として...
    • エアコンなし、エアコン温度上昇、閉じこもり、部屋で就寝中等
    • 基礎疾患として、糖尿病、脳血管疾患、パーキンソン病、アルコール依存等を持つ
    • 40代1例、60代2例、70代1例、80代1例と高齢者からの発症が多い(23時以降に2例発症している)
  • 症状としては、脱水症状、けいれん、気分不良を訴える例が多い
  • 受診時の体温としては、36℃台が最も多い。40℃を超す例も5例あった
  • 発症時の天気は「晴れ」、気温は「30.0-31.9℃」での発症が多かった
  • 発生は12時頃が最も多く、受診は17~18時頃に多い
という状況でした(管内の関係者会議では報告済み)

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2010.09.07

暑いから太るわけさぁ

土曜朝、hangover状態の頭でぼーっと見ていたテレビで

夏太りに注意

というニュースをしていた。

夏は

  1. 気温が暑いと、基礎代謝が下がる
  2. 冷たい麺類をよくかまずに食べる
  3. 清涼飲料水やビールのガブ飲み

冷たいモノばかり食べると、胃の周りに内蔵脂肪が大集合
するようなことも言ってたような言ってないような...

とにかく、暑いから太りやすくなるそうです。

対策としては

  • 基礎代謝を上げるようにネギやショウガ等を食べるとか
  • 食べ過ぎないようによくかんで食べるとか
  • お酒もお湯割りにするとか
  • シャワーだけで済まさないでしっかり湯船につかるとか
  • 簡単な腹筋(膝曲げ)をして筋肉をつけるとか

挙げられていました。

今年の夏は本土よりだいぶ気温が低かったとはいえ、
やはり年中暑い沖縄県。

上の理屈だと、基礎代謝は低くて、お酒が名護の水(ビールね)
や冷たい泡盛が多くて、さっとシャワーだけ済ます人が多くて、
暑いから運動する気にもならないなどなど

沖縄に肥満が多いのは、
暑いせいもあるんだろうなぁと思った次第。

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2010.07.01

熱中症の季節。何飲むの?

梅雨が明けると本格的に熱中症の季節となります。

昨年は沖縄県内で347例の熱中症報告がありました
沖縄県熱中症予防に関するホームページ
その主な内訳(PDFこちら

  • 95%が県内在住者
  • 92%が男性
  • 年代では30代、20代、50代、40代の順
  • 発生した場所では屋外88%(建築・工事現場等)、屋内12%(自宅・体育施設等)が多い
  • 日光曝露時間は4時間以上が最も多い

これからますます日差しも強くなり、発汗が激しくなりますが、

じゃあ、運動中はどうやって水分補給すればいいの

という情報を探してみましたが、いろいろあり過ぎで
なかなか整理できず。ポイントとしては


これで行くと、キーパーには薄めたポカリがよさそう。

または、お茶を入れて、ベンチに塩や黒砂糖、レモンを置いてなめさせるのでもいいかも。

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2009.01.28

気温が平年より低いとインフルエンザは流行する?!

国立感染症研究所のインフルエンザ流行レベルマップによれば

都道府県別の報告数では沖縄県が定点あたり65とダントツ!
となっているのは何故?

という質問を受けました。

確かに今年の第1週目から3週連続第1位を突っ走っている。

第3週

  1. 沖縄県(65.3)
  2. 宮崎県(36.3)
  3. 岡山県(31.8)

第2週
  1. 沖縄県(27.9)
  2. 岡山県(20.7)
  3. 福島県(15.9)

第1週
  1. 沖縄県(17.6)
  2. 北海道(16.7)
  3. 福島県(12.5)

ちなみにその前の週のトップは北海道(沖縄は第4位)なので、
北海道と入れ替わって首位に立ち、後続との差を広げて独走中。
第3週目ランクインは、以下
愛媛県(27.9)、大分県(27.9)、滋賀県(26.7)、長崎県(26.1)
奈良県(25.7)、広島県(25.7)、愛知県(25.2)と軒並み西日本優位

ウイルスの型は全国的な傾向としては、

  • 昨年まではA香港とAソ連が同じくらい検出
  • 今年はAソ連が優位

いつもよりも早くて大きな流行の波。理由を考えてみた。
あくまでooyake私案。

インフルエンザは隔年で流行し、昨シーズンの山は低かったため
今年はかかる可能性(感受性者?)が全国にたくさんいるという
状況の中で,,,

ヒトの出入りが激しい時期

インフルエンザウイルスはヒトが運搬する。
若干落ち込んでいるとはいえ、観光で沖縄入りするヒトは多い。
年末年始(今年は休みも長かった)に各地からヒトとウイルスが
沖縄に持ち込まれ、流行の発端となった可能性はある


予防に対するガードが甘い

予防のためには、しつこく手洗いとうがいを行い
拡散防止のためには、マスクの着用という基本的予防習慣が
十分ではない。特にマスクについては
「ウチナーンチュはもともとマスクしないよ」(まちの声)

といわれるようにまだ抵抗感があるのかも
(それでも最近はよく見かけるようになったが...)
また、ネットママ調査(ライオン実施)では、
手洗い43.6%(全国34位)うがい20.7%(同39位)
と低迷しているという報道もあった。

バスやモノレール車内、あるいは学校や保育園、職場等で
マスクをせずに咳をするとか、郊外型大型ショッピング施設や
屋内でのイベントなどで感染が広がった可能性はある


気温が平年より低い

今年は年末年始から冷え込む日が多く(ムーチービーサ
1月に入っても寒い日が(特に週末)多いよなぁと思って調べてみた。
沖縄気象台が出している「沖縄地方の天候」2009年1月版では
沖縄地方では、気圧の谷や寒気の影響で曇りや雨となったところが多く、
寒暖の変動も大きくなった。平均気温は各地で平年を下回り、地域平均平年
差は-0.7℃となった。降水量は各地で平年を下回り、地域平均平年比は41%
となった。(1月25日現在)

ウイルスは低温乾燥の環境で活発になるというのが一般的。
(本島は乾燥も関係するんだろうけど)気温は低いことが判明。
ちなみに、過去に大きな流行のあった月(2003年1月、2005年3月)も
平年より低い(-0.9℃、-1.8℃)と「寒い月」となっていた。

ちなみにちなみに、今年に入ってからの全国の気温の状況(平年差)
では、西日本が平年より低い地域が多い
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もうすぐ2月。キャンプイン。
週刊天気予報では、気温は平年並みかやや高めで推移するようです。

皆さま、ご自愛ください。

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2005.01.16

体感温度って

日曜日の朝、欠かさず聴いているラジオ番組が RBCのサンデーロコモーション。隠れた人気番組。 その中のなぜなぜなぞなぞの問題がこれ。

図工で使う道具の中で、寒がりなのはどれ?

寒がりと言えば、こう寒いと1年前のこの欄「モーニングサージ」 に書いたように、健康上のトラブルも心配。 暖かい沖縄にいるくせに何を言うかとの指摘を受けそうだが、 体に感じる寒さはなかなか厳しい。しかも室内の防寒対策も 中途半端だったりするので、なお寒い。やっぱり

脱衣所や便所は暖めましょう。

前々から気になっていたのがこの「体感温度」 通勤時に聞くラジオの天気予報でキャスターたちが

1メートルの風が吹くと、1度体感温度が下がる
という式にあてはめて、体感温度を計算していたこと。 同じ質問が森田さんのサイトにもあった。

やっぱり正式な公式(リンケの体感温度など)があるらしい。 寒さを表すときには  

体感温度=t-4√V    ここで、t=気温(℃)、h=相対湿度(%)、V=風速(m/s)

屋敷の中での体感温度測定についてはこちらを参照。 こうなると鈴木晃先生の世界だなぁ。

この項つづく。

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2004.05.20

台風の日は出産ラッシュ?!

いつか八重山あたりに転勤になったら真面目に調べてみようと思っているテーマ。
やや古いが関連記事「台風下で未熟児を出産」(琉球新報)

研修生活の頃、助産婦さん(当時はそういう名称だった)から、
「台風の夜は出産ラッシュになるから当直の先生も大変よ~」と言われ、
実際に次々と陣痛を起こして妊婦さんが来院する経験をしたことがある。
「そう言えばそうだなぁ」と指導医も言っていた。島田雅彦もそう書いてる

文献を探したら「急激な気圧の低下で、子宮内の圧との差が大きくなり
破水・早産を引き起こす」というような説を見かけた。だから台風が接近
して気圧が急激に下がり始めた頃から陣痛発来が増えるかもしれない。
眉唾的展開かなぁ?

もちろん誘発剤とか予定帝切とか医療の介入が入った分娩は除外する。

で、こんなの調べて何の役に立つの?って指摘を受けそうだが、離島県
沖縄では出産のための準備することも大切。正期産であれ、早産であれ
台風接近で妊婦さんが何らかの備えをすることにつながれば良い。特に
交通手段が遮断される島の妊婦さんたち。

台風が近づくと独り緊張していた離島の診療所時代を思い出して書いてみた。

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